禅僧が瞑想(坐禅)しているときの脳波を調べると、アルファ波が出ているそうだ。

アルファ波とはよく聞くけれども、これが出ているというのは「覚醒しながら大脳皮質の活動が抑えられている」ということ。

起きているのに、眠っているような意識の状態で、かつ、「すっきり爽快」と表現されるような心理状態になっているという。



さらに修行を積んだ高僧はシータ波が出ており、通常の頭は、ベータ波が出ている。

(ベータ波→アルファ波→シータ波→デルタ波の順番で、大脳皮質の働きが落ちていく)


シータ波はハードルが高そうなのでいったん置いておいて、瞑想初心者としてはまずアルファ波を出したい。

これが実は、だれでも簡単に出す方法があるらしい。

丹田呼吸だ。


東邦大学医学部教授の有田秀穂先生が、坐禅未経験の学生を対象に実験を行っている。

ただ座らせているだけだと、当然、アルファ波は出ない。

ところが、
まずお腹をへこませるように息を吐いて、吐き切ったら力を抜くという呼吸法をやらせたところ、5分を超えたあたりから確実にアルファ波が出た。
10分〜15分でピークに達し、その後、30分経って終了するまでそのピークが続いた。

この呼吸法がちゃんとできるように、お腹にも装置をつけて、腹筋の動きを自分で確認できるようにするという工夫をしたそうだ。

そういった装置の助けを借りているとは言え、知識も訓練もなく、いきなりできちゃってるのである。

少なくとも、脳波だけ見れば。



吐くほうに意識を向ける呼吸法に確信を持てたので、今日もこの呼吸で20分ほど瞑想をした。

私も、アルファ波出てるんだろうか。

確かに、体はリラックスして寝ているときのような感じがする。
そして瞑想後はすっきりした気分になる。

この呼吸法で続けてみようっと。



☆アルファ波の実験についてはこの本にありました。