小川晶子の日常と本の話

ブックライター、絵本講師の小川晶子の日々の記録。本のこと、絵本のこと、育児のことなど書いています。

2013年01月

好評発売中!
『オタク偉人伝』(著者:小川晶子 イラスト:のぶみ アスコム)


本日20:00〜生放送!「なぜ、あのガムの包み紙は大きいのか?」

なぜ、あのガムの包み紙は大きいのか  ドラッカーに学ぶお客様を幸せにする会社の作り方 (角川フォレスタ)
なぜ、あのガムの包み紙は大きいのか ドラッカーに学ぶお客様を幸せにする会社の作り方 (角川フォレスタ)


本日はユーストリーム「イカスヒトTV」の番外編やります。

ドラッカーの専門家、山下淳一郎さんに、ご著書『なぜ、あのガムの包み紙は大きいのか?』に関するあれこれをお話しいただきます!

タイトルからして、マーケティングについて書いてあるのかな?と思われるかもしれませんが・・・

ドラッカーのマネジメントの本なのです。

チームみんなで、この本にあるエクササイズをやると、すごくいいのではないでしょうか。

どんな想いで事業をしているのか?
私たちのミッションは何か?
私たちの事業に関わる人はどんな人か?


一人ひとり書き出して、それを共有するのです。
そのやり方や考え方が書かれています。


そんなお話も詳しく聞いちゃいます!もちろん、タイトルの由来も。
お時間ある方はぜひ生放送にご参加くださいませ〜。


1月31日20:00〜21:00
イカスヒトTV Vol.21 なぜ、あのガムの包み紙は大きいのか?

チャンネルはこちらです☆
http://www.ustream.tv/channel/ikasuhito


めんげんキター。そして、『病気にならない冷えとり健康法』

冷えとり、ゆるく続けております。

冷えとり1カ月の効果を書いて数日後・・・。めんげん来ました!

*めんげんとは・・・体が改善されるのに伴って一時的に出る「好転反応」です。毒が出ているので、そのまま出すのがよいとされています。薬を使って症状をおさえてしまうと、せっかくの毒だしチャンスが失われてしまいます。


小川人生史上最大の口唇ヘルペス。
唇全体に水ほうができ、何していても痛い。風が吹いても痛い。熱が出る直前のような感じで、体全身もダルく、喉もつまって痛い。食事できない。

「これはめんげんなのだ。いいことなのだ」と思おうとしても、やはりちょっと辛かったですね。

というか、本当にめんげんなのかなぁ〜

単なる体調不良なんじゃないかなぁ〜

とか思っちゃって。。クヨクヨすると良くないんですけどね。

口唇ヘルペスは、消化器が弱っている証拠だそうなので、食事も抜いたほうがいいそうです。
実際、食べる気にならないので、自然と一日一食程度にしていました。
あとは、半身浴を強化しました。

リップクリームで保湿するのもよくないと知ったので、パリパリに乾いてもできるだけ我慢して放っておいたら、よくなりました。
すっかり治るには2週間弱かかったけど。

で、このころから気づいたのが、「靴下が湿っている」ということです。

冷えとりを始めて1カ月の間は、半身浴をしても靴下をたくさん履いても、冷えや痺れを感じるだけで、あまり汗はかかなかったんですね。
本を読むと、靴下重ね履きをしてすぐに、その靴下が汗でビッショリなって驚いたという声があったのですが、私は「全然湿らないなー。乾いてるなー」と思っていたんです。

ところが、お正月を過ぎた頃、やけに足が冷たく感じて靴下を脱いだら、靴下が湿って冷えていたのでした。

おお!これか!

汗で毒だしできるようになったか!(喜)


そこで、朝に足湯をして新しい靴下を履き、昼間も冷えを感じたら靴下を取り換える・・・なんていうふうにしてみたら、調子がよくなりました。


私はヒエトロジーソックスをはじめ、数種類の靴下を使っているんですが、私の手持ちの中では、ヒエトロジーソックスだけ湿りません。したがって、日中も夜も「靴下が湿っていることによる冷え」は起こりません。

絹と綿の二重構造の靴下なので、吸った汗をすばやくまた外側に排出しているのかなーと思っているのですが、どうなんでしょう。


さて、いま一緒にお仕事をしている編集者さんが、たまたま冷えとりについての本を担当されていました。

出たばかりの、文庫です!
いいですよ、これ。冷えとりの考え方から、半身浴、服装、食事まで網羅されています。
病気にならない「冷えとり」健康法 温めれば内臓から元気になる (PHP文庫)
病気にならない「冷えとり」健康法 温めれば内臓から元気になる (PHP文庫)


プレゼントにもいいんじゃないかしら。








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下北沢であったかグッズを購入

『フリーランスの教科書』で、事業開始の手続きや税金についておさえる

「フリーランスで仕事を始めたいのだけど、手続きとか税金とか、どうしたらいいんですか?」と質問されたので、「税務署に届を出すだけで始められますよ。青色申告を希望するなら、その届も一緒に。」と答えました。

個人事業の開業届を、事業開始から1カ月以内に
所得税の青色申告承認申請書を事業開始から2カ月以内に

出すだけでOK。始めること自体は何も難しくないし、お金もかかりません。


自分の過去のブログを見ると・・・

2008年8月15日に税務署に行っています。→ 「税務署へ」

私は7月20日付(だったかな、たぶん…)で会社を辞めて、すぐにフリーで仕事を始めたのです。

8月11日には国民年金課で年金の手続きをしてます。→ 「国民年金課へ」

健康保険についてはこんな記事。→ 「はたしてニンケイでいられるか」
ちなみに、約1年後にニンケイは資格喪失しちゃいました。汗
そして、健康保険料が安くなりました。汗、汗


そして、2010年3月4日に株式会社設立。自分で法務局に行って、登記しました。会社設立のための書類作成は、参考書を片手にやりました。これはちょっと大変だった。

資本金は100万円。それから、印紙代が4万円、認証料5万円、登録免許税15万円。そのほか、印鑑を作ったりで合計20万ちょっとかかりました。

関連記事
「会社設立準備中」
「定款認証」
「会社登記に法務局に来た」

たいした情報がなくてスミマセン。


個人事業主か?フリーランスか?
どっちがトクなのか?という内容の本は何冊か読んでいるのですが、最初にフリーランスになったときはあまり何も勉強しませんでした。
だから、おすすめする本がわからなかったのです。

で、最近こちらの本を読んでみました。

フリーランスの教科書 (星海社新書)
フリーランスの教科書 (星海社新書)



社労士の内海先生と、税理士の見田村先生の本ですから、間違いないでしょう!ということで。

フリーの編集者が主人公で、社労士と税理士に質問しながらストーリーが進むかたち。具体的だし、とてもわかりやすいです。

税理士にお願いしなくても、自分でできますよ!って書いてありました。
フリーランスも「経営者」みたいなもんで、事業をまわしていくお金のこと、経理まわりは理解しておいたほうがいいから、時間があればちょっと勉強して、自分で青色申告するといいかもしれませんね。

税金、保険、年金、契約のあたりのことはまずはこの本でおさえてみてはどうでしょうか。

私に質問をくださった方にも、この本をおすすめしておきました!



それから、確定申告については、定番のこの本もおすすめ!ニヤニヤしながら読めます。面白い。
フリーランスを代表して 申告と節税について教わってきました。
フリーランスを代表して 申告と節税について教わってきました。

トークライブ「イカスヒト無駄会議」ありがとうございました!

こんにちは、さむコピ小川です。

先週木曜日はトークライブ「イカスヒト無駄会議〜これからの無駄について考えよう〜」でした!

大好きなライブハウス、ネイキッドロフトにて☆

ネイキッドロフトのスケジュールを見ると、あらためてビックリしちゃいます。周りは有名人(お笑い系がほとんどw)
か超サブカルですので。ここに並んじゃうかー!みたいな。

すっごく楽しかったです。

ゲストは
ユメゴコチ あかはねみきさん
ニューハーフ スザンヌみさきさん
準レギュラー? 音環境コンサルタント齋藤寛さん
チームビルディングジャパン河村甚さん

「パンツ皇帝からのメールは無駄」という話から、仏教の話まで。
やはり深いわー。無駄って。

無駄なものプレゼント大会も盛り上がりました。

ありがとうございました!!

感想はまたあらためて書きたいと思います。

130117無駄会議


*写真はあかはねさんにもらいました。

女子的コレクションは修行が足りない

先日たまたまテレビで見たんだけど(最近テレビの話ばかりですね。汗)、みうらじゅん&山田五郎の親爺同士がツボに入りました・・・。

みうらじゅん親爺同士



視聴者からの質問に答えるコーナーで、

「断捨離、整理術がはやっていますが、私はモノが捨てられません。コレクターの生きる道を教えてください」という悩みに答えるみうらじゅん氏。


「コレクターのほうが万物流転がわかって、悟りに近いですよ。だって、このコレクションどうしよう?って必ず考えるからね。結局は次のコレクターにうつっていくことがわかるんだよ。
中古レコード屋でボブ・ディランの珍しいレコードを見つけたとき、店長に『すごいの出てますね!』と言ったら、『死んだか倒産したかです』って言われたし。」

大事なコレクションも、死んだら持って行けません。
結局、本当に所有することなんてできないのです!

「執着もしないうちからポイポイ捨ててたら、意味ないって。」

そして、フクロウグッズを集めるのを趣味とする知人の話に。

「『フクロウ、かわいいー』とか言っているから、『うわ、バカだー』と思って。
俺は全国にフクロウグッズがどれだけあるか知っているもん。それを集めるのがどれだけ愚かなことか。
そういう人は生まれ変わっちゃうね。次の代でも、『フクロウ、かわいいー』とか言うと思うよ。カルマは急には止まれないって。」


「生まれ変わっちゃう」という表現もすごい。
仏教では、もう生まれ変わらない(解脱)ように修行するんですもんね。フクロウグッズコレクターは修行が足りないようですw


で、山田五郎。
「フクロウグッズを集めるのは女子だよね。コンプリートすることを考えず、自分の感性で集めるわけでしょ。」


確かに・・・。

私も女子なんで、「コンプリートしなければ意味がない!」と欲しくないものまで買う意味がわからないw
夫のコレクションに文句を言う妻・・・っていう話もよく聞きます。

山田氏によれば、「コレクションの7割くらいは要らないもの」だそうです。

今回の悩みへの回答としては、
「全部集めるっていう荒行をまずやったほうがいいね」。

コレクションって修行なんですねー。

*この本も最高です。

マイ仏教 (新潮新書)
マイ仏教 (新潮新書)


明日は「イカスヒト無駄会議」です。
こんな話もできそうですね。楽しみ。


1月17日 イカスヒト無駄会議 in ネイキッドロフト
〜これからの無駄について考えよう〜


【出演】
小川晶子、吉田朱音
【ゲスト】
あかはねみき(ライフオーガナイザー)
河村甚(チームビルディングジャパン代表)
齋藤寛(音環境コンサルタント)
スザンヌみさき(ニューハーフ)
*ゲストについて詳しくはこちら

日時:1月17日(木)19:00〜21:30(open18:00)
場所:ネイキッドロフト
    東京都新宿区百人町1-5-1 百人町ビル1F
    定員:35名
チケット:前売り2,000円 当日2,500円(飲食別)

チケットの予約は
03-3205-1556(16:30〜24:00)
またはウェブから



<プログラム>

19:00〜19:50 第1部 無駄ってなんだ?
          ゲスト:あかはねみきさん、スザンヌみさきさん

20:00〜20:25 第2部 宗教から読み解く無駄エトセトラ

20:25〜20:30 休憩 無駄なものプレゼント大会

20:40〜21:30 第3部 これからの無駄について考える
          ゲスト:河村甚さん、齋藤寛さん



*プログラムは予告なく変更になる場合がございます。






無駄会議会議、音楽と宗教と文章

1月17日の「イカスヒト無駄会議」にむけて、齋藤寛さんと会議。

なにをもって「無駄」と言うか?

近代合理主義、いきすぎた個人主義が自分たちを苦しめているような現代の日本において、宗教性あるいはスピリチュアリズムあるいは道の精神を再考し、あらためて「無駄」を考えたいのだ!と息まく私に、音楽・音環境がご専門の立場からまたあらたな視点をくださった。

曰く、宗教(機能)と音楽は似ている。

音楽はそもそも個人的なものでなく、共同体をつなぐ役割を持っていた。地域の歌、組織の歌というのは必ずあるでしょう?

録音した音楽をポータブルプレイヤーで再生し、自分一人で完結するというのは、最近のことなのだ。

ははぁ〜
確かに〜。

(詳しくはイベント「イカスヒト無駄会議」にて。)


いろいろ話して、話はドンドン飛んで、「どうすればいい文章を書けるのか」なんていうテーマになりました。

私は文章を添削したりすることもあるのですが、何が言いたいのかわからない、読みにくい文章は「構造」が意識されていないと思うんですね。(ある程度まとまった、何かを伝えようとしている文章においての話です)

文章を読むときも、書くときも「構造」を意識することって大切だと思います。
私はプロになってからようやく気付いたのですが・・・。コラムなど書くときは、最初にその構造メモを作ってから書くようにしています。
思いつくままに書いてはダメなのです。取材記事も同じで、取材相手が伝えたいことは何なのかを構造でとらえていく作業が必要になります。

齋藤さんもそう思って、文章を書くときは意識しているそうです。

齋藤さんは文章が上手で、以前から「なんだか音楽みたいな文章を書かれる人だなぁ〜」という印象を持っていたのですが、ここでピンときました。

そういえば、音楽も構造ですね!

「メロディを思いつくままにアウトプットしていたら音楽にはならないですよね。テーマがあって、その繰り返しがあって、そこに向かう音、終わる音があって、構築されていくのです」
(正確じゃないけど、だいたいこんなことをおっしゃってました)


すごく楽しい会議となりました。齋藤さん、ありがとうございましたー!

1月17日のトークライブもすごく楽しみです。



1月17日 イカスヒト無駄会議 in ネイキッドロフト
〜これからの無駄について考えよう〜


【出演】
小川晶子、吉田朱音
【ゲスト】
あかはねみき(ライフオーガナイザー)
河村甚(チームビルディングジャパン代表)
齋藤寛(音環境コンサルタント)
スザンヌみさき(ニューハーフ)
*ゲストについて詳しくはこちら

日時:1月17日(木)19:00〜21:30(open18:00) 場所:ネイキッドロフト
    東京都新宿区百人町1-5-1 百人町ビル1F
    定員:35名
チケット:前売り2,000円 当日2,500円(飲食別)

チケットの予約は
03-3205-1556(16:30〜24:00)
またはウェブから



<プログラム>

19:00〜19:50 第1部 無駄ってなんだ?
          ゲスト:あかはねみきさん、スザンヌみさきさん

20:00〜20:25 第2部 宗教から読み解く無駄エトセトラ

20:25〜20:30 休憩 無駄なものプレゼント大会

20:40〜21:30 第3部 これからの無駄について考える
          ゲスト:河村甚さん、齋藤寛さん



*プログラムは予告なく変更になる場合がございます。


チケットの予約は
03-3205-1556(16:30〜24:00)
またはウェブから



ぜひ遊びに来てくださいね!

死者との和解〜「日本人は何を考えてきたのか」重松清×柳田国男

Eテレで、「日本人は何を考えてきたのか」というシリーズをやっています。

録画しておいたものをちょっとずつ見ているんですが、すごく面白いです。
1月20日は福岡伸一さんが西田幾多郎についてナビゲートするので、とっても楽しみ。)

第7回は、「魂のゆくえを見つめて〜柳田国男 東北をゆく〜」と題し、作家の重松清さんが民俗学者柳田国男の思想を追って、東北を旅していました。

重松清さんといえば、最近私はこの本に感動していたところで。

希望の地図
希望の地図


3.11のあと、重松さんが被災地に何度も足を運び、取材して書いたドキュメント・ノベルです。重松さんはもともと、田村章のペンネームでルポライターをやっていたんですよね。この本には、田村章というフリーライターが登場します。
ああ、ルポルタージュの人なのだなぁと、その粘り強く綿密な取材にも感銘を受けたのでした。

その重松さんが、被災地を訪れながら柳田国男の思想を追い、鎮魂と記憶の伝承という課題に取り組むというのが今回の番組です。

とくに印象深かったのが、柳田国男の代表作「遠野物語」99話から「死者との和解」について考えていったことでした。

「遠野物語」99話は、こんな話です。

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福二という男は海岸の田の浜に婿に行ったのだが、先年の津波で妻と子を失った。
生き残った2人の子と元の屋敷の場所に小屋を作って住み1年あまりたった。
夏の初めの月夜、福二は便所に行くために起きた。離れた場所にあるので、渚を歩いていると、霧の中から男女二人が寄り添っているのが見えた。女はまさしく妻だった。思わず跡をつけてしばらく行き、名前を呼ぶと振り返って女は微笑んだ。男を見ると、やはり津波で亡くなった同じ里の者だった。福二が婿に行く前に妻が心を通わせたと聞く男だ。妻が「今はこの人と夫婦なの」と言うので、「子供はかわいくないのか」と聞くと顔色を変え、泣いた。
悲しく情けなくなって足元を見ていたら、男女はそこを立ち退いて見えなくなった。追いかけようかとしたが、妻は死んだのだと気づいて、夜明けまで道で考え、朝になって帰った。

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*この文章は以下の本より、私が意訳しています。
柳田國男 [ちくま日本文学015]
柳田國男 [ちくま日本文学015]



赤坂憲雄(学習院大学教授) :「いま被災地で、幽霊との遭遇の話はあちこちで語られています。それは生きている人にとってどういう意味を持つのだろうかと考えたとき、『死者との和解』なのではないかと思いました。震災によって時間は断ち切られ、もう戻ることはできません。そこで凝固してしまった関係の記憶を解きほぐすことができないんです。だからこそ、幽霊というかたちでも、会いたいんだと思います。言葉を交わしたいのです。」

福二さんは、妻への疑いを持ったまま、妻を亡くしてしまった。

重松:「福二さんは奥さんのことが好きで、現世では一緒になっていた。でも、亡くなったあとの世界で、奥さんが本当に好きだった人と夫婦にしてあげたわけですよね。奥さんの心を我がものにできない苦しみを抱えながらも、あの夜に出会ったことで、福二さん自身も救われたのではないでしょうか。救いとゆるしの物語なのですね。現代でも必要なことだと思います。」


死者はどこにいくのか。魂はどこにいくのか。

柳田国男の他界観について語られていきます。柳田は、家や田を単位にして祖先の霊となり、丘の上から見守ると考えます。

それから、もう一つ印象的なシーン。

宮城県南三陸町志津川にある防災対策庁舎を訪れた重松さんと赤坂さんは、その防災対策庁舎にある祭壇に向かって手を合わせているおじさんを見ます。

おじさんはまず、そなえてあるペットボトル飲料を一口飲み、祭壇に向かって掲げました。
それから帽子をとって手をあわせ、丁寧に右、真ん中、左とお辞儀をしました。

重松:「いま一番宗教的な作法をおじさんがやったような気がします。」


おじさんは、ペットボトル飲料を一緒に飲んでいたのです。亡くなった方々と一緒に。

それは、死者とともに生きている、という感覚でした。


これって実は、日本人が昔から持っていた感覚なのではないか……。

おじさんの仕草に、私は少なからぬ衝撃を受け、その背後にあるものに畏敬の念を抱いたのでした。



重松:「死者とともに生きるというのは、一般的な言い方をするなら、記憶を持ちながら生きるということだと思うんですね。我々は3.11の記憶をどんなふうに持つのか。これから考えなければなりませんね。」



このシリーズ、書籍化もされているようです。

日本人は何を考えてきたのか 明治編―文明の扉を開く
日本人は何を考えてきたのか 明治編―文明の扉を開く


日本人は何を考えてきたのか 大正編―「一等国」日本の岐路
日本人は何を考えてきたのか 大正編―「一等国」日本の岐路




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ご予約受付中!

1月17日 イカスヒト無駄会議〜これからの無駄について話そう〜

新宿ネイキッドロフトにて、イカスヒト新年イベント!
豪華ゲストとともに、さまざまな立場から「無駄って何だろう?」と語り合うテツガク的な2時間半。

詳しくはこちらをご覧ください。

1月17日トークライブ「イカスヒト無駄会議」やりますよー

下北沢であったかグッズを購入

昨日は久しぶりに下北沢へ。

輸入雑貨のお店ペッシュにて、レッグウォーマーを購入しました。
こういうの、欲しかったんです。アルパカ100%であったかく、かわいい。

0106アルパカ


これはペルーの製品で、フェアトレードのブランド、ピープルツリーのものです。
4,900円がセールでちょっと安くなっていました。

家で早速つけてみたら、本当にあったかくて幸せ〜。


それから、しもきた茶苑大山にて、あったまりそうなお茶を2種。

0106お茶


しょうが湯と抹茶くず湯です。各315円(6〜7袋入り)でした。

普段は白湯を基本にしていますが、ときどき別のホットドリンクも飲みたいなと思いまして。


最近すごく寒いので、こういったあったかグッズで乗り切りたいと思います☆



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1月17日 イカスヒト無駄会議〜これからの無駄について話そう〜

新宿ネイキッドロフトにて、イカスヒト新年イベント!
豪華ゲストとともに、さまざまな立場から「無駄って何だろう?」と語り合うテツガク的な2時間半。

詳しくはこちらをご覧ください。

1月17日トークライブ「イカスヒト無駄会議」やりますよー

日本の小春日和〜マイケル・サンデル「これからの日本の話をしよう」

Eテレでやっていた、「マイケル・サンデル 5千人の白熱教室」を見ました。
0103マイケル・サンデル


東京国際フォーラムで行った特別講義の模様を前後編に分けて、1月2日・3日に放送したものです。

前編は「すべてをお金で買えるのか」。市場原理が介入すべきではないものもあるのではないか?という話。5千人もが集まって、しかも日本で「ハーバード白熱教室」をやるのだから、かなり難しいのでは・・・という懸念をふっとばす素晴らしい議論でした。

民主主義を問い直す際の、肩ならし的な(かつ深くて面白い)テーマだったのだと思う。いきなり後編のテーマである「これからの日本」の話をするのは難しいから。

私も、前編は冷静に、純粋に議論を楽しむことができました。

後編は「これからの日本の話をしよう」。
原発再稼働を認めるか?電気料金値上げを認めるか?震災は避けられたか?
正面切って、5千人で議論するのだからすごい。
さまざまな意見が出る中で、前編のときとは違って感情が高ぶり、あまり冷静でいられない自分を感じます。
「ちょっと、それ本気で言ってるのー?」みたいな。汗

しかし、さすがサンデル教授。すべての意見に感謝の意を述べ、視点を提供したこと、論点が浮き彫りになったこと、議論が発展したことを評価していました。

最後の質問の「震災は避けられたと思うか」に対するやりとりが私としては面白かった。

会場の全員が「避けられなかった」なら白を「避けられた(人災であった)」なら赤の札を挙げるというシステムで参加します。

大多数が赤、つまり「避けられた」という意見でした。

少数派の「避けられた」側として発言したアキコは、「人のせいにしたくないから、『避けられなかった』を選んだ」と言いました。国や東電のせいにするのはラクだが、それでは何も変わらない、今回の主題となる「民主主義」に到達できない、と。

最後に発言したマサツグ(40歳)の意見は「避けられた」。しかし、アキコと同意見だと言います。

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災害そのものは避けられない。けれど、その後の被害拡大は避けられたはずだ。国の管理体制や東電の問題は、「国が悪い、東電が悪い」ということではなく、僕らが声をあげて変えていくことができる。
実際には難しいし、諦めてしまっているところがあるだろう。しかし、手段はあるのだ。

身の回りのことを考えてみると、以前に比べ、ブログやフェイスブックなどで自分の意見を言う人が増えた。
小さな声かもしれないが、積み重なればムーブメントになる。
さきほどの質問「政府とブログ・ツイッターのどちらを信頼するか」では、ツイッター・ブログを信頼するという人が半数いた。マスメディアからの情報を受け取っていただけの状態から、自ら情報をとりにいったり、発言するようになっているというのは大きな変化なのだ。

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だいたいこんな話をしました。

その中で彼は「中東での話もありますし・・・」と言ったので、サンデル教授はそれを拾って、
「アラブの春ならぬ、日本の春ということかな?」と聞きました。

それに対する答えがよかった。

「春・・・まではいっていないと思うので、小春日和くらい。」

笑いが起きました。


サンデル教授はこの「小春日和」を使いながら、まとめます。

声をあげ、何かを変えようとする意識を持った人が増えているとするなら、これは日本の民主主義にとって新たな始まり、新たなきっかけになるのではないか。日本の春と呼ぶにはまだ早くて、小春日和かもしれない。私はこのことに希望を感じている、と。




日本の小春日和って、いい表現だなぁ。

マサツグに拍手。

新しい季節への希望を感じながら、番組を見終えてブログに書き記した次第です。



こんな白熱教室をやりたいと思って、1月17日は「イカスヒト無駄会議〜これからの無駄の話をしよう〜」を開催します。トークライブハウス、新宿ネイキッドロフトにて。

はい、「これからの無駄の話をしよう」というサブタイトルははサンデル教授へのオマージュ(?)です。

チケット予約受付中です。ぜひ参戦してください〜。

詳しくはこちらです。

1月17日トークライブ「イカスヒト無駄会議」やりますよー






メトロポリタン美術館展に行ってきました

2013年、あけましておめでとうございます。

今年もゆっくり面白いことをやっていきたいと思います。

あ、ようやく自分の本を出す予定です。頑張ります。

お世話になっている皆様、このブログを読んでくださっている皆様、今年もどうぞよろしくお願いいたします。



今日は、東京都美術館に行ってきました。

メトロポリタン美術館展を見るためです。お目当てはゴッホの糸杉。1月4日で終了ということなので、すべりこみです。やはり結構混んでいましたね。


ニューヨークのメトロポリタン美術館は1870年に創設された世界最大級の美術館です。
所蔵品は約200万点とのこと!

今回のメトロポリタン美術展では、そのコレクションから「自然」をテーマに選んだ133点を展示しています。

画家、国、時代に関わらず展示しているので、たまに唐突感もあったりして、それはそれで面白い。20世紀のフランスの作品と、紀元前のエジプトの作品が同じ空間にあるという。


構成はこんな感じです。

1 理想化された自然
2 自然のなかの人々
3 動物たち
4 草花と庭
5 カメラが捉えた自然
6 大地と空
7 水の世界


ゴッホの「糸杉」(1889年)は「大地と空」の中に配置されていました。

0102ゴッホ糸杉


ああ、このエネルギー。右上の月もいい。


他に好きだったのは、ゴーギャンの「水浴するタヒチの女たち」(1892年 フランス)。

0102ゴーギャン


セザンヌの「レスタックからマルセイユ湾を望む」(1885年頃 フランス)。

0102セザンヌ





今年もたくさん美術展に行きたいな。

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ご予約受付中!

1月17日 イカスヒト無駄会議〜これからの無駄について話そう〜

新宿ネイキッドロフトにて、イカスヒト新年イベント!
豪華ゲストとともに、さまざまな立場から「無駄って何だろう?」と語り合うテツガク的な2時間半。

詳しくはこちらをご覧ください。

1月17日トークライブ「イカスヒト無駄会議」やりますよー



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