先日、はじめて「ディベート」の試合を見に行って来ました。

ディベートキングの太田龍樹さん(りゅう兄)にお誘いいただいたんです。

太田龍樹さんが教えている明治大学で、学生によるディベート大会があり、私はオブザーバーとして審査(!)しました。


ディベートとは?

ディベートとは、論理的に思考し表現する技術であり、調査の方法を学び、問題の発見から分析、解決策の提示と比較検証するという一連の知的プロセスを、ゲーム形式で訓練するものです。

ゲーム形式は、与えられたテーマの是非について、話し手(ディベーターと呼ぶ)が肯定側・否定側に分かれ、決められた持ち時間・順番の中で、第三者(ジャッジ)を説得する形で議論を行います。ゲームなのでサッカーや将棋と同様、きちんとしたルールがあり、勝ち負けがあります。

勝ち負けの基準は、ジャッジをどちらがより「説得」できたかにあり、相手やジャッジを論破・圧倒・翻弄することではありません。


ビジネスディベート団体 BURNING MINDのホームページより)


話し方の上手下手ではなく、いかに論理的に話を構成し、相手を説得することができるかがポイントなのですね。

最初は、ディベートの試合の見方がよくわからず、身振り手振りが大きく、情熱的な話し方の人にいい点数をつけそうになりましたが・・・

だんだんわかってきました。

・わかりやすい構成で、聞き手にストレスを与えない
・主張の根拠がよく調査されている
・主張自体が深い
・反対意見をしっかり受け止めたうえで話している
・時間を有効に使っている(配分がうまい)


こんな点が、重要なのです。

話し方は上手でも根拠がうすかったり、言いたいことが整理されておらず、決められた時間を有効に使えなかったりすると、最終的には説得されません。なんかモヤモヤするんです。

一方、論理的に整理された話を聞くと、「なるほど」と納得。

自分の意見が肯定であれ否定であれ、説得力のあるほうに点を入れます。


ディベートの試合の流れは何種類かあるそうですが、私が見たスタイルはこうでした。


肯定側立論→否定側による尋問→否定側立論→肯定側による尋問→否定側反駁→肯定側反駁→否定側最終弁論→肯定側最終弁論

立論は3分、尋問・反駁・最終弁論はそれぞれ2分。
話している途中でも、時間になれば切られます。



今回、学生たちが挑戦していたテーマは

「日本は、普天間基地を県外に移設すべし」

でした。

最初、否定側として戦ったチームが、決勝戦では肯定側として戦いました。そして優勝!

どちら側に立っても、説得力のある話は展開できるのですね。ディベートの醍醐味を見たような気がしました。


最後に、明治大学の先生からあった言葉が印象的でした。


「マスコミ報道を見ていると、普天間基地問題についてえらい人がいろいろ言っている。ディベートを通じて、この問題を学んだきみたちは、テレビでもっともらしく語っている人の言葉が、本当に考えられた言葉なのか、それとも薄っぺらいものなのかがわかるはずだ。


私たちは、深く考えもしないで、借り物の言葉を発していることがよくあります。それに騙されてしまうこともよくあります。

そんなことも考えさせられる、とても勉強になった一日でした。


明治大学小倉ゼミのみなさん、BURNING MINDのみなさん、りゅう兄、ありがとうございました。






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