脳をやる気にさせるたった1つの習慣ーなぜやりたいことを書きだすと実現するのか?-
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「偶有性」という言葉をはじめて知りました。

ある程度「予想がつく事柄(確実性)」と「予想がつかない事柄(不確実性)」とが混ざり合っている状態のことで、「どのように変化するか分からない性質」のことをいいます。


人生は偶有性に満ちています。


予想がつくことだらけでは面白くない。

かといって、すべてまったく予想がつかないのでは、不安。

確実性と不確実性のバランスがいいものを人は好みます。

人間の脳は、確実と不確実のバランスをとろうとするので、確実なものが多ければ、それだけ不確実なものを積み増せるそうです

つまり、予想もつかなかったことが起きても、適切に対応できる強さを増やしていくことになります。


「不確実なものを積み増せる」って面白いなぁ。


では、確実なものを増やすにはどうしたらいいのか?


書くことです。


文字を書いて記憶を固定させ、確実なものを増やすことで、不確実なものを増やすことができる、と言うんです。


「書く」ことの効果は、こんなふうにも説明できるんですね。


よく、「夢を紙に書き出すと叶う」と言われます。

茂木先生に言わせれば、こういうことになります。

「書くだけで願いが叶う」という言葉の真の意味は、「書かないと願いも叶わない」ということなのかもしれません。なにしろ、「書かなければ自分の願いも分からない」のですから。


脳の中でぼんやり考えているだけのものは、不確実なんです。


それから、鏡の話がありました。

私たちは日ごろ鏡を見て、自分を確認しています。どんな姿形をしているのか。どんな動きをしているのか。

同じように、文章を書くことは、自己認識につながります。書いたものを見て、自分はこんなことを考えている、こんな人間なんだと認識していくのです。


文字にしてはじめて、わかることってありますよね。

そしてまた、確実なものが増えれば、不確実も積み増すことができるわけで。

そういう意味では、思いつくままに、つれづれなるままに、書いていくということにも大きな意味があります。日記のように、人に見せない文章を書くことは、少なくとも自身の成長には意味があるのですね(文章力とは別の問題)。


文章は、文字による自画像のようなもの。文字はその人自身を世界を映す「鏡」です。
日々どのような言葉を選択しているかが、その人の世界を表しています。
文字を書き綴る行為は、自分の周りに大小のたくさんの「鏡」を並べて、世界を眺めることと同じなのです。