ときどき、ソーシャルメディア関連のニュースをツイッター&Facebookでつぶやいているのですが、「2010年日本の広告費」が盛り上がったので、こちらにまとめておきます!

Facebookのウォールも、時間が経つにつれ下に下がり、やがて消えていってしまうので。「フロー型」のメディアですよね。ブログは「ストック型」。情報を蓄積するのに便利です。

それにしても、Facebookの反応の速さはスゴイ。
あっというまにコメントがたくさんつきました。貴重なご意見が消えてしまうのはもったいないので、以下、Facebookより。



電通が発表した「2010年日本の広告費」。

2010年の日本の総広告費は前年比98.7%の5兆8427億円。2008年から3年連続の減少です。
新聞広告、雑誌広告、ラジオ広告が減少している中、テレビ広告は前年比101.1%の1兆7321億円。インターネット広告費は前年比109.6%の7747億円。ソーシャルメディアが広告媒体としても存在感を高めたほか、クーポン共同購入サイトが広告出稿の拡大に寄与したそうです。
(CNET Japan :日本の広告費は3年連続減、2010年は5兆8427億円--ソーシャルメディア、クーポン共同購入サイトがネット広告に貢献


Yujin Ichikawaさん、Kazuhiro Kisoさん、Toyokazu Abeさん、他33人が「いいね!」と言っています。


Watanabe Hiroyuki 取りにいく情報はソーシャルメディアが活用されるとして、一方的な強制メディアとしての広告のあり方を確立しないと広告業界も残れないだろうな。

松山 たかし テレビスポットがたいへん伸びています。タイムは悪いんですが。
クライアントはスポットのどこに魅力を感じるのか。以前と違うので、ちょっと判りにくい構図ですね。

Watanabe Hiroyuki TVのCMもタイムは厳しく、スポットがいいのでしょう。やはり強制メディアとしてのTVの存在は未だ大きいと思います。実際にネットでも強制メディア的な仕組みもありますけど。

Hiromichi Oizumi 広告に携わった事があるので、感慨深いデータです。

松山 たかし 広告会社もテレビの扱いの少ない7,8位以下の会社は大苦戦。ワタシの知人たちも辞めたり、ネットへ異動したり。先行きに不安を感じているようです。

Watanabe Hiroyuki 雑誌や新聞のメディアは確かに厳しい状況ですね。ただ、今でも目の覚めるようなインパクトの強いビッグなポスターや看板もたまにすごく感動します。そのへんは、Visualを大事にする欧米系がうまいと感じます。日本は識字率も高いので「コトバ」や「文字」文化が意外に強い。そういった文字媒体を再度認識しなおすのも重要かもしれない。

道上権太 企業が広告は出しても目標が達成出来難い現状を考えると当然の結果でしょうね。
つまり、広告だけやっていれば売れる、ブランド力が上がる時代はとっくに終焉していますから。
かっこいい広告や奇麗な広告は賞は取れてもクライアントの目標を達成出来なければ失敗ですからね。

Akiko Ogawa テレビはやはり強いんですね。インターネット広告が伸びているのは実感としてもありますが。
Watanabe Hiroyukiさんのおっしゃるとおり、ときどき素敵なポスター、看板に感動します。確かにコトバが強いような気がします!
道上権太さん、そうですよね、広告でブランドが上がる・・・という悠長なことをあまり言ってられないのですよね。

Watanabe Hiroyuki 無印良品が、世の中に登場し浸透していった様は当時のクリエーターがこぞって使い出したある意味ソーシャルメディア的な広がり方をしました。その中核に田中一光さんの、「無印良品」のタイポがありました。

阿部義広 テレビ広告は前年より伸びている???意外な結果ですねー。ディスプレイ広告も含めての話かしらん。

Yoshinaka Shirono 広告はブランドを落とすだけなんだけどなー

Kono Shoichi 費用対効果は良くないかもですが、マーケティングの入り口としてマスはやるべきかと・・・

Watanabe Hiroyuki 新規顧客(全く関心のない無知な見込客)を獲得するうえで、強制マスメディアの費用対効果は、決して高くないのでは?ターゲットが明確ならば、アクセスしやすいWebなどはコストが安い。やはり、メディアをどう活用するかではないでしょうか?

Kono Shoichi うふっ メディア賛成派が多数〜 こんな人が会社にいないで一人で戦ってるんですよ。助けてほしいです。ほんと

Watanabe Hiroyuki 自分は、実際に宣伝広告業務をやってましたので、強制メディアの強さと、あみかけの広がりは体験として、理解してます。Webや、ターゲッティングメディアは、効率性で活用し、関係性を深めるためには、最適です。要は使い古されたコトバですが、メディアミックスだと思います!

Kono Shoichi 役員に言いたい でも、わからないと思う

Watanabe Hiroyuki 自分も同じ悩みを持ってましたし、それで嫌な思いもしました。ともすると、会社の役員など上層部は、自分の部下よりも、外部のコンサルなどの意見を取り入れることが多いのです。しかし、マーケティングは実務です。
よく無責任なコンサルが使う、データをもとにした仮説だけで成り立つのであれば、実はすべての会社が成功しているはずです。しかし、そうではない。つまり、マーケティングは過去の経験の蓄積でしかないのです。常に過去の成否体験をデータで示しているだけです。実務をやっている人は自信をもつべきです。

Akiko Ogawa Watanabe Hiroyukiさん、貴重なお話ありがとうございます。
要はメディアミックス・・・なのでしょうね。それぞれの特性を理解して、うまく使う。ソーシャルメディアも魔法の杖ではないですしね。
Kono Shoichiさん、頑張ってくださいね!

Shigeru Ooki 従来は、広告の機能は、ワンウエイで、多くの人にインパクトを与えることができれば良かったのですが、インターネットの普及によって、マーケティグの方法が大きく変わったと思います。
広告もワンウエイではなく、ツウウエイ(インタラクティヴ)で、広告がマーケティグデータを収集できる形になりました。
あまりお金をかけなくても、ターゲットのユーザーに対して、情報を提供し、かつユーザーのニーズまで、収集できるようになりました。

Watanabe Hiroyuki Akiko Ogawaさん、貴重な情報ありがとうございました。私も長年マーケティング、特にマスメディアを活用する仕事をしていたので、経験上はよい点、悪い点を体験しているものです。
しかし、当時はソーシャルメディアというものは無かったわけですが、(一部のニフティサーブのようなものを除いて)よく言われる「クチコミ」が、文字になったものが今のソーシャルメディアではないかと感じます。
当時から「クチコミ」の強さ、濃さは誰もが理解するものでしたが、ただ、それをどうやって作っていけるのか、そのツールが無かったと思います。
今の時代は、このツールがあるのでもっとスピーディーに濃いマーケティングができるようになったのだと感じます。そして、それをしっかり支えるマスメディアの活用はまだ健在だと自分は思います。
今回は自分の仕事を整理するうえでも、とてもいいコミュニケーションがとれました。ありがとうございました。

Akiko Ogawa みなさま、貴重なご意見コメントありがとうございました!勉強になりました。
消えてしまうのがもったいないので、ブログにまとめ記事をつくります!


玉木 造 いい情報ですね。インターネットがかなりTVに近づいているのは小気味いいです。でも最近思うのですが、PodCastやRadikoのお陰でかなりラジオのコンテンツ自体は以前より身近になったような気がするのですが、これらはラジオorインターネットのどちらに分類されるのかな?

對馬 英そうですね。インターネットラジオの発達でまたラジオが復権しつつありますね。でも,やっぱりストリームということでインターネットに分類されるように思います。

Watanabe Hiroyuki 自分もRadikoは、ある意味画期的な作戦だったと思いました。ふと、遠ざかりつつあったラジオ媒体が、ネット配信で復活。さらにラジオ制作局も巧みにネットメディアを活用して双方向の番組づくりに成功しつつあります。以前よりもよりターゲットも細分化しやすくなり、また顧客との関係性を深めることができるメディアに変化しつつあると感じています。

Watanabe Hiroyuki あと、自分はメディアミックスという言葉を使いましたが、よく考えると、メディアの深度というか顧客へのアプローチレイヤーが異なるようになったと思うのです。つまり、マスメディアでいわゆる未認知の見込み客に対しアプローチし、マスメディアで関心をもったまさに「見込み客」をネットに誘導して関係性を深めることができるようになったのだと思います。マスメディアもネットメディアも並存することで効率性が高まったように感じます。
また、特定ユーザのみを相手にするビジネスの場合はネットだけで十分成り立つ...ということにもなったように思います。
従い、マスユーザを相手にするビジネスではよりマスとネットなどを併用することで効率を高め、特定ターゲットの明確なビジネスは低コストでビジネスが成り立つ可能性を見出したと理解しました。

Akiko Ogawa なるほど。マスメディアでリーチし、ネットで関係性を深める。効率性が高まっているのですね。
ソーシャルメディアは、関係性を高めることに役立てるのがいいのでしょうかね。

玉木 造 そうですね。やはりマスメディアはTVでもRadikoでも「ながら」の受身でリーチ出来る魅力はおおきいんじゃないでしょうか。ソーシャルメディアはそこをヨイショする。なんかいいビジネスできないかなぁ。

輿水篤 ネットの伸び率がもっと高いと思ってましたが、テレビが頑張っていますね。
個人での利用はもっと差があると思いますが、企業はまだそこまで入り込む気持ちはないのかも。

對馬 英 そうですね。Watanabeさんのおっしゃるように,これからは既存メディアとネットメディアとが共存して役割分担していくことになるのでしょうね。