スペインへ行くため、今日はほとんど飛行機の中。スイスインターナショナルエアラインズ。

スイスのチューリッヒを経由して、マドリードまでフライトは約15時間だ。
飛行機の中では映画を1本見て(少年H)、ベルリッツの語学ゲーム(スペイン語)をし、ランチと軽食とおやつをとり、持参した本を読み、うたたねをした。

飛行機の中は乾燥するとよく言うが、実際とても喉が渇いた。空港でミネラルウォーターを買っておくべきだったと後悔した。
飲み物のサービスはあるから、10回くらいはもらったと思う。でも、全然足りないのだ。

喉の渇きを感じながら、瞑想をすることにした。
なんせ15時間座っていなければならない。数時間を瞑想にあててもらいいくらいだ。

目を閉じて丹田呼吸をする。

機体が揺れているのを感じる。
あらためて、ここは空の上なのだと思って、心もとないような気持ちがする。

大地に根を張るイメージは無理だ。

雲の上にいるんだもん。

すごいなあ、人間て。
空飛んじゃうんだもんなあ。

「お水いかがですか」

はっきりと私に向かって言っている声がして、目を開けた。
日本人女性のCAが、ミネラルウォーターを持って立っていた。私の鼻先に、コップを差し出している。

あ、お水、ください!

喜んでもらった。

瞑想をはじめて、3分くらいしか経っていない。

お水をもらえたのはすごく嬉しかったが、何故目を閉じている私にそんなにはっきりとすすめてきたのだろうか…。

眠っている人には声をかけていないようだったが。

寝ているようには見えなかったんだろうか。水が欲しいオーラが出ていたんだろうか。不思議。

というわけで、今日の瞑想は結局たったの3分で強制終了となった。