【365日ほぼ古着コーディネート 60日目】
今日は肌寒かったですね。もう少し暖かくしてくればよかった。
コーディネートはグリーンの小花柄ワンピースにレースカーディガン。靴下4枚履いています。ネックレスとピアスは手づくり。
さて、フェイスブックのほうには、日々読んだ本のことなど書いていますが、こちらにはあまり書いていないので、あらためて西村賢太の小説のことなど。
テレビでよく見かける西村賢太さんですが、『苦役列車』で芥川賞を受賞しています。芥川賞受賞会見で「そろそろ風俗に行こうと思っていた」という発言が話題になりました。
苦役列車 (新潮文庫) [ペーパーバック]
西村氏の作品はいわゆる私小説で、自分のことを書いているんですね。
借金はするし、踏み倒すし、暴力はふるうし、罵声は浴びせるし、女を買ってばかりいるし、もてないし、友達もいないし、仕事する気ないし、ダメ人間なんだけど、ユーモアの混じった美しい文体にハマってしまいます。
根がどこまでもスタイリストにできているので・・・
というような、「根が●●である」表現が頻発するのですが、これが何とも言えない。おかしみがあります。
そして音読したくなるようなリズム感もあります。
それから、女(同棲相手)との会話が面白いです。
一昨日読んだ『小銭を数える』は、書評家の豊崎由美氏が西村作品で最も好きなものだそうです。くだらない喧嘩など会話が面白いから。
同棲相手のファッションセンスに狼狽しながら褒めているシーンは笑えました。べらんめえ調でやさしくて、心とはウラハラっていう。
小銭をかぞえる (文春文庫) [文庫]
こういった「ザ・私小説」は、自己愛がにじみ出ていたら不快になるのかもしれないけど、自分を突き放して洞察している感じが、いいんですよねぇー。
私は今のところ、『棺に跨る』が一番好きです。
棺に跨がる [単行本]
女(秋恵=同棲相手)との関係のもつれを主に描いている、ダメ人間ストーリーです。
めっちゃ暴力ふるうし、最後も救いがありません。
でも、ユーモアある美しい文体にひっぱられ、一生懸命読んでしまいます。で、切なくなったりします。
私はこの本を一番最初に読んでハマって、本屋さんで西村作品を見つけてはちょこちょこ読んでいるという感じです。
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