ノマドワーカーという生き方
ノマドワーカーという生き方


震災復興チャリティイベント&ブック「希望の本棚」プロジェクトにご参加いただいたのをきっかけに、立花岳志さんの『ノマドワーカーという生き方』を読みました。

立花さんは「No Second Life」という月間160万PVの人気ブログを書かれている方です。

プロブロガーです。

つまり、ブログを書いて収入を得て、生活をしている方です。

立花さんのこちらのエントリーに詳しく書いてありますが、Amazonや楽天、リンクシェア、Value Commerceのアフィリエイト、Google AdSenseによって収入があるということです。

企業から「これを紹介して。いくら払うから」と言われて広告記事を書いているのではありません。

ここはすごく強調されています。

頼まれて書いているのではなく、書きたいことを書いているのだ!と。


しかし、「それでどうやって成り立つんですか?」と多くの人に不思議がられるそうで。


私は数年前、ブログ仲間が「僕らブロガーという職業は…」と言っているのを聞いて、「いやいやいや、職業にはならんだろ」と(心の中で)つっこんだ覚えがあるのですが、なるんですねー、職業に。

認識が甘かったです、ごめんなさい。


私はブログ大好きですが、これ自体を仕事にしようとは思ったことがありませんでした。
あくまでも情報発信や出会い、ブランディングのツール、(それから、やっぱり書くことが好きなので、大きな割合で「趣味」)と思っていました。


で、立花さんのこの本を読んでいて、「ほほー」と思ったのが、ライターよりもブロガーを選んだというくだり。

ブログとライター業がどう違うかと言うと、一言でいえば「人に書く内容を指示されて書く」のがライター業で、ブロガーは「自分が書きたいことを書く」点だと思います。


そういう意味では、企業から頼まれて広告記事を書くブログの著者は「ブログライター」っていうことになるんでしょうかね。

まぁ、それは置いておいて・・・

立花さんは独立した当初、数か月はライター業とブログを並行して仕事としてやっていたそうです。

ところが、ライターのほうが辛くなってしまった。

依頼主から内容と分量、それに締め切りを設定されて書くため、自分のブログよりも優先順位を上げて書かないといけません。ところが、ライティングの仕事を終えるとぐったりしてしまい、ブログに集中することができなくなってきてしまったのです。


うんうん、わかる。
書きたいけど、グッタリでブログを開くことができない・・・ということはよくある。

当時はライター業の方がブロガー業よりも時間単価が大幅に高い状態でした。一時間ライターとして文章を書いた方が、一時間ブログを書くよりも実入りが良いわけです。


そうだろうなぁー。
いくら人気ブログとは言っても。

最初は金銭的な事情もあり、しばらくはライター業とブロガー業を共存させようと思っていたのですが、ライター業を続けても自分はハッピーにならないと判断し、新規のお仕事を請けるのはやめてしまいました。



なんと!!!



んー
なんかいろいろ考えさせられます。


プロブロガーは、「文章」に対して報酬をもらっているわけではないですよね。
でも、書きたいことを書いて、「いい情報だ」「面白い」と思ってもらえればアクセスが伸びて、結果的に広告収入につながる。

私なんかはつい「文章でお金をもらいたい」と思ってしまい、「文章のプロフェッショナルになりたい」とか、ついついタワゴトを言ってしまうものですが、そんなの幻想かもしれません。たいした意味を持たないのかもしれません。

別に、「名文だなぁ!」ということでお金をくれているわけじゃないですしね。

引きだし方とかまとめ方とかスピードとかコミュニケーションとか、そういういろんなものを総合して価値を見出してくれているのです。

ライター業の面白さもたくさんあるんですが。。

締め切りに追われる辛さは確かにあります。
クライアントがいる以上、書きたいことを書きたいように書けるわけではありません、もちろん・・・。


そういえば、最近読んだ『ナリワイをつくる』の著者、伊藤洋志さんも以前はライターをやっていたと書いていたな。

だけど、伊藤さんの場合は、ライターではまったく食えなかった、と。

ナリワイをつくる:人生を盗まれない働き方
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どうやら、生活できる高い原稿料が支給される仕事がある場所に行くには、せっせと人脈を構築して売り込みを掛けなければいけないらしく、押しも弱く人見知りがちな私にはそれができなかった。


伊藤さんは「非バトルタイプ」なので、闘争して仕事を奪取する意気込みは出ず、諦めたそうです。


そ、そんな戦場でもないですけど。

売り込みを掛けたという記憶はとくにない、「たたかわずに生きる」が座右の銘の私がなんとかやっているので・・・


いずれにしても、ライター、人気ない??






相変わらず、「ライター楽しい!おすすめ!」みたいなことを言っている方には、あまり出会わないです。

そういうこと言っている人を見つけたら、ぜひ教えてくらはい。



注)ひとくちにライターと言っても、ジャンルも媒体も、いろいろです。だから、あまりひとくくりにできないのはわかっておりますが、徒然なるままに書いてみました。



ちなみに、こちらももしよろしければ。
ライターはいくら稼げるのか(1)
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