Eテレでやっていた、「マイケル・サンデル 5千人の白熱教室」を見ました。

東京国際フォーラムで行った特別講義の模様を前後編に分けて、1月2日・3日に放送したものです。
前編は「すべてをお金で買えるのか」。市場原理が介入すべきではないものもあるのではないか?という話。5千人もが集まって、しかも日本で「ハーバード白熱教室」をやるのだから、かなり難しいのでは・・・という懸念をふっとばす素晴らしい議論でした。
民主主義を問い直す際の、肩ならし的な(かつ深くて面白い)テーマだったのだと思う。いきなり後編のテーマである「これからの日本」の話をするのは難しいから。
私も、前編は冷静に、純粋に議論を楽しむことができました。
後編は「これからの日本の話をしよう」。
原発再稼働を認めるか?電気料金値上げを認めるか?震災は避けられたか?
正面切って、5千人で議論するのだからすごい。
さまざまな意見が出る中で、前編のときとは違って感情が高ぶり、あまり冷静でいられない自分を感じます。
「ちょっと、それ本気で言ってるのー?」みたいな。汗
しかし、さすがサンデル教授。すべての意見に感謝の意を述べ、視点を提供したこと、論点が浮き彫りになったこと、議論が発展したことを評価していました。
最後の質問の「震災は避けられたと思うか」に対するやりとりが私としては面白かった。
会場の全員が「避けられなかった」なら白を「避けられた(人災であった)」なら赤の札を挙げるというシステムで参加します。
大多数が赤、つまり「避けられた」という意見でした。
少数派の「避けられた」側として発言したアキコは、「人のせいにしたくないから、『避けられなかった』を選んだ」と言いました。国や東電のせいにするのはラクだが、それでは何も変わらない、今回の主題となる「民主主義」に到達できない、と。
最後に発言したマサツグ(40歳)の意見は「避けられた」。しかし、アキコと同意見だと言います。
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災害そのものは避けられない。けれど、その後の被害拡大は避けられたはずだ。国の管理体制や東電の問題は、「国が悪い、東電が悪い」ということではなく、僕らが声をあげて変えていくことができる。
実際には難しいし、諦めてしまっているところがあるだろう。しかし、手段はあるのだ。
身の回りのことを考えてみると、以前に比べ、ブログやフェイスブックなどで自分の意見を言う人が増えた。
小さな声かもしれないが、積み重なればムーブメントになる。
さきほどの質問「政府とブログ・ツイッターのどちらを信頼するか」では、ツイッター・ブログを信頼するという人が半数いた。マスメディアからの情報を受け取っていただけの状態から、自ら情報をとりにいったり、発言するようになっているというのは大きな変化なのだ。
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だいたいこんな話をしました。
その中で彼は「中東での話もありますし・・・」と言ったので、サンデル教授はそれを拾って、
「アラブの春ならぬ、日本の春ということかな?」と聞きました。
それに対する答えがよかった。
「春・・・まではいっていないと思うので、小春日和くらい。」
笑いが起きました。
サンデル教授はこの「小春日和」を使いながら、まとめます。
声をあげ、何かを変えようとする意識を持った人が増えているとするなら、これは日本の民主主義にとって新たな始まり、新たなきっかけになるのではないか。日本の春と呼ぶにはまだ早くて、小春日和かもしれない。私はこのことに希望を感じている、と。
日本の小春日和って、いい表現だなぁ。
マサツグに拍手。
新しい季節への希望を感じながら、番組を見終えてブログに書き記した次第です。
こんな白熱教室をやりたいと思って、1月17日は「イカスヒト無駄会議〜これからの無駄の話をしよう〜」を開催します。トークライブハウス、新宿ネイキッドロフトにて。
はい、「これからの無駄の話をしよう」というサブタイトルははサンデル教授へのオマージュ(?)です。
チケット予約受付中です。ぜひ参戦してください〜。
詳しくはこちらです。
↓
1月17日トークライブ「イカスヒト無駄会議」やりますよー

東京国際フォーラムで行った特別講義の模様を前後編に分けて、1月2日・3日に放送したものです。
前編は「すべてをお金で買えるのか」。市場原理が介入すべきではないものもあるのではないか?という話。5千人もが集まって、しかも日本で「ハーバード白熱教室」をやるのだから、かなり難しいのでは・・・という懸念をふっとばす素晴らしい議論でした。
民主主義を問い直す際の、肩ならし的な(かつ深くて面白い)テーマだったのだと思う。いきなり後編のテーマである「これからの日本」の話をするのは難しいから。
私も、前編は冷静に、純粋に議論を楽しむことができました。
後編は「これからの日本の話をしよう」。
原発再稼働を認めるか?電気料金値上げを認めるか?震災は避けられたか?
正面切って、5千人で議論するのだからすごい。
さまざまな意見が出る中で、前編のときとは違って感情が高ぶり、あまり冷静でいられない自分を感じます。
「ちょっと、それ本気で言ってるのー?」みたいな。汗
しかし、さすがサンデル教授。すべての意見に感謝の意を述べ、視点を提供したこと、論点が浮き彫りになったこと、議論が発展したことを評価していました。
最後の質問の「震災は避けられたと思うか」に対するやりとりが私としては面白かった。
会場の全員が「避けられなかった」なら白を「避けられた(人災であった)」なら赤の札を挙げるというシステムで参加します。
大多数が赤、つまり「避けられた」という意見でした。
少数派の「避けられた」側として発言したアキコは、「人のせいにしたくないから、『避けられなかった』を選んだ」と言いました。国や東電のせいにするのはラクだが、それでは何も変わらない、今回の主題となる「民主主義」に到達できない、と。
最後に発言したマサツグ(40歳)の意見は「避けられた」。しかし、アキコと同意見だと言います。
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災害そのものは避けられない。けれど、その後の被害拡大は避けられたはずだ。国の管理体制や東電の問題は、「国が悪い、東電が悪い」ということではなく、僕らが声をあげて変えていくことができる。
実際には難しいし、諦めてしまっているところがあるだろう。しかし、手段はあるのだ。
身の回りのことを考えてみると、以前に比べ、ブログやフェイスブックなどで自分の意見を言う人が増えた。
小さな声かもしれないが、積み重なればムーブメントになる。
さきほどの質問「政府とブログ・ツイッターのどちらを信頼するか」では、ツイッター・ブログを信頼するという人が半数いた。マスメディアからの情報を受け取っていただけの状態から、自ら情報をとりにいったり、発言するようになっているというのは大きな変化なのだ。
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だいたいこんな話をしました。
その中で彼は「中東での話もありますし・・・」と言ったので、サンデル教授はそれを拾って、
「アラブの春ならぬ、日本の春ということかな?」と聞きました。
それに対する答えがよかった。
「春・・・まではいっていないと思うので、小春日和くらい。」
笑いが起きました。
サンデル教授はこの「小春日和」を使いながら、まとめます。
声をあげ、何かを変えようとする意識を持った人が増えているとするなら、これは日本の民主主義にとって新たな始まり、新たなきっかけになるのではないか。日本の春と呼ぶにはまだ早くて、小春日和かもしれない。私はこのことに希望を感じている、と。
日本の小春日和って、いい表現だなぁ。
マサツグに拍手。
新しい季節への希望を感じながら、番組を見終えてブログに書き記した次第です。
こんな白熱教室をやりたいと思って、1月17日は「イカスヒト無駄会議〜これからの無駄の話をしよう〜」を開催します。トークライブハウス、新宿ネイキッドロフトにて。
はい、「これからの無駄の話をしよう」というサブタイトルははサンデル教授へのオマージュ(?)です。
チケット予約受付中です。ぜひ参戦してください〜。
詳しくはこちらです。
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1月17日トークライブ「イカスヒト無駄会議」やりますよー




小春日和(こはるびより)とは、晩秋から初冬にかけて、移動性高気圧に覆われた時などの、穏やかで暖かい天候のことである。