c07212da.jpg道がつづら折りになって、いよいよ天城峠に近づいたと思う頃、雨脚が杉の密林を白く染めながら、すさまじい早さで麓から私を追って来た。



とは
伊豆の踊り子の書き出し。

雨の中、七ツの滝をめぐりました。山の緑が濃く生き生きとし、空気はひんやりとして気持ちいい。
うるさいくらいに、ヒグラシが声を合わせて一定のテンポで唄い続け、耳を傾けていると怖いような悲しいような、不思議な気分です。


写真は初景滝。