文体練習






『文体練習』がもつリズムと響きは、
『フーガの技法』から生まれた。
バッハの音楽を文学にしたなら、
きっとこんな作品になるに違いない。

(帯より)



この本、大好きです。
レーモン・クノーの文体練習。

もともと言葉遊びって好き(ダジャレとか語呂合わせとか・・・笑)なんですが、
この本は短い文章であらわされた日常の光景を、
なんと102種類もの文体で書き表しているんです。

予言になったり、夢になったり、
隠喩を用いたり、コメディーになったり、
哲学的になったり、電報になったり、
農民ことばになったり、気取った文章になったり。

『地下鉄のザジ』の著者レーモン・クノーが書き、
フランスで長く愛読されているこの「文体練習」を、
日本語訳するのは相当難しい作業だったのではないかと・・・
訳者の朝比奈弘治さんに敬意を表したいです。

それにしても、
内容ではなく「文体」に焦点を当てるとは、
すごく面白い。


文章を学ぶ際にはとても参考になる、
そうでなくてもインテリアにもなってしまいそうな、おしゃれな本です




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