強者のしくみ 論理的思考と全体最適を徹底する会社
強者のしくみ 論理的思考と全体最適を徹底する会社
クチコミを見る



今年の私のテーマは「仕組み」。
どんな仕組みを作ればいいのか?どうやって仕組みを作るか?
まずそんな低レベルなところにいます。

「強者のしくみ」とは?

2005年に出版された本ですが、骨太のシッカリした本で、4年たってもまったく色あせないどころかますます書かれていることの重要さが増しているのではないかと思われるほど。しかもこの文体の小気味よさにハマり、一気に読んでしまいました。

強者の例として、セブン・イレブンとしまむらを取り上げて、そのビジネスモデル、鈴木会長と藤原社長の考え方、他の日本企業とどこが具体的に違うのか?何故この二社のやり方を取り入れられないのか?といったことを分析しています。


強者のしくみマインドマップ












著者の磯部氏は、セブンイレブン、しまむらの両社にあって、その他の企業にないものを3つ挙げています。

「しくみ」と「成功方程式」と「コントロール」。それがなければそもそも企業が成り立っていないのでは?と考えそうになりますが、いや、セブンイレブンとしまむらの持つそれはハンパじゃありません。

例えば、しまむらの藤原社長の「トラブルがあった場合、まずシステムを疑う。人は疑わない。システムを完全にすることを考える」という言葉にも表れているとおり、読み書きソロバンができる人であれば誰でも業績をあげられるようなシステムを作るのです。
徹底的に論理的。仕事は属人的であってはならず、各人の創意工夫なんて、ただ勝手にバラバラにやっていることをそう称しているだけであると。しまむらの場合は、社員・パートが改善案を提出したものをまとめ、毎月毎月マニュアルを更新しているそうです。


「世の中はそうそう理屈通りににはいきませんよ」というフレーズは日本中の会社で毎日いろんな立場の人によって使われていると思うが、セブンイレブンでは禁句である。セブンイレブンでは、もし役員が鈴木さんにそんなことを言えば、「理屈どおりに物事が進んでいないとすればそれは理屈が間違っているか、運び方が間違っているか、誰かが怠けているか、どれかということになる。一体どれなんだ?そして、何故そういうことになったんだ?」というふうに鈴木さんに追求されるからだ。



セブンイレブンとしまむらにベンチマーキングすべきことを一つだけ選ぶとすれば、「論理性」であると磯部氏は言います。
「人望のある社長が優れたトップ」という価値観や「コントロールできない、人知を超えたものこそ素晴らしい」という価値観や「マニュアルに頼らないやり方のほうが、血が通っていて人間的でいい」という価値観など、日本人の中に根強くあり続けるこの考え方はビジネスに向かないと。まったく論理的でない。


しくみについて考えたいなんて言っていたのが恥ずかしくなるほど、「自分のやっていることはハッキリ言って趣味のような話でそもそもビジネスですらない」というほどの衝撃を受けました。


もし、経営者の方に本をすすめる機会があれば、迷わずこの本をすすめたいです。(まだ読んでいなければ・・・)





いつも応援ありがとうございます
一日二つ、こちらをぽちっと押してください!
やる気がでまーす(。・ω・)ノ゙



にほんブログ村 士業ブログへ

人気ブログランキングへ