「クリエイティブな仕事」の投稿が、一部の方に評判がいいので、ノープランながらシリーズ化していきたいと思います。

クリエイティブな仕事
クリエイティブな仕事2 コピーのセンス

『GIVE&TAKE』(アダム・グラント著 三笠書房)を読んでいたら、非常に興味深い話が載っていました。




人の創造性についての調査の話です。

クリエイティブな建築家とそうでもない建築家

1958年、カリフォルニア大学バークリー校の心理学者ドナルド・マナキンによる研究です。

フリーランスの建築学の専門家5人に、アメリカでもっともクリエイティブだと思う建築家40名をリストに上げてもらい、その40名に心理学的な分析を受けてもらいました。

それなりに成功しているものの、それほどクリエイティブではない84人の建築家と比較をすることにしました。

まる3日間、一連のアンケートに答えたり、問題解決に関する難易度の高いテストを受けさせられた建築家たち。

どんな結果が出たと思いますか?

ある建築家のグループは、ほかの建築家より、たいへん「責任感があり、誠実で、頼りになり、他人を思いやる」人たちであることが浮き彫りになったのですが、
これは平凡な建築家たちのグループでした。

クリエイティブな建築家のグループは「要求が多く、攻撃的で、自己中心的」なことで際立っていました。

このパターンは、クリエイティブな科学者とそうではない科学者を比較したときにも見られました。
極めてクリエイティブな科学者は、他人を軽んじる傾向があったそうです。


イヤなやつ。

でも、クリエイティブ。まねできない。


っていうことでしょうか(; ̄Д ̄)

自分の意見に絶対的な自信をもっているため、普通の人なら創造力を抑え込まれてしまう「社会的な承認」に縛られることがないからである。


なるほど、これは大切な要素なのかもしれません。


ギバーもテイカーと同じくらいクリエイティブになれる

この本では人間の種類を次の3つに分けています。

ギバー(与える人)・・・相手のことを考え、真っ先に相手に与える。見返りは求めない。
テイカー(受けとる人)・・・自分が受け取るために、人に与えることがある。あくまでも目的はテイク。
マッチャー(バランスをとる人)・・・人間関係の損得はお互いに五分五分であるべきと考えている。公平・平等を重視。


テイカーは、イヤなやつです。
上の調査では、クリエイティブな人は、テイカーが多いという結果でした。

しかし、著者は大人気アニメ『シンプソンズ』の脚本家ジョージ・マイヤーがギバーであるという例を挙げ

ギバーもテイカーと同じくらいクリエイティブになれる


と述べています。

ヨカッタ。

本人に素晴らしいクリエイティビティがあったとしても、成功するには周囲の協力関係も必要なんです。

ギバーは人に愛されます。応援されます。

ギバーとして信用を得ると、ちょっと大胆で挑戦的なアイデアを出しても、まわりに特別に認められてしまったりするんです。

そんな人になりたいもんですね。