藤原実さんの新刊です!

藤原実さんと言えば、イカスヒトTV Vol.5「オタクの才能」にゲストで出ていただいた方であります。



実は、税理士として中小企業の財務面のサポートや、ITやWEBに強いことからIT系の新規事業支援をやっていたり、内閣府所管の公益財団法人生涯学習協議会認定ビジネスモデル・デザイナーという肩書きを持っていたりもするスゴイ方なんです。
インターネット上のサービスって、無料のものが多いですよね。

グーグル検索なんて、今では本当になくてはならないサービス。毎日必ずお世話になっています。Facebookもグループ機能やチャット機能が便利で、仕事のやりとりをこっちでやることが増えました。

youtubeやustreamなどの動画配信・共有サービスも、これが無料だなんて!!と驚愕してしまうほど便利です。

便利なサービスを提供して人を集めることでプラットフォームの価値を高め、広告費で利益を上げているのだろうなぁとは思いますが、それでもときどき「これで本当にやっていけるんかな?」とか思ってしまうことも・・・

いや、グーグルもFacebookもすごく儲けているらしいことは知っていますが・・・

そんなIT企業の数々が、どんなふうに、どれくらい儲けているの?そのしくみはどうなっているの?っていうのを、シンプルにわかりやすく解説したのが本書です。

youtubeなどの動画共有サイトやクチコミサイト、まとめサイト、Q&Aサイトなどは、ユーザーが情報を書き込むことによって成り立っています。
面白い情報、役に立つ情報が集まるほどユーザーが増え、ユーザーが増えればさらにいい情報が集まる・・・というスパイラルになっていきます。

こういったサイトはどうやって儲けているのか、その稼ぎ方について本書から引用してみましょう。

・たくさん人が見に来る場として、広告を出稿してもらう
・集積したデータをもとに、企業にマーケティングデータを提供する
・投稿の内容とその投稿の内容に関連するサービス、製品を届けている企業に送客することで、報酬をもらう
・基本的に無料で使えるけれど、ユーザーが詳細な検索をしたり、過去記事のクリップをできるようにする機能を有料化し、一部のユーザーに課金してもらう



じゃあ、どうやって良質な記事が集まるようにしたらいいんですかね?


私が全然知らなかったのは、Naverまとめのしくみ。

話題のニュースや記事をまとめる「まとめサイト」の代表格で、私もしょっちゅう見ています。

Naverまとめの場合、「まとめインセンティブプログラム」によって、作ったまとめに一定の人気が出ると、それを作った人にインセンティブを与えるようにしているそうです。

このプログラムには2種類あります。

・トピックピッカー奨励制度
・ロングヒッター奨励制度


前者は、今話題のトピックを鮮度の高いうちにまとめる作成者を推奨するもので、作成月のアクセス数が高いことが評価されます。
後者は、長い期間に渡って喜ばれる、息の長いまとめ記事を推奨するもので、作成後3か月以降のアクセス数が高いことが評価されるんだそうです。

なるほど〜。


藤原さんがあとがきに書かれているとおり、こういった成功しているIT系サービスのしくみを知ることは、自分の業界に活かせる種を見つけることになるのではないでしょうか。

あなたの普段の仕事×他の業界で成功したやり方=新しい種



単純に、普段使っているサービスのしくみを知ることも面白いですしね。

ぜひ読んでみてください