瞑想ではないのだが、「からだゆらし」のワークショップに初参加。

「からだゆらし」とは、身体の力を抜くためのボディーワークだ。今回参加したクラスでは、ペアになって、相手の身体をゆらす。

寝転がっている人の両かかとを持って左右にユサユサしたり、腕を持ってぽーんぽーんと天に向かって投げるようにしたり。

されているほうは、されるがままだ。


ただただ、大地と一体になるかのようにゴローンと寝転がっている。
力が抜けていると、ゆらすほうもラクにゆらすことができる。ゆらす人、ゆらされる人が同じ波長で一つになってゆれているような、不思議な感じだ。一生懸命やるのではなく、気持ちよくゆらし、ゆらされる。

ときどき、指導者のYURaRAさんの声に合わせて呼吸をする。丹田を意識した呼吸の仕方だ。

YURaRAさん曰く、力を抜きながら、ゆらされていることに集中していると、いろいろな変化があるそうだ。

紫やオレンジの色が見えたり、おでこのあたりがパカっと開いたような感覚があったり、遠い昔の光景が目の前にあらわれたりすることもあるという。

これって、瞑想とかなり似てるなと思った。

まぁ、私はそういう色とか光景とかはまだ見たことないけど・・・。本にはよく書いてある。


たっぷりゆらしてもらったあと、身体の感覚の変化を味わった。

あたたかく、全身が重い。そして、輪郭がぼやけたような感じがする。ぼんやりしていて、気持ちがいい。(ワークショップ内で、こういう感覚を言語化するのだ)

目を開けて窓の外を見たら、枯れ木の枝が一本一本くっきりと見えた。こんなに明るかったかな、と思った。


このワークショップを通じて、普段無意識に身体に力が入っていることがよくわかった。力を入れているつもりはないのだが、完全な脱力は意外と難しい。

私はゆらされているとき、右腕の力がなかなか抜けないことが自分でわかった。

相手の方に、あとから「右と左が違うイキモノみたいでした」と言われた。


YURaRAさんにそれを伝えると、YURaRAさんは私の右腕をゆらしながら、「この手でいろいろ引き受けてきたんですね」と言われ、その瞬間に力が抜けたようだ。ダランと重たくなった。



私たちは普段、自分を守るために「身構え」を作ってしまっている。それが、力が入って必要以上に構えていると、良くないことがいろいろ起きてくる。

見ているようで見ていない。
聞いているようで聞いていない。
自分とのコミュニケーション、他者とのコミュニケーションがうまくいかなくなってくる。
直感や想像力が働きにくくなる。


「からだゆらし」に長年参加している人の話を聞くと、みんな一様に「人生が変わった」という。
身体の健康はもちろん、とくに「人との関係が変わった」。

力の抜けた状態で人に対することができるようになると、いろいろな変化があるということだ。

興味深い。


理論等についてはもうちょっと調べてみたいが、何にしても、脱力した状態で身体を一定のリズムでゆらしてもらうのは非常に気持ちいい。

直感的にも、心身の健康にいい気がする。
ときどき家族をゆらしてあげたいと思う。

帰ってアツシをゆらしたら、喜んでいた。



からだゆらしHP