大好評インタビューシリーズ12弾

税理士の岩崎篤先生にご登場いただきました!
税理士を目指す方はもとより、起業家の方必見の内容です。
また、興味深い「スポーツエージェント」のコラムもぜひあわせてご覧下さい。

(注:今回より、インタビュアーは本名で出ております。小川ってダレ?って言わないでくださいね


岩崎篤先生(税理士、ファイナンシャルプランナー)

プロフィール
平成4年3月 亜細亜大学経営学部経営学科卒業
平成7年12月 第45回税理士試験合格
平成9年1月 税理士登録
平成9年9月 ファイナンシャルプランナー登録
現在、都内税理士法人に所属

主な業務内容
●税務業務(税務代理、税務書類作成、税務相談)
●会計業務(記帳指導又は記帳代行、決算書類作成及び分析、予実管理)
●その他(ファイナンシャルプランニング、専門家紹介等)
詳しくはホームページをご覧下さい。
ブログ「スポーツの魅力をお伝えします。」 (スポーツナビ+のセレクトブログ)



sumile TOKYO(渋谷)にて


小川「素敵なところですね!」

岩崎先生「ここはよく来るんですよ。お連れすると皆さん喜んでくれます」

小川「これからの季節テラスもいいですね〜。今日はどうぞよろしくお願いします」

岩崎先生「こちらこそお願いします」

岩崎先生








野球バカと税理士

小川「実は税理士の先生にインタビューさせていただくのは初めてです」

岩崎先生「私を一般的な税理士と考えないほうがいいですよ(笑)」

小川「はい(笑)岩崎先生は、スポーツエージェントについてコラムを書かれていたり、スポーツナビプラスのセレクトブログに登録されていたりするんですよね。
スポーツエージェントって・・・私はあまりよくわからないんですが、岩崎先生はそういうこともされてるんですか?」

岩崎先生「スポーツエージェントというのは、日本では契約の交渉をする人を指すことが多いです。私は契約の交渉はしないので、そういう意味ではスポーツエージェントではありませんね。サッカーの場合はエージェントは資格(又は弁護士資格)が必要ですし、野球の場合は弁護士でないとできません。
ただ、野球の場合ドラフト上位の選手ならいざ知らず、高校卒業したてで年俸があまり高くない部類の野球選手がエージェントつけますかっていうと、なかなか無理ですよね。でも税理士は申告等の関係から必要と言えます。」

小川「なるほど。スポーツ選手の顧問税理士をされているのですね。」

岩崎先生「はい。いくらの車を買ったらいいかとか、家を買うけど頭金をどうしようかとかも一緒に考えていくんです。何が欲しいのか、何がやりたいのか。それにいくら必要なのか。税金はいくらかかるのか。お金に関わることは結果的にほぼ全て、関わっています。
それと、彼らの試合も見にいきますよ。ただ、彼等と約束してるのは、私は球場に入ったら野球の話しかしないからねって。『ただの野球バカ』ですよって(笑)。」

小川「じゃあ球場にはカジュアルな服装で・・・」

岩崎先生「もちろんそうです。ただのファンにしか見えませんよ。もともと私は野球が大好きなので、昔から野球に関わる仕事をしたかったんです。どうしたら関われるか?と考えて、プロだからお金→お金だから税理士という(笑)。すごい単純なんです。」

小川「へぇぇ、そこからなんですね。」

岩崎先生「大学も、自分の頭で行ける野球の強いところを選びましたし。安易です(笑)。」

小川「進みたい道が明確だったんですね。大学時代に税理士試験は受かっちゃったんですか?」

岩崎先生「大学時代には5科目中2科目合格しました。平成4年に卒業して、2年間受験浪人したあと、会計事務所に入りました。でもその頃はついていけなかったですね。『使えない』とかって言われて、あきらめかけましたよ。いきなりお客様の事情を掴んだり、全てを経験者である前任者のようには出来るわけないんですけどね。
会計事務所を辞めて、上場している会社に入社しました。その頃申告書を手書きでやっていたんですね。全国10箇所分割している申告書を全部手書きして・・・。実質1人で業務をしなければならず、さすがに仕組みが分かりました。意外と簡単だな、やればできるじゃん、なんて思って。自信を取り戻しました。それでこの世界に戻ってきました。平成9年頃です。
その頃、たまたまサッカー選手を紹介されたことがあったんですね。それまではJリーグってテレビでしか見たことなかったのですが、スタジアムで見るようになって。選手と関わるようになったのがきっかけで書きはじめたのがあのコラムなんです。」

小川スポーツエージェントのコラムですね。」

岩崎先生「話せる範囲で書いてますが、あれは見る人が見るとけっこう生々しいみたいですよ。当時ネット上でスポーツエージェントについて書いているものと言ったら私のコラムしかなかったんです。今でもYahoo!検索で1位、Googleでも4位ですよ。」

小川「最初はサッカー選手だったんですね。」

岩崎先生「その選手は・・・守秘義務の関係から誰とは言えませんけど、プロモーションのお手伝いみたいなこともやりました。」

小川「そうなんですか!税務だけじゃないんですね。タレントのマネージャーのようですね。」

岩崎先生「税務会計だけでなく、何か面白いこと出来ないかなって常に考えているんですよ。
極端なことを言えば何でも屋ですかね。お金に関わることは何でもやりますし。もちろん、法律にひっかかることはしませんよ。」

税理士の特権

岩崎先生「『税理士』というのにこだわっていませんが、税理士には見方によっては特権があるんです。」

小川「何でしょうか」

岩崎先生「職権で、申告書と決算書を手に入れることが出来ることです。そこから、利害関係者を見て、足りないものはなんだろう?って考えて、マッチングもするんです。利害関係者が誰かというのはとても大切ですね。WIN-WINではなく、ALL WINを目指しています。関わる人全てがハッピーになるという。」

小川「そうか、税理士さんにはそういう特権があったんですね。『申告書と決算書が手に入るのが税理士の特権』ってなんか面白い表現ですよね。」

岩崎先生「私は『忙しい時期』も一般的イメージと違いますよ。野球選手の話で言えば、申告の時とキャンプの時って重なるんですよ。私は選手のスケジュールなんかも全部頭に入っていますから、今これをやっておけばラクだよって話して、早めに準備します。
企業も同じです。私がペースメーカーとなって、スムーズにまわるように、本業に専念できるようにします。申告の時期ギリギリに、大変だ大変だって言ってるのっておしゃれじゃないと思うんですよ。
PDCA(Plan→Do→Check→Action)って大切です。オンリーDoになっている人が多いですが」

小川「プランもなく、申告書を作ればいいわけではないと。」

岩崎先生「はい。だから私はある程度の報酬をいただいてますが、安く感じてくださいます。それもありまして今年は報酬の改訂をかなりしました。報酬の交渉も自分で行い、結構得意だと思っておりますよ。」

小川「報酬の額を決めるのってすごく難しいですよね。」

岩崎先生「悩んでいる士業の方は多いですね。自分の時間単価はいくらなのか?いつ課金するのか?ちゃんと決めるべきです。そしてもちろん、その時給に見合うバリューを出せるかどうかです。」

小川「自分で金額を決めたところで、それに見合う価値が提供できなければお客さんは離れていきますものね。」

岩崎先生「それから、『何をやるか』とよく言いますが、『何をやらないか』を決めるのも大切です。
例えば私は給与計算はやりません。医師業と不動産業、NPO法人の税務顧問もやりません。スポーツ選手は、野球・サッカー以外はやりません。やらないことを決めておかないと、本当に重要なことができなくなったり、分散してしまって、今いるお客さんへ提供できる価値が下がったりしてしまいます。」

小川「なるほど、やらないことを決める。
岩崎先生のお客さんは、スポーツ選手が多いというのが特徴だと思いますが、他にはどうですか?」

岩崎先生「起業家さんも多いですよ。それこそ請求書の作り方や通帳の作り方から教えます。一時と違って今は大企業はメインに考えてないですね。個人の方のライフプラン、ビジネスプランを一緒に考えていく。夢を一緒に追いかけていくのが面白いんです。
モチベーションを上げるのも、私の仕事なんですよ。」

小川「どうやってモチベーションを上げるのですか?」

岩崎先生「起業したての頃はもちろんやる気にあふれていますが、順調にいって忙しくなってくるとモチベーションが下がってくることがあるんです。
私は、何がイヤなのか現状を聞きます。最初は良かったけど、今はこれがイヤだと。だったらそのモチベーションの下がる原因を取り除くように話をします。
でも、抵抗があるわけですよね。これをやめたらお客さんに文句を言われるかも、とか。そうしたら、『税理士に言われたから』って説明するとか、いくらでも私を盾にしていい。それでも納得してもらえなかったら私も行きますからって言って安心してもらう。」

小川「頼りになりますねー!そういう税理士さんだったら、顧問報酬が倍になってもしょうがないなって思えますね。」

岩崎先生「今の例の起業家さんは…(笑)。最初がかなり安かったですからね(笑)」

ライフプランとビジネスプラン

小川「岩崎先生にとって、どういうお客さんがいいお客さんですか?」

岩崎先生「考える人です。“お任せします”って全部投げちゃうんだったら、“だったら私が社長やりますよ”って敢えて言いますね(笑)
相談にはいくらでものりますが、考えて決断するのは社長さんだったり起業家さん本人です。
そもそも、何のために会計資料を作るかって言ったら、判断するためでしょう。数字を作って満足していてはダメです。判断できるようになるように教えますし、一緒に考えます。
それから、重要なことは、
・・・あ〜これ出しちゃうかな〜」(紙とペンを取り出す)

小川「何ですか何ですか?」

岩崎先生「この三角形が描けないと、事業主にはなるには難しいのではと思います。(三角形を書いて)つまり・・・何歳まで仕事しますか?いくら貯蓄が必要ですか?」

小川「ああ〜。この三角形はお金をあらわしているんですね。」

岩崎先生「ライフプランを下回るビジネスプランってありえないんですよ。小川さんも起業されるそうだけど、何歳まで仕事するつもりですか?」

小川「うーん。考えていなかった・・・(汗)」

岩崎先生「この三角形が先にあるんですよ。よく『とりあえず頑張る』『1,000万円稼ごう』とかって言いますが、それは何の目的なのか?という話です。
別に600万円だっていいじゃないですか(低い三角形に書きかえる)、楽しい人生なら。」

小川「確かに、ただ数字だけを気にして目的を見失うことってありますね。どういう人生を生きたいのかが先にあって、そこからプランニングしていくものですよね。そうしないとバランスが崩れてしまう。」

岩崎先生「そうなんですよ。例えば、インターネットで集客するだけであれば簡単ではないかと思っています。だけど、集客さえできればいいんですか?稼げさえすればいいんですか?という疑問もあってか、私はあえて今はネット上ではあまり活動しないようにしております。
集客しすぎていびつな形になっている方も見かけますが、そもそも何が目的なのでしょうか。もちろん、本人が幸せならいいんですよ。ただそれをやみくもにマネようというのは、違うと思うんですね。
それぞれの、理想の三角形があるはずです。」

小川「外から見て成功しているように見える方でも、ひょっとするとワークライフバランス的にはバランス悪いかもしれませんね。」

熱狂的ファンになる

小川「これは大切な三角形ですね!それにしても、岩崎先生のお客さんは人生プランを全部話すことになるわけですね。」

岩崎先生「そうです。そのかわり私は命がけでやりますよ。人の人生を左右させることにもなりますし。だから『これだ!』と感じた人しかお客さんにしません。客観的に考えたらなかなかできませんよ、こんな大変なこと(笑)。
そのため、私は必ず、最初に時間をかけて会います。お互いに信頼関係を築ける人かどうか話して決めます。私からお断りすることもあります。」

小川「なるほど・・・。どうやって見極めるんでしょうか。」

岩崎先生「やはり人生観ですね。
私はよくこう言うんですけど・・・『ファンはいらない。熱狂的ファンしかいらない。』」

小川「かっこいい(笑)」

岩崎先生「私も、お客さんの熱狂的ファンだから。野球選手で言えば、試合を見に行って、それこそ一球たりとも逃さないようにして見てますし、とことん応援します。一つの試合に、私が面倒をみている選手が複数出ていたことがあったんですが・・・泣きそうになりましたね、嬉しくて。」

小川「お互い熱狂的ファンなんですね。本当にお互い信頼しているのでしょうね。
安易に税理士という職業を選んだとおっしゃってましたが、昔からの夢が叶っているのではないですか?」

岩崎先生「そうですね。やりたいことは発信し続けていましたし、行動してきたというのがありますが、自分1人で出来たこととは思いません。ラッキーでした。人とのつながりがこの状況を作ってくれていると思います。
それと、知識があるだけではダメですね。ハートがないと。やはり最後は人と人のつながりです。」

小川「今後の夢はありますか?」

岩崎先生「60歳までに、どこの球場に行っても声をかけられるようになりたいです。それだけの利害関係者が構築されているということです。あと、私のお客さんになっている選手がタイトルとって欲しい。夢をかけたいんですよね。
私に仕事を依頼したらみんなハッピーになる、という風にしたいです。」

小川「素敵ですね!私も、好きな人と仕事をするというのが目標で夢なので、岩崎先生のようにお互いが熱狂的ファンというのにとても憧れます。それと、ALL-WINの考え方。とても勉強になりました。
今日はどうもありがとうございました!」

岩崎先生「こちらこそ。小川さんのこれからの展開も楽しみにしていますよ。」

小川「まず、三角形が描けるようにならないといけませんね。」






インタビューを終えて

岩崎先生は「軸のブレなさ」が印象的でした。常にやりたいこともやるべきことも明確で、自信を持っていらっしゃる。それがきっと、多くの方を熱狂的ファンにしてしまうのでしょう。
本当に頼りになる感じがし、遊びやユーモアも感じられる。(ご本人がとても楽しんでいたり。)
私もこんな税理士さんにお願いしたいものだ・・・と思いました。
お話に出てきたように、数字に翻弄されると本質を見失います。岩崎先生は常に「あなたはどういう人生を生きたいのか」を問うているのです。
そして、忘れてはいけないのが「利害関係者」がいるということ。ALL-WINを目指していくという考え方がとても勉強になりました。
ビジネスをしていくうえで、「あなた」と「私」だけではない、ということですね。

三角形の写真がなくてすみません、そこは企業秘密ってことで・・・(笑)








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