本読む馬鹿が、私は好きよ。―ヒットヒット広告コピー傑作選
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村上春樹の『もし僕らのことばがウィスキーであったなら』を読んで、「酒と言葉を味わう感じ」が気になり始めたということか、なんとなく10年以上前の本から、お酒の名作キャッチコピーを集めてみました。

(『もし僕らのことばがウィスキーであったなら』を読んだ感想などはこちら

『広告コピー傑作選』という、この本自体はコピーを「女」「仕事」「家族」「愛」「男」「毎日」「人生」の7つのカテゴリに分けて紹介しています。


お酒のコピーに注目して読んでいたら、けっこうたくさんあるんだ、これが。
ぐっとくるのが。

酒類に分けて、載せてみます。


ウィスキー

働いているお父さんより、遊んでいるお父さんのほうが、好きですか。
仲畑貴志 サントリー・オールド(85年)


仕事をするなら、遊びなされや。
佐々木克彦 サントリー・オールド(81年)


そうなんだ。人間の時計は、速すぎる。
加藤英夫 サントリー・オールド(86年)


お父さん、大きくなったら、ナニをしたかったの。
仲畑貴志 サントリー・オールド(85年)


ケンカはシラフでするものだよ。
小野田隆雄 サントリー・オールド(88年)


恋は、遠い日の花火ではない。
小野田隆雄 サントリー・オールド(95年)


私、会社なんて酔わなきゃ行けません。
田中康嗣 サントリー・リザーブ(89年)


遊んでいるのではない。給料に合わせて働いているのだ。
田中康嗣 サントリー・リザーブ(89年)


すこし愛して、ながく愛して。
糸井重里 サントリー・レッド(82年)


あったかい夜を、プリーズ。
糸井重里 サントリー・レッド(82年)


きみは僕のホットウィスキーさ
安藤隆 サントリー・レッド(83年)


ひとはみんなでおもしろい
安藤隆 サントリー・レッド(83年)


頭がカランコロン鳴る夜は、一杯やって、あなたにしがみついていたいなあ。
仲畑貴志 サントリー・ホワイト(86年)


ウイスキーも音楽もなかったら、心がグジャグジャになるなあ。
仲畑貴志 サントリー・ホワイト(86年)


あんたも発展途上人。
眞木準 サントリー・ホワイト(84年)


寒いから、二人でいよう。
魚住勉 サントリー・ウィスキー(82年)


ウイスキーの中には、俺の独立国がある。
一倉宏 サントリー・ウイスキー(88年)


僕は誰にも似ていない。
秋山晶 サントリー・リザーブ(85年)


指輪はときどき首輪になる。
田中康嗣 サントリー・リザーブ(89年)


時々、水気をやらないと 人間、ひからびちゃいますよ。
加藤英夫 サントリー・ローヤル(95年)


スカートも哲学書も、めくるのは十代だった。
一倉宏 サントリー・ローヤル(88年)


けれど、たっぷり飲んでアヒルになりたい時もある。
小野田隆雄 サントリー・ローヤル(88年)




ビール

毎日ビールを飲んだ。それでも渇いていた。
岩崎俊一 キリンビール・ビール(92年)


男をやっていると、喉が渇くことが多い。
山本高史 キリンビール・ビール(95年)


ビールがあれば晴れた日は、猫になりたい。
中村禎 キリンビール・ビール(93年)


青年よ、かわいているか。おじさんも、かわいている。
岡部正泰 サントリー・ビール(82年)


ビールは人生の一部をスローモーションにしてくれる。
眞木準 サントリー・バドワイザー(87年)


最初に、「よいもの」と出会った若ものは、ラッキーだ。
朝倉勇 キリンビール・ビール(80年)


父も母も素敵でした。
一倉宏 サントリー・ビール(87年)


日本酒

母は魔法つかいだった。
渡辺直基 末廣酒造・日本酒(81年)


カクテル

愛だろ、愛っ。
佐倉康彦 サントリー・ザ・カクテルバー(95年)


都会で、ボケーション。
眞木準 サントリー・カンパリソーダ(83年)




80年代のコピーが中心。時代の空気も感じますね。

それにしても、ウイスキーは名コピーが多いんだなぁ。


とくに私が好きなコピーを3つだけあげるとすれば、

「恋は、遠い日の花火ではない。」
「ウイスキーも音楽もなかったら、心がグジャグジャになるなあ。」
「スカートも哲学書も、めくるのは十代だった。」


好みがおじさんぽいような気もするが。

ウイスキー、飲みたくなります。


あなたが好きなコピーは?