昨日、イカスヒトTVに、石笛奏者の横澤和也先生にご出演いただいた。横澤先生は、数々の神社で奉納の演奏として笛を吹いていらっしゃる。

面白い話をたくさん聞いたのだが、なかでも呼吸について重要な話をお聞きできた。
笛を吹くというのは、言うまでもなく呼吸が重要である。

夏から笛を習いに行っている朱音さんは、まだ笛に触るに至らず、呼吸を習っている段階だという。


どういう呼吸をするか。

腹式呼吸とか、そういうことではない。

いい二酸化炭素を吐くことをイメージしながら、呼吸をするというのだ。

呼吸は自分のためだけにしているのではない。
植物は、人間が吐き出す二酸化炭素を必要としている。
逆に、人間は植物が作り出す酸素を必要としている。

呼吸とは、自然と一体になることで、循環なのだ。

だから、それを感じながら呼吸をすることだ、とおっしゃる。

よく、自分のための呼吸を説いた本では、いい空気を吸い込み、悪いものをすべて吐き出すイメージをしろと言っているが、これにはちょっと違和感があった。

地球と一体になる呼吸というお話で、私は開眼した気分なのだった。


古来、日本の笛は、人に聞かせるために演奏するのではなく、自然と一体になるために吹いたという。

風の音、虫の声。
自然のなかにある音のなかに、そおーっと入り込むように、笛を吹く。

呼吸を使って。

あまりにも美しい情景が思い浮かんでしまった。


私は、自分のために呼吸をしすぎていたようだ。

今朝も鼻の通りはよくないが、家じゅうの窓を開けて、循環させるように呼吸しながら瞑想してみた。

鼻の調子が悪くなったのは、部屋の空気との循環がうまくいってないかったからかもしれない。

今日は気持ち悪さは感じなかった。


なんだか、いい気分だ。




昨日のイカスヒトTVアーカイブはこちら。

イカスヒトTV Vol.39 自然の音と楽器

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