先輩ママたち曰く、出産後何が大変ってまず「授乳」。

産んだ直後からおっぱいをあげるわけだけど、最初は出なくて助産師さんにチョー痛いマッサージをされて泣いたとか、赤ちゃんに吸われていきなり血が出たとか、その後も乳腺炎になって高熱が出たとか、傷だらけの乳首でおっぱいをあげなくてはならずにホントに辛いとか。

川上未映子の『きみは赤ちゃん』にも、授乳の大変さが書かれています。

切り傷→かさぶた→めくれて生傷→そこに歯茎&ものすごいちからで吸引・・・・・・この激痛のサイクルを、2週間・・・・・・わたしは生まれたばかりの息子を授乳枕にのせて抱っこして、まだ癒えない傷の激痛に耐えつつおっぱいを飲ませながら、ふわふわあっ・・・・・・と気が遠くなりそうだった。



産院でおっぱいマッサージをするように言われて、ちょこちょことやってはいるわけだけど、なんか全然、この自分の乳からおっぱいが出る気がしない・・・

頼りなさすぎる。

で、ものすごく不安で、ダンナにこう漏らしました。


「出産よりも授乳が不安・・・」

そして、いかに痛いらしいかを話しました。


すると。


「おまえバカか!?
出産は命がかかっているんだぞ!

授乳で血が出るとか痛いとか、そんなの別にいいじゃないか!

血が出るほど吸うなんて、感動でしかないじゃないか!赤ちゃんは必死に生きようとしているんだ!!」


強く怒られました。

おっしゃるとおりです。


ダンナは自分でおっぱいをあげたいくらいなようです。

出産も授乳も、女にしかできませんからね・・・。もどかしいのかもしれません。


しかし。

やっぱり不安。なんというか、これまで目をそむけてきた、自分の「動物としての能力」に向き合わざるをえないのが怖いというか、自分はダメなんじゃないかという気持ちにおそわれるのです。
出産自体もそうなんだけれど・・・


昨日は本屋さんに行って、おっぱい育児関係の本を選んで勉強しとこうなんて思ったのですが、たくさんありすぎて圧倒されてしまい、余計に不安になってきてしまいました。

そして、よくわからないけどこみあげてきて泣く、という。

情けなし・・・

出産1ヶ月前になって、急にマタニティブルーでしょうか。


でもね、とてもいい本を見つけました。
『お産を楽しむ本』。

これ、いいです。産前から産後まで、もちろんおっぱい育児のことも、「野生」を大事にしながらユルリと綴っています。
前向きに頑張りたいと思います。




きみは赤ちゃん
川上 未映子
文藝春秋
2014-07-09