CDなしで瞑想していると、「いま何を考えればいいんでしたっけ?」と焦るときがある。

そもそも頭の中をカラッポにするためにやっているのに、おかしなものだ。
何を考えればいいんでしたっけ?という状態は、静かな心持ちなのではなく、じれったいような苦しいような状態。

たくさんの雑念がひしめき合っているのに、順番を譲り合ってて、こっちからすると、おい、誰でもいいからさっさと出て来いよ、みたいな。

これがちょっと気持ち悪いので、マントラを唱えることにした。

ライトな瞑想の本では、マントラの意味をちゃんと教えてくれていないので、唱える気が起こらなかったのだが、『始めよう、瞑想』(宝彩有菜 光文社知恵の森文庫)に説明されていて納得できた。

マントラは、意味のない音の連なりで、雑念を効率よく片付けて行く道具なのだそうだ。

瞑想中は、必ず雑念(心配事や疑問、アイデアなど)が出てくる。それに気づいて、棚上げをする、という作業を繰り返していくと、いずれ在庫が尽きて出てこなくなる。そこではじめて、頭がカラッポの静かな状態になれる。

しかし、何もない状態では「どんな雑念を出そうかな」と考えてしまって、逆になかなか雑念が出てこない。

マントラのように意味のないことを考えていると、脳が「そんなことより、あれはどうなんですか」と雑念を持ち出してくる。
すかさずそれを棚上げする。そして、マントラに戻る。
また、脳が飽きてきて、雑念を持ち出す。棚上げする。

だから、効率よく片付いていくのだそうだ。

へえー。

唱えれば願いが叶うとか、いいことがあるっていうもんじゃないからね!と念をおしていた。ビビデバビデブーとは違うのね。


瞑想は科学だと言い切る、宝彩氏がおすすめしているマントラは、
オーン、ナーム、スバーハー。

マントラにはいろいろあって、特定の宗教に結びついているものもある。宝彩氏は、「瞑想は科学」なので100以上のマントラを分析して、どの宗教とも無関係な中立的なマントラをコンピュータを使って作った、とのこと。

オーンは、赤ちゃんが泣くときに内側から聞いた音、スバーハーは鼻息を内側から聞いた音なのだという。

へえー。

今日はマントラを唱えながら15分ほど瞑想してみた。

このくらいの時間では、雑念の在庫切れず。

どんだけあるんだ。