年末のスペイン旅行。

行きの飛行機内で試みた瞑想はあまりうまくいかなかったが、ホテルでの瞑想はわりと普通にできた。

ただし・・・。

3日間で3都市まわるという強行スケジュールで、バスでの移動が長く、宿での滞在時間は短い。

いつもと違う緊張感もあり、日本との時差8時間についていけていない感じもあり。

瞑想をしていると寝そうになってしまって、あまり長く続けることはできなかった。

丹田呼吸に集中しようとするうち、ふっと力が抜けてラクな気持ちになり、いつのまにかウトウト・・・という。

でも、少しの時間でも瞑想をしたおかげで、翌日は元気に出発できたのではないかと思う。

最終日のフラメンコショーまで、元気に。目を開いて。

正直に言うと、大迫力のフラメンコを間近に見ながら、ある種、瞑想状態に陥りそうだったけど・・・。


アマポーラ〜、アマポーラ〜、アマポーラー!!

ん・・・これは・・・マントラか・・・

いや違う・・・

意味はわからないが、きっと情熱的な愛の歌か何かなのだ・・・


眉間にシワを寄せ、ぴったりしたドレスにボリュームのある肉体を包み込んだ踊子たちが激しく動く。

ダカダッ ダカダッ

地響きがおこるようである。


そんな中、最前列で半眼に近い私。



翌日聞いたら、同じツアーに参加していた人は皆、のきなみ眠気と闘っていたらしい。

バルセロナの人たちは昼寝をしているのもあって、夜はとくに元気なのだそうだ。夕食は早くて20時から。ゆっくり食べて、そのあとショーを見ながらお酒を飲んだりするので、普通に0時をまわる。

踊子さんは、さらに夜中のショーも踊る。

なんてタフな!

「だてに毎日1キロの肉を食べてませんよ」とガイドさん。

「さっき、みなさんがビュッフェで食べた量なんて、こっちの人にしたら前菜だからね。肉食じゃないと、あれほどの情熱的な踊りは踊れないんですよ。」

うん、そうだろう。寿司や煮物を食べてあの踊りはできないだろう!


強くうなずいたのだった。