こんにちは。さむコピ小川です。

先日の「サロン・お教室・フリーランス業の方のための稼ぐスイッチ講座」では、弊社の売上内訳を大公開(ある月の、だけど)してしまいました。

参考資料として・・・Σ( ̄ロ ̄|||)サンコウニナッタノカナ


売上を種別に分け、エクセルの表とグラフで管理しているのです。

図化してみると、課題がいろいろ見えてきます。


弊社の場合は、「ライティング」売上がダントツに多いです。私がコピーライター・ライターなんで当たり前と言えば当たり前ですが・・・。

しかしこれ、「書いてナンボ」の世界は非常にきびしいのであります。

「仕組み」ブームの火付け役となった『結局「仕組み」を作った人が勝っている』著者の荒濱一氏・高橋学氏はこんなことを言っています(私なりに要約)。


「動いてナンボ」の仕事をしており、仕組みがないと・・・
1.病気で倒れたり、旅に出たりすれば、即収入が途絶える

2.不眠不休で働いても、体が一つなので収入の伸びは「加算的」でしかない



そうなんです、走り続けていないと回っていかないという、よく考えれば恐ろしい仕事の仕方をしているわけです。

フリーのライター、コピーライター、デザイナー、フォトグラファーなどのクリエイターや、コンサルタントもそうでしょう。


フリーになりたての頃なんかは、睡眠時間少なくてもへっちゃらだったりするんですが、ふと「私が倒れたらどうなるんだろ・・・」と不安の影が出てきます。


仕事大好き!一生この仕事でやっていくんだ!セミリタイアなんてしたくない!と、思っている人が多いし、私はそうなんですが、でもそれにしたって。

何があるかはわからないわけで。

病気で倒れたら収入が途絶えて、大好きな仕事が続けれれなくなった、なんていうこともありえます。


だから、どんな人も「仕組み思考」は持っていなきゃダメだと思うんです。



ということで、おすすめ「仕組み本」を3冊ご紹介


1. 『やっぱり「仕組み」を作った人が勝っている 』
(荒濱一・高橋学 光文社ペーパーバックス)

やっぱり「仕組み」を作った人が勝っている (光文社ペーパーバックスBusiness)
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フリーライターの荒濱一氏・高橋学氏が、仕組みを持っている人にインタビューしてまとめた本の第2弾(2008年7月)。「仕組み本」と言えば、やはり外せません。

第1弾と違うのは、仕組み所有者の「思考」に焦点を当てているところ。そして、それを普遍化・体系化するのが本書のテーマです。

登場する仕組み所有者は(敬称略)、

古澤暢央
高樹公一
田渕隆茂
午堂登紀雄
石田健
田中正博
斉藤正章
菅野一勢
金森重樹


彼らの「思考」はどうなっているのかを知るだけで、かなりガツンとやられます。
それぞれの「思考」にはタイトルがつけられていて、

複製(一度作った「仕組み」を次々とコピーする)
他力(ほかの人・モノの力を活用する)
多面(1つの「仕組み」を別の視点から見て応用する)
継続(一度の作業で細く長く何度もリターンを得る)
分身(自分の分身を大量に増殖させる)
標準(「他力」を標準化し、再現性を獲得する)
法則(「法則」を見出し、従うことで自動化を実現する)
即行(先行者利益を得るため誰よりも速く行動する)
論理(「仕組み」を理詰めで組み立て、実践する)


本書ではこれらを体系化し、図化しているのがお見事。

さらに、活用例まで教えてくれています。

たとえば、

「起業期」には

「作業を自分で抱え込まない」という意識を常に徹底してみる。
・1回の稼ぐ額が少なくてもいいから、「継続して稼ぐ」ことを、思い切って優先してみる。
・アイデアが浮かんだら、あれこれと思い悩まず、まずは行動に移してみる。

「拡大期」には

・すでに作った「仕組み」を「複製する」という視点で捉えてみる。
・すでに作った「仕組み」を、角度を変えて観察し、ほかの「仕組み」に応用できないか、検討してみる。

「安定期」には

・「細分化」され、明確化された作業を誰にでもできるように簡素化してみる。
・自分と同じくらい働き、稼ぐことができる複数の分身を持つことを意識してみる。
・個々の特殊な事象から、共通する性質や関係性を見出し、「法則」を導き出すことを強く意識してみる。
・自分が培ってきた経験をベースに、ある業種や業態について、カンや偶然性をいっさい排除した、論理的な裏づけのあるノウハウだけを紙に書き出してみる。


ちなみに、本書に登場する田中正博さんは、こんな本を書かれています。これもいい本です!

36倍売れた! 仕組み思考術
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2.『うまくいく人が必ず持っている 黄金の仕組み』
(中山マコト WAVE出版)

うまくいく人が必ず持っている黄金の仕組み
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いいお客さまが勝手に集まってきてくれる「仕組み」の作り方を教えてくれている本です。

著者の中山マコト先生が実践してきた「仕組み」を大公開。

面白くてスイスイ読んでしまいます!

クリエイター系職種のみなさんは、この本がピンとくるかもしれません。

簡単にご紹介すると・・・


あなたがどうなっていたいか?をまず考えます。「理想の姿」です。
 ↓
自分の棚卸しをして、キャッチフレーズを作ります。
 ↓
「ヒストリーカード」という、自分を宣伝するカードを作成して配りまくります。ヒストリーカードには、「仕事への考え方」「得意技」「価格の目安」「スケジュールの目安」「連絡先」「やりたくない仕事」などが書かれています。
 ↓
いいお客さまから「やりたい仕事」が来るようになります。


こんな流れ。そのほか、自分一人ではできないことをどうやって人を巻き込み、可能にしていくかといった「仕組み」の話も面白いです。



3.『「仕組み」仕事術』
(泉正人 ディスカヴァー・トゥエンティワン)

最少の時間と労力で最大の成果を出す「仕組み」仕事術
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作業系の仕事をいかに「仕組み」化して効率を上げ、考える系の仕事を増やすか。

これが本書の大きなテーマです。

たとえば、出張のときの持ち物はリストにしておいて、そのリストを見ながら準備をすれば、頭を使わなくてすみます。考えなくてもいいことに頭を使う必要はないから、「仕組み」化したほうがいいのです。

仕事を「仕組み化」するということは、つまり仕事の進め方にフォーマットをつくり、それを「才能」「意志の力」「記憶力」にかかわらず、誰でも再現できるようなルーチンをつくることです。(p.84)


使えるチェックシートをつくるコツとして、

体験入学説明会の「拭き掃除をする」を「トイレの棚の下段にある洗剤と、3F流し台にある雑巾を使う」というくらい詳細に具体的に書いておく、なんていう話も。

なるほど、これなら「洗剤どこ?」と探す時間が生まれません。考えなくてもいいことには頭を使わせない!のですね。

ご紹介した3冊の中では、比較的ツール寄り(ハック系?)。すぐに実践できるものが見つかります。

それから、チームで動くときの「仕組み」の話も多いので、組織の仕組みを考えたい方にはこの本がおすすめです。






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