前回は、印税の支払われ方のお話をしました。
夢はあるけど、厳しい部分もあるのです。ほかに本業があればいいですが、本業でお金になるのが半年後っていうのは相当厳しいですよ。
原稿料は基本的にすぐに支払ってくれますが、ドンと売れた場合は「印税にしときゃよかったな」とあとから思ったりするわけです(たぶん)。
そんなわけで、私が現在書籍のサポートライティングを行う場合は、
夢はあるけど、厳しい部分もあるのです。ほかに本業があればいいですが、本業でお金になるのが半年後っていうのは相当厳しいですよ。
原稿料は基本的にすぐに支払ってくれますが、ドンと売れた場合は「印税にしときゃよかったな」とあとから思ったりするわけです(たぶん)。
そんなわけで、私が現在書籍のサポートライティングを行う場合は、
60万円の前払い原稿料+増刷分の印税
というかたちでお受けしています。
*内容や初版部数等によっても多少変わります。
ライターはいくら稼げるのか(4)原稿料の見積もりでお話ししたとおり、書籍は1冊80万円くらいにはならないと厳しいのですが、
この内容と、この著者さん(出版社、編集者さんも)ならやりたい!と思った場合のみ、「先に60万円お支払いいただけるなら」ということでお受けするんです。
ライターはちゃんと仕事をしているのに、著者や編集者の都合で本が出ない、出るけど相当先になる……なんていうこともよくある業界なもので(汗)、リスク管理上も必要な措置です。
実際、「原稿書いたのに企画自体がボツになって、1円も支払われない」と泣いているライターさんにも会いましたし。
私もエライ目にたくさんあってきたので(大汗)、このやり方を編み出しました。
ポイントは、印税の夢を残しつつ、前払い原稿料によって最低限を確保することですね!
では、この「前払い原稿料」は誰が支払うのでしょうか?
基本的に著者さんです。
出版社は、そんなリスクを取れないからです。
出版社も、著者やライターに泣かされています。せっかく頑張って企画書を社内で通したのに、著者が書けなくて本にならなかった、ライターが逃げた・・・なんてことがあります。
だから、契約書もなかなか結ぼうとしません。
本が完成してはじめて契約書を作成することがほとんどです。
なんてコワイ業界なんでしょうか・・・と思うけれども。
出版社とは、増刷分に関して契約書を交わします。本が売れて増刷されたら、半年ごとに印税が入ってくるかたちになります。
増刷がかからなければ・・・、すでにもらっている原稿料で終わりです。
著者さんにとってみると、ライターに前払いをしているけれども、本が出たら初版分の印税が入ってくるので、相殺〜プラスになります。
前払い50〜60万円というのは、基本的に著者さんにとってマイナスにならないような設定なんです。(実売計算で部数がすごく少なかったり、初版印税を放棄する場合等もあるので、そういう場合はマイナスですが)
1500円の単行本で印税10%、初版6000部とすると、
着手時 著者→ライター 50万円 (この時点では−50万円)
出版後 出版社→著者 90万円 (ここで+40万円)
ところで、
ちょっと特殊な例(?)ですが、原稿料で受けることになった書籍に着手する前に、出版社に「契約書をお願いします」と言ったら、「うち、そういうのとくにないんですよねー」と言うので、私のほうで作成して送りました。その中に、原稿料の支払いについて半金前払いと入れておきました。
そうしたら、ポンと払ってくれました。
やってみるもんですね!?
つづく。
<追記 2016年2月2日>
「ライターはいくら稼げるのか」シリーズが電子書籍になりました!
大幅に加筆修正し、さらにコンテンツを追加(ボリューム的には3倍くらい)してまとめています。
↓
というかたちでお受けしています。
*内容や初版部数等によっても多少変わります。
ライターはいくら稼げるのか(4)原稿料の見積もりでお話ししたとおり、書籍は1冊80万円くらいにはならないと厳しいのですが、
この内容と、この著者さん(出版社、編集者さんも)ならやりたい!と思った場合のみ、「先に60万円お支払いいただけるなら」ということでお受けするんです。
ライターはちゃんと仕事をしているのに、著者や編集者の都合で本が出ない、出るけど相当先になる……なんていうこともよくある業界なもので(汗)、リスク管理上も必要な措置です。
実際、「原稿書いたのに企画自体がボツになって、1円も支払われない」と泣いているライターさんにも会いましたし。
私もエライ目にたくさんあってきたので(大汗)、このやり方を編み出しました。
ポイントは、印税の夢を残しつつ、前払い原稿料によって最低限を確保することですね!
では、この「前払い原稿料」は誰が支払うのでしょうか?
基本的に著者さんです。
出版社は、そんなリスクを取れないからです。
出版社も、著者やライターに泣かされています。せっかく頑張って企画書を社内で通したのに、著者が書けなくて本にならなかった、ライターが逃げた・・・なんてことがあります。
だから、契約書もなかなか結ぼうとしません。
本が完成してはじめて契約書を作成することがほとんどです。
なんてコワイ業界なんでしょうか・・・と思うけれども。
出版社とは、増刷分に関して契約書を交わします。本が売れて増刷されたら、半年ごとに印税が入ってくるかたちになります。
増刷がかからなければ・・・、すでにもらっている原稿料で終わりです。
著者さんにとってみると、ライターに前払いをしているけれども、本が出たら初版分の印税が入ってくるので、相殺〜プラスになります。
前払い50〜60万円というのは、基本的に著者さんにとってマイナスにならないような設定なんです。(実売計算で部数がすごく少なかったり、初版印税を放棄する場合等もあるので、そういう場合はマイナスですが)
1500円の単行本で印税10%、初版6000部とすると、
着手時 著者→ライター 50万円 (この時点では−50万円)
出版後 出版社→著者 90万円 (ここで+40万円)
ところで、
ちょっと特殊な例(?)ですが、原稿料で受けることになった書籍に着手する前に、出版社に「契約書をお願いします」と言ったら、「うち、そういうのとくにないんですよねー」と言うので、私のほうで作成して送りました。その中に、原稿料の支払いについて半金前払いと入れておきました。
そうしたら、ポンと払ってくれました。
やってみるもんですね!?
つづく。
<追記 2016年2月2日>
「ライターはいくら稼げるのか」シリーズが電子書籍になりました!
大幅に加筆修正し、さらにコンテンツを追加(ボリューム的には3倍くらい)してまとめています。
↓
思いませんでした。