寒いので、ベッドの上に半跏趺坐で座り、ふとんをかぶるようにして瞑想をしている。

ぬくぬくして気持ちいい。

タイマーアプリはCalmを使い、波の音や鳥の声を聞きながら。

しかし相変わらず雑念がすごくて、20分の間ずっと仕事のことを考えてしまったりする。

あ、いかんいかん、と思うのだけど、すぐまた雑念にとらわれる。

全然上達していない。。


ただ、少し不思議なことがあった。

何の脈絡もなく、昔住んでいた西荻窪の家の近くにあった日用品店の外観が現れたのだ。

名前はわからない。

雑然としていて、黄色のテントのようなひさしがあって、階段を3段くらい降りてから入口がある。

ふとビジュアルが浮かんで、これどこだっけな?あー、西荻の。と、思った。

とくに思い入れのある店ではない。何回か行ったことがあるだけ。

なんで思い浮かんだのか、まったくわからない。

これはひょっとして・・・

瞑想が深まると、過去の記憶がひっぱりだされてくることがあるらしい。

『始めよう。瞑想』(宝彩有菜)から引用すると、

【深層瞑想】になると、自分の脳の古い記憶庫の扉を開くことができますので、懐かしい人やおもちゃや、場所、家具など、ありとあらゆるものを思い出すことができます。幼い頃のよく遊んだ砂場や校庭の隅などもありありと思い出せます。毎日わくわくして躍動していたころの気分も戻ってきます。これも瞑想の大きな楽しみの一つです。それが体験できると自分自身に大きくどっしりした安定感、安心感を持てます。



うーん、やっぱり違うな。

だって私のは、たった8年前くらいの話だし、何のワクワクもないし・・・。

でも、あの日用品店のことは、瞑想をしなければずっと思い出さなかったような気も。なんなのだろう。

単なる夢かな。