50円のコスト削減と100円の値上げでは、どちらが儲かるか?
50円のコスト削減と100円の値上げでは、どちらが儲かるか?


ベストセラー『餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?』シリーズの続編。

ストーリー仕立てで、「管理会計」をわかりやすく解説してくれます。

グルメでもじゃもじゃ頭の安曇教授が、ミステリアスな言葉(?)を使いながら経営に必要な会計の考え方を教えてくれるんです。

餃子屋と高級フレンチ〜では、「利益とは差額概念なんだよ。それが会計を難しくしている」「会計はだまし絵、隠し絵」といった言葉にグっときました。


『50円のコスト削減と100円の値上げでは、どちらが儲かるか?』は、東京経営大学で管理会計を教える安曇ゼミのクラークシップ(インターンシップ)として、3年生のヒカリが実習に行くファミリーレストラン「ロミーズ」が舞台です。

ロミーズの1号店である「千の端店」は、24か月連続赤字の状態。
そのうえ、となりのビルにカッパーズという安売りが武器の大手ファミレスチェーンが入ることになっている。

千の端店クローズの危機!

大学で管理会計を学んできたヒカリは、千の端店の黒字化を目指して奮闘します。安曇教授のアドバイスを受けながら。


赤字脱出のため、最初に経営企画室長の猪木が作ったアクションプランは、次のようなものでした。

1.毎月の売上目標を1000万円とする
/融売上高4000円を達成する
⇒莎區瑤鯀やす
5卉渦舛鮠紊欧

2.売上に対する材料費の割合を30%以下にして、限界利益率を70%以上に高める
.薀ぅ后▲汽薀澄▲▲ぅ好リームの量を10%減らす
各テーブルに備え付けのソースと醤油を撤去する
レシピを見直す
ぅ汽薀瀬弌爾肇疋螢鵐バーをランチと夕食時に制限する
ジ続ν益率の高い商品を積極的にすすめる

3.固定費を一律10%カットする



限界利益とは、売上高と変動費の差額です。
限界利益率とは、限界利益を売上で割れば出てきます。

本に出てくるように、CVP図を書いてみると・・・

201302071354_0001



売上の位置が右にずれれば、損益分岐点にいき、さらに右に行けば利益が出ます。
売上の位置がそのままでも、固定費が下に下がれば、損益分岐点がずれて、利益が出ます。
そのほか、右上に走る線の角度が急になれば(つまり、限界利益率が高くなれば)、利益が出ます。

つまり、このアクションプランは
・売上を増やす
・限界利益率を高める
・固定費を下げる
という3つの要素すべてについて行動せよ、と言っているわけですね。


ところが!!

これを実行しても、千の端店は黒字化しません。むしろ悪くなります。

なぜなんでしょうか?

安曇教授「猪木君は”財務の視点でしか会社を見ていないんだよ。」


そこで出てくるのが「バランススコアカードの4つの視点」です。

・財務の視点
・顧客の視点
・業務プロセスの視点
・学習と成長の視点


安曇教授「”財務の視点”は、”顧客の視点”と”業務プロセスの視点”の写像に過ぎない。”顧客の視点”の結果は損益栄さん所の売上高、”業務プロセスの視点”は費用と資産に表れるんだ。つまり、この二つの視点をもって改善に取り組まない限り、成果、つまり黒字化は期待できないということだ」


そして、ヒカリたちは売り手視点の業務改善でなく、顧客視点の業務改善に取り組んでいくことになります。

はたして千の端店の運命は!?


あとがきにも書かれていましたが、本書には「ドラッカーの理論」が根底に流れています。
単なる会計のお勉強ではなく、「何のための会計か?」ということを考えることができます。

すごくいい本!
やっぱり林總先生です。


今日はなんと、ユーストリーム番組「イカスヒトTV」に林先生が生出演してくださいます。

楽しみです!!

お時間のある方はぜひリアルタイムでご参加くださいね。


イカスヒトTV Vol.22 会計の話
2月7日 20:00〜21:00
ゲスト:林總さん

チャンネルはこちら↓
http://www.ustream.tv/channel/ikasuhito
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