本の現場―本はどう生まれ、だれに読まれているか
本の現場―本はどう生まれ、だれに読まれているか
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書店や本にまつわることをたくさん書かれている、フリーライター永江朗さん。

本書は雑誌『図書館の学校』2005年4・5月号〜2007年2・3月号までに連載された「本はどのように生み出されているのか?」「本はどのように読まれているのか?」をまとめ、補足を追加したものです。

この連載がスタートしたのには、書籍の出版点数の増加のからくりを知りたいということがあったそうです。

日本の書籍の出版点数は、戦後一貫して増え続けており、30年でなんと4倍

なぜそんなに増えるのか?

一方で、販売金額は2倍。
ということは、1点あたりの販売金額は30年で半分になってしまったわけです。

本が売れなくなっている理由もいくつかあるけれど、たとえばその一つには「若者の時代が終わったから」

出版科学研究所の佐々木さん曰く、
「やっぱり本は若者のものなんです。誰だって若いときは読んだ。でも、年をとったら読まなくなる。団塊の世代と団塊ジュニアが通り過ぎていったとき、若者の時代は終わり、本が売れなくなっていった。」

永江氏は、新刊洪水の根本的な原因は「委託制と一体化した再販制度」にあるとし、ここに手を付けなければ改善しないと指摘しています。

出版界の委託制とは、返品条件付き買い切りであって、いちど精算したあとに返品分を払い戻します。

再販制度によって、本は定価で販売されます。売れ残っても値崩れしないということです。

出版社は、取次に新刊を納品すれば、書店で売れるかどうかに関係なく、とりあえずお金が入ってきます。返品があれば、その分お金を支払わなければならず、資金繰りのためには返品を上回る納品をしなくてはならない。
そうして、新刊をガンガン出し、自転車操業化している、というわけです。
単純化して言うと。

この本の最後でポット出版の沢辺均氏と対談をしているのですが、ここがまた論点になっています。

永江:本来、商品の値段は小売店が決めるものだから、定価はなくていいんじゃないのというだけの単純なことですよ。

沢辺:じゃあ、この本は再販からはずしましょうか。

永江:いいですよ。「これは定価ではありません」ってわざわざ書いておくとか(笑)。


実際、この本には目立つように「非再販」と書いてあります。希望小売価格が1,800円。

書店によっては安く売るかもしれないんですね。私は1,800円で買いましたが。

正直なところ、再販制度の弊害的なことはよくわかりませんが・・・

でも、本好きとしては、1冊1冊をもっと大切につくってほしいなとは思う。(つくるほうの立場にもいるわけだが)

新刊点数が増え続け、1冊あたりの書店滞在時間は短くなっています。書店にとっても置き場所がないんだもの。あっという間に消えていく本がたくさん。書店員さんも、1冊1冊を研究するヒマはないし、ジャンルの違う棚に置いてしまったり、聞かれても答えられなかったりしてもしょうがないという状況ですよね。


他にも興味深い話題がたくさんあって、いろいろ考えさせられました。

目次を紹介しますね。

本はどう生まれているか
1.新刊洪水
2.本を出したい
3.ネット発の本
4.ライターの事情
5.編プロのいま
6.情報の無料化

本はどう読まれているか
7.アサドクとドクソン
8.「読書ばなれ」の根拠
9.新書ブーム
10.書店をディレクションする
11.本屋大賞と読ませ大賞
12.ベストセラーは誰が読んでいるのか?

付録:インタビュー
本棚が町へ出て行く
再販制度はもういらない




さて・・・
今日の夜は「読書パーティー」があります。ビジネス書著者、編集者、ブロガーが100名以上集まります。

「読書パーティー」というネーミングがイマイチ?みたいなハナシもあったりなかったりしますが、私はいいと思う〜。





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