『クリックしたら、こうなった』 : 小川晶子の日常と本の話

クリックしたら、こうなった
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こんにちは、やっと年賀状を書き終えた小川です。
ある原稿が書き直しになってしまい・・・ただでさえ終わっていなかったので大晦日も仕事です。トホホ。

さて、年の瀬になんですけど、こんな本の紹介です。
帯には「人妻とセックスしたらお金がもらえるってホント？」って書いてある。

ありますよねー、そういう迷惑メール。私のメールボックスにも山ほどきているし、ブログのコメントにそういう類がつくこともありますね。

「マジかよ！○○しただけで何十万もらっちゃったよ！人妻っていいよな！」的な。

そんなわきゃないだろう、と思いつつ、どういうカラクリなのかは気になります。

でも、クリックする勇気はない・・・

そう思っていたら、代わりにやってくれている人がいるではないか。

無料占いのネット詐欺、女性から援助金をもらえるという出会い系サイト、「すぐに儲かります！」という情報商材ビジネス、SNSで誘われたマルチ商法、チャットでヒーリング体験、オークション詐欺、迷惑メールとウィルス、さらに消費者センターの現状まで。ルポライターの多田文明さんが体当たり取材。

多田さんはこれまで数々の詐欺にあってきたそうですが、本文中も見事なカモぶりを表現してくれています。

「いや、待て待て」と言いたくなるような反応と行動。

ダメだよー。騙されちゃうよ！？とつっこみを入れていると、案の定、大変なことに。

って、もちろん狙ってやっているわけですが。
騙される人の心理を描くのがうまいのです。

でも、その後の行動もすごい。アヤシイ人々をつきとめるべく、速やかにあちこちに電話するし、法務局へ行って登記簿も取るし、現地に行って調査するし、大家さんにカマをかけたりするし。
消費者センターの人への説教も、お見事！という感じです。

本書はネットを通じた詐欺の話ですが、著者の多田さんは『ついていったら、こうなった』でキャッチセールスについて書き、話題を呼んだそうですね。

私自身は大変な目に遭ったことはありませんが、マルチ商法の現場に立ちあってちょっとコワイ思いをしたことはあります。本書の中に登場したマルチ商法の話を読んで、重なることが多かったです。「そうそう、そういう手なんだよねー」とうなずきながら読みました。

「とりあえず説明会に来て！」→その場で「とりあえず申し込んで！」
普通に考えればありえないけど、サクラなどを使って異様な雰囲気を作り出し、「申し込まないなんておかしい」という空気に。

私が誘われたのはもっと手が込んでいたけど。。

これを書き始めると、長くなってしまうのでまた今度。

出会い系サイトや、無料占いサイト詐欺のしくみは知らなかったので、面白かったです。万が一、ネット詐欺にあってしまった場合にどうしたらいいのか？という参考にもなります。

自分の身を守るためには、情報を得ること、自分でちゃんと考えることが大切ですね。

多田文明さんは、こんな本を書かれているらしいです。
潜入ルポばかりみたいですね。すごい。
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