早起きして、一柱分の瞑想に挑戦。

昨日届いたお線香に火をつけ、目を閉じる。
意外と・・・

香りがしない。

風向きや距離によるのかもしれないが、ほとんど香って来ない。

たまにかすかに鼻腔をくすぐる程度。



一柱燃え尽きたらそろそろ30分だ、なんて気づくことはできなそうだ。


でもまあ、じっくりやってみるか。

ということで、丹田呼吸しながら瞑想を続ける。



20分を超えたあたりだろうか。

急に自分の身体が入れ物に思えた瞬間があった。

身体の感覚から離れて、内側から見てる感じ。身体はハリボテみたいに、びくともしない。自分じゃないみたいだ。

瞼を閉じていても感じる、赤っぽい光が、ゆっくりと規則的に大きくなったり小さくなったりしている。

モワーンモワーンモワーン・・・


と、これは一瞬のこと。

こういう面白い感覚が起こると、ヨシ!続け、この感覚!という執着が出てきて、すぐになくなってしまうのだ。

いつもの自分に戻りながら、

あの光の感じは何だったのだろう?と考え、

ひょっとして目の動きのせいなのではと思い至った。

目を閉じたまま、規則的に右左、右左と眼球が動いていたから、規則的に光が動いたように感じたのでは。

その後雑念だらけのあいだ、眼球の動きはあっちにいったりこっちにいったり、めちゃくちゃだった。たぶん。
脳波もめちゃくちゃなんだろう。

考えごとをしていて、はっと気づくと眉間にも力が入ってる。

目を閉じているときって、眼球は静かにとどまっているものとなんとなく思っていたけれど、意外とよく動いているみたいだ。それも、考えに合わせて・・・。

そろそろいいか、と目を開けると、瞑想を始めて24分が経過していた。

お線香はあと3センチくらいになっていた。