
最小限の数字でビジネスを見抜く 決算書分析術
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決算書を分析する具体的方法が書かれている本。
パラパラとめくってみると、数字の図表が多いのと、そもそも「決算書分析」というところから難しく感じますが、さすが望月先生(と、花房先生)。
とてもわかりやすく解説されています。
(とは言え、財務諸表が何たるかはわかっている前提)
決算書を読むには、いろいろなポイントがあるのですが、「最小限の数字でビジネスを見抜く」というサブタイルにもある通り、ポイントを絞ってくれているのがありがたいです。
私も経理課時代には決算書の読み方を勉強したものですが、ハッキリ言って覚えてません(汗)。
というのも、ポイントが多すぎるのと、具体的イメージがなかったからだと思います。
この本では、誰もが知っている有名企業の決算書を見ながら分析していっているので、「へぇーそうなんだー」と発見しながら読み進めることができ、印象に残ります。
例えば、携帯電話。NTTドコモ、au、ソフトバンク3社の決算書を比べながら、それぞれのポジションや戦略まで分析しています。
昨年、日本に上陸したスウェーデンの衣料専門店H&Mと、ユニクロを経営するファーストリテイリングを比較したり。
アーバンコーポレイションの黒字倒産の理由を分析したり。
こういったケーススタディにページを割いています。
ところで、私がちょっと驚いたのは、決算書分析の手順の中に、「その企業のサービスを体験する」という項目があったことです。
しかも、特にこれを重視しているというのです。
この本のためにも、実際にユニクロやH&Mに足を運んだりしてサービスを体験しています。
広告業界(セールスライティングの業界)ではそれが当たり前ですが、なんとなく、決算書の分析には実際のサービスというのは関係ないような気がしていました。
本の中で説明されていますが、やはり数字を効率的に読むには、その企業の戦略や経営者の考え方を知ることが重要になってくるのだそうです。そういった情報もなければ、会計士のようなプロであっても、決算書から価値ある数字を読み取ることは難しいと。
妙に感心してしまいました。
それから、第6章の「知的生産力を高める会計の使い方」が面白かったです。なんと、この本を題材にして、目的の明確化、情報の収集・分析、解決策の作成、解決策の伝達という知的生産のステップを説明しています。
「この本はこういう目的です」「だからこんな情報を集めました」という話。
結局、数字を読むだけでは何にもならないんですよね。目的にあわせて使えなくてはならない。そうなると、どのように情報を伝えるのか?ということが重要なわけです。
望月先生は以前から、「会計は道具として使えなくてはならない」とおっしゃっていますが、その想いがあらわれてるんだなぁ〜なんて、思いました。
いつも応援ありがとうございます
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昨年、日本に上陸したスウェーデンの衣料専門店H&Mと、ユニクロを経営するファーストリテイリングを比較したり。
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しかも、特にこれを重視しているというのです。
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広告業界(セールスライティングの業界)ではそれが当たり前ですが、なんとなく、決算書の分析には実際のサービスというのは関係ないような気がしていました。
本の中で説明されていますが、やはり数字を効率的に読むには、その企業の戦略や経営者の考え方を知ることが重要になってくるのだそうです。そういった情報もなければ、会計士のようなプロであっても、決算書から価値ある数字を読み取ることは難しいと。
妙に感心してしまいました。
それから、第6章の「知的生産力を高める会計の使い方」が面白かったです。なんと、この本を題材にして、目的の明確化、情報の収集・分析、解決策の作成、解決策の伝達という知的生産のステップを説明しています。
「この本はこういう目的です」「だからこんな情報を集めました」という話。
結局、数字を読むだけでは何にもならないんですよね。目的にあわせて使えなくてはならない。そうなると、どのように情報を伝えるのか?ということが重要なわけです。
望月先生は以前から、「会計は道具として使えなくてはならない」とおっしゃっていますが、その想いがあらわれてるんだなぁ〜なんて、思いました。
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とても読みやすいのに、しっかり理解できてしまうのは、さすが望月さんですね。