最近、ブックライティングやコピーライティング以外の「ライターの仕事」について調べたり本を読んだりしているんですが。

こちらの本、驚きの連続でした。




こちらの本はあくまで「副業ライター」をすすめているので、難易度が低く需要が多くてお小遣い稼ぎになる仕事を中心に紹介しているわけですが・・・

もっとも驚いたのは、「リライト」の仕事です。

リライトとは「書き直す」って意味ですが、私も仕事の中でふつうに使っている言葉で、たとえば広告コピー作成時に、クライアントが素材となる文章を提供してくれて「リライトお願いします」と言われることがあります。

素人の文章なので、読みやすくキャッチーに直してくださいね、ということです。

ビジネス書等のブックライティングにおいても、著者さんがザっと書いたものを読みやすくわかりやすくリライトすることがあります。

何にせよ、読者にとって読みやすかったり、もっと読者を惹きつけるように、文章を良くするという意味で使っています。


ところが・・・
副業ライターの世界(?)には、文章を改悪するリライトの仕事があるらしいのです!

まず、副業ライターにはどんな仕事があるのかを難易度順に紹介している4章の見出しをご覧ください。

ブログライター 難易度★ 稼げる度★
リライト 難易度★ 稼げる度★★
ウェブサイトライター 難易度★★★ 稼げる度★★★
メルマガライター 難易度★★★ 稼げる度★★★★
セールスライター・コピーライター 難易度★★★★ 稼げる度★★★★
電子書籍作家 難易度★★★★ 稼げる度★★
情報商材 難易度★★★★ 稼げる度★★★★★
ゴーストライター 難易度★★★★★ 稼げる度★★★★★


副業ライターの入門編として、ブログライターとリライトが位置づけられています。

ブログライターのほうは何となく知っていました。
商品を紹介する簡単なブログ記事を書いて、お小遣いをもらおうっていうアレですよね。
記事の内容よりも、リンクを張るっていうことが大切で、メインサイトを持っている人はSEO対策上バックリンクが欲しいわけです。

本書によると単価は200文字程度で1記事100円から200円だそうです。

では、リライトとは?

発注者から元記事が提供され、それを趣旨を変えずに文章を変えて納品する仕事だそうです。
500文字程度の記事をふくらませて700文字程度にして納品するのが一般的だそうです。

この仕事、増加傾向にあるのだとか。
やればやるほど技術が上がり、スピーディに仕上げられるので、ブログライターより効率よく稼げるとのことです。

リライトした文章は何に使われるのか?

バックサイト用の記事として使用される場合と、メインサイトの記事に使用される場合とがあります。


うーん、これだけではよくわからないけれど、ウェブ上の文章であることは間違いなく、「コピペ」だと思われないように同じ内容の文章を量産して、SEO対策しようっていうことなんでしょうか?

本書で紹介されていた「リライトのテクニック」の部分から、例文です。

DTPエキスパートの資格を持っているからといって、必ずしもDTPオペレータとして採用されるとは限りません。(53文字)


これが元記事。
リライトの仕事では、趣旨を変えずに文章を変え、さらに文章量を増やすことが要求されます。

やりがちなのは

DTPエキスパートの資格を持っていたとしても、必ずDTPオペレータに採用されるわけではありません。


といった、ちょっと文章変えただけのもので、これでは受理してもらえないそうです。

言葉の順番を変える、用語の解説を加える等のテクニックを利用して、最終的にできたのは・・・

DTPオペレータとして採用される条件として、日本印刷協会(JAGAT)が主催しているDTP技能試験であるDTPエキスパートの資格を保有していたとしても、それは必ずしも十分とは言えません。(91文字)



ええー!?

これ、文章として明らかに悪くなってるよね?



しかし、発注者はこういうのを望んでいるわけで・・・

まぁ、リライトのテクニックを磨くという意味では面白い仕事かもしれませんが、

どうりでWeb上に悪文が多いわけだ。

「もっと簡単に言えるだろうよ!」とイライラすることありません?

こんな仕事があるとはねぇ〜
知りませんでした。

ちなみに報酬の目安は、600文字以上で100円から300円だそうです。

この本、たいへん勉強になりました。