キャッチコピー力の基本 ひと言で気持ちをとらえて、離さない77のテクニック
キャッチコピー力の基本 ひと言で気持ちをとらえて、離さない77のテクニック
クチコミを見る



コピーライター&クリエイティブディレクター川上徹也さんの新刊です。川上さんの著書はすべて読んでいますよ〜。満を持して・・・コピーライティングの本が出ました!

本書では「ネーミング」「タイトル」「見出し」「決めゼリフ」など、短く的確な言葉で表現する能力を「キャッチコピー力」と呼んでいます。

広告コピーを専門とするコピーライターではなく、普通のビジネスパーソンに必要なスキルとしてキャッチコピー力の身につけかたが書かれています。

そのテクニックは77も!
たとえば「対句にする」「擬人化する」「名言を利用する」などといったすぐにマネできそうなヒントが解説されていました。

見本コピーも豊富で、楽しく読みました。


春は「可愛い」だけじゃイヤッ!

大事なお金は物欲を満たすために使いたいからダイエットは0円で

今すぐ入門!即効「足やせ道場」

発表!10人のオシャレ内閣


なーんて、女性誌の見出しを多く見本にあげていて、「うんうん、確かに。それにしても、川上さん女性誌もちゃんとチェックしてるのね〜」と思ったり。

それから、コラムの中で元プロ野球監督・野村克也さんの名言について書かれていたのですが、これも面白かったです。

野村克也さんは、その場で思いついた言葉を言っているのではなく、何らかの元ネタをあらかじめ準備していることが多いのだそうです。

「王や長嶋が太陽の下で咲くヒマワリなら、オレはひっそりと日本海に咲く月見草のようなもの」という名言は、太宰治の『富嶽百系』で有名な一節「富士にはつき見そうがよく似合う」を読んで思いつき、準備していたのだとか。

「リーダーはその言葉に選手たちがどれだけ胸を打たれるか、感動されるかで値打ちが決まる」という哲学を持っているから。

私たちも日ごろ、いい言葉に出会ったらストックしておき、上手にアレンジして使いたいものですね。

楽しくキャッチコピー力アップには、本書がおすすめです!