知り合いの編集者さんから、「セレブの悩みを読んで、面白いなと思いました」っていうメールをいただきました。


ふつうの人が急にたくさんお金を持つと、うまく使うことができず結局幸せになれない
 ↓
生まれながらのセレブなら、お金を使うことができるはず
 ↓
ところが、そのセレブでさえ幸せなわけではない
 ↓
幸せって何?


ということです。


「お金=幸せではない」とみんな口をそろえて言っているけれど、どこかでそういった想いを持っているのも確か。

お金に困らず、時間に余裕があり、優雅な生活をしている人が「幸せでない」のだとしたら、どんな幸せを望めばいいのだろう?と動揺が生まれるかもしれません。


ひとつ言えるのは「人間は社会的動物である」ということでしょう。

人が幸せを感じることができるのは、社会の中でなんだと思う。社会の中で、人にいい影響を与えることができている、喜んでもらえている、認めてもらえていると感じることが幸福。


一生に使いきれないお金を持ち、いつまでも何をしても文句を言われない時間のゆとりを持っていても、たった一人無人島にいるのだったら、幸せな気持ちになるのは難しいですよね。




今日、この本を読んでいて、いい言葉に出会いました。
しかけ人たちの企画術
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庄内地方のイタリア料理店オーナーシェフ、奥田政行さんの講。

庄内で養羊をしている丸山さんは、いいものを作っているのに売れないというつらい状況にありました。
奥田さんが食べてみると、すばらしくおいしい羊です。このまま辞めてもらっては困ると、丸山さんの羊を他のレストランにも売り込みに行きます。

結果、日本でいちばんおいしい羊と言われるようになり、雑誌にもたくさん載りました。
丸山さんの羊を使っている、奥田さんのレストランも繁盛しました。

こういった経過の中で、廃業まで追い込まれていた丸山さんの顔が、会うたびにツルツル、晴れ晴れとしてきた。

それを見て、奥田さんは「自分の幸福論がわかった」と思ったそうです。

まわりの人が幸せになると、自分も幸せになるということに気づいたんです。

自分の幸福論がわかると、こんどは自分が料理人として社会のなかでなにをしていくべきかという、自分の「使命」がおのずと見えてきました。




ストレートで、いい言葉です。

自分は、何に対して幸せを感じるのか。幸せとは何なのか。

これがわかって、「使命」が見えてきたと言うのです。



「幸福論」と言っているところは大切ですね。なんとなく幸せ、ではなくて、理論として持つということです。
さらに、奥田さんは「料理人としての立場」からものごとを見ている。

立場+幸福論となって、「使命」が感じられるほどの強さになる気がします。

その理論は、よく考えてみれば、驚くほどシンプルなものかもしれません。


あなたの「幸福論」はどうですか?