ソーシャルメディア革命 (ディスカヴァー携書)
ソーシャルメディア革命 (ディスカヴァー携書)
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著者の立入勝義さんは、アメリカ在住のブロガー(プロフィールには「ブログ作家」とある)、ソーシャルメディア・プロデューサー。

海外在住という利点を活かし、ソーシャルメディアの最新事情等を情報発信しています。

立入さんのブログ→意力ブログ


『ソーシャルメディア革命』では、立入さんがソーシャルメディア先進国にいるからこそ、日本を外から見ているからこそわかることを解説していて、興味深かったです。


アメリカでは、「プロブロガー」なる人たちが続々と誕生しているそうです。

ソーシャルメディアを、今のビジネスにどう活かしていくか?という話はよく聞かれますが、「プロブロガー」は日本ではあまり聞きませんね。ジャーナリストか、アフィリエイターならいるけれど。

北米で有名な二人のプロブロガーへのインタビューが掲載されていました。

一人目は、ブログだけで年収50万ドルを稼ぐというジョン・チャウ氏。

プロブロガーを目指す人へのアドバイスは、
・とんがった専門的な知識をもつこと
・情熱を注げる分野について書くこと

だそうです。

GeekBeat.TVのカリスマビデオポッドキャスター、カリ・ルイス氏。

彼女は2006年に独立し、ビデオポッドキャストでテクノロジー系の情報を発信しています。

ソーシャルメディアをビジネスにするにあたっては、
・パーソナルブランディング
・収益源を増やすこと
・ルールに縛られないこと

が大切だと話しています。

しかし、映像で情報発信することがどうやってビジネスになるんだろう?(本人の収益源については語られていなかったので)
やはり広告収入がベースで、収益源を増やすということは、本人が人気になることによって講演などの仕事が増えるということかしら?



立入さんがこの有名人たちと会うことになった世界最大のソーシャルメディア・コンファレンス「ブログワールド・エキスポ」は、日本から取材に来た人が誰もおらず、日本の大手メディアは取り上げなかったということですが・・・・・・そんなコンファレンスがあったんですね。

日本ではマスメディアにとって、ソーシャルメディアは敵なんでしょうか。

アメリカは、プロブロガーのような影響力のある人たちをうまく使うことを考えますが、日本はそこまでいっていないようです。

本書で述べられていた「日本でソーシャルメディアが立ち上がらない10の理由」をご紹介します。

1.既存の大手メディアの影響力が強すぎる

2.人権意識が低い

3.政治(や社会)とジャーナリズムへの関心度が低い

4.個性を認めない「出る杭を打つ」文化の存在

5.自営・独立をする人が少ない

6.非営利団体に対する支援と理解の欠如

7.語学力の低さと国際意識の欠如

8.PV神話が根深い

9.先駆者としての匿名掲示板の存在

10.芸能ネタへの偏り



昨年あたりからソーシャルメディアという言葉が頻繁に登場するようになり、日本にもけっこう根付いているような気がしていたのですが、アメリカから見るとまだまだなのですね。

私は「語学力の低さと国際意識の欠如」について、かなり反省させられました。

世界とつながれるソーシャルメディアですから。

もっと世界に目を向けて、
世界に発信できたら・・・・・・と思いました。


日本はいま、(中略)自身の強みを再認識して、海外にもう一度出ていくべきではないだろうか。日本には世界に通じるコンテンツもあるし、情熱もこだわりもまだ残っている。そう思う。キーワードとしてあげた起業家精神と世界標準に焦点を合わせれば、自ずと未来は見えてくるはずだ。




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