起業のワナ
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こんにちは。さむコピ小川です。

いやー
ショッキングな本を読みました。
この本は2008年に出たんだけど、著者の渡辺仁氏による2005年の『起業バカ』『起業バカ2』(光文社)はベストセラーになったそうですね。

ビジネス書というより、ジャーナリズムだと思って読むのがいいのかも。
渡辺仁氏が十数年にわたってベンチャー企業やニュービジネス企業に取材をし、その実話をもとに「起業の失敗」について書いています。

読んだ後に、落ち込んだ気分になることウケアイです。
でも、すっごく勉強になります。起業を考えている人は、ぜひ読んでみてください。。

渡辺氏は「起業バカの三つの壁」として、起業家たちがおかす失敗を挙げています。
一つは、「夢を追うこと」。
二つ目は、「自分に没入すること」。
三つ目は、「人を頼ること」。

 夢を語るのはいい。だが、夢はアルコール度68%のアブサンをガブ呑みするようなもので、すぐ脳ミソがヤラれる。地に足がつかない夢はゆきづまるのだ。
 起業で自分を試すのもいい。だが、それより重要なのは自分を知ることだ。己は何者なのか、ウラもオモテも弱点も、トコトン見きわめることだろう。
 起業で人を頼ることなど厳禁だ。それでも人と組まざるを得ないときは、悪魔と手をむすぶくらいの覚悟をした方がいい。ビジネスの場では人を疑え!非情になれ!鬼になれ!性善説より性悪説だ。でなければとんでもない「ワナ」にはなり、地獄につき落とされてしまうだろう。起業ってそんなに甘くない。


すごい迫力なんで、引用させていただきました。「プロローグ」の部分より。

で、本文に入っていくと、出るわ出るわ、ワナに陥った起業家の話が・・・。

そもそもの考えが甘いとか、マスコミに注目されてテングになった、単なる「自分探し」である、過去の成功体験にしがみつくなどなど。

団塊世代、主婦、フリーターの起業熱はアツく、それを狙った悪徳フランチャイズビジネスなんてものもあります。
フランチャイズ詐欺にあい、開業資金として貯めた2,000万円、3,000万円がパー。ダマされるのは「奢り」「甘え」「過信」が原因とは言っても、これはひどい。読みながら、怒りが沸いてきます・・・!

でも、自分を振り返ると?私には「奢り」「甘え」「過信」ってない?

渡辺氏のバサバサ切っていくような語り口もあって、「すみませんでした!出直してきます!」と言いたくなるような本ですが、最後は「学び」でしめています。よかった。。

100人の起業家に学ぶ「起業の十戒」
1.いい起業はタブー破り
2.「なぜ?」を突きつめよ
3.柔らかアタマで考えよ
4.石の上にも3年だ
5.事業計画は立てるな
6.アイデアを優先せよ
7.人の意見に惑わされるな
8.トレンドは追うな
9.仲間は使うな
10.起業は人間学だ


たくさんの失敗例を読んだあとだからこそ、これらの言葉の重みがわかります。






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