ソクラテスの弁明 関西弁訳
ソクラテスの弁明 関西弁訳
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なんて素晴らしい試みなのだろうか。

何千年も語り継がれている哲学の書『ソクラテスの弁明』を、関西弁訳にした本です。

ソクラテスと言ったら、「無知の知」です。この「無知の知」について考えさせられ、しかもストーリーとして非常に面白い。

ソクラテスは裁判にかけられています。

ソクラテスのことが嫌いな人たちが、無理やり罪を作り上げて、訴えたのです。

なぜ、ソクラテスのことが嫌いかと言うと、自分は知恵があると思っているのに、「知恵があると思っていることはすなわち、自分の無知に気づいている人よりも知恵がない」ということに気づかされてプライドが傷ついているからです。

ソクラテスは、自分の知恵なんてたいしたことない、知らないことだらけだ、ということをいつも考えているんですね。
「無知の知」です。

裁判にかけられたソクラテスが弁明をしている、という話なわけですが、訴えた人の論理的矛盾をついていくという、けっこう爽快な部分もあったりします。

でも、普通に読んだのでは、とにかく読みにくいんです。

私もかつて、哲学の本を読み漁ったときがありましたが、さっぱり意味がわからなかった、というか、難しくて読み進めるのが苦痛で途中でやめてしまった記憶があります。脚注がいっぱいあって、ページをあっちこっちいくのも大変で。

それが、関西弁訳になったら・・・

あっというまに読めました(笑)


内容自体もいいけど、この遊びゴコロというか、チャレンジが好きです。

ソクラテスの思考を変えることなく、彼をもっと人間っぽく、俗物っぽく表現するには、どうしたらええんかなと、いらんこと考えた結果、関西弁を喋らせたらええんちゃうかなってことを思いついたんです。



なんだか、落語を聞いているかのように読めます。面白い。
例えば、ソクラテスはこんなふうに喋ります。

アテナイ人のみなさん、みなさんにはほんまのことを言わんとあかんので、正直に言わしてもらいますが、わたしの経験から言うて、評判の高い人ほど専門バカっちゅうか、世間知らずで、逆に普通の人の方が世の中のことをわかってるってことがはっきりとしたんです。



ものすごく昔の話なのに、古さを感じないのは、やはり「真理」だからなのでしょうか。

気軽に哲学を楽しんでみたい方におすすめです。







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