電子書籍、読んでますか?

私は、フォレスト出版の電子書籍サービス(YoMiPo)会員(月額1,480円)になって2年目で、あとは最近auのブックパス会員(月額562円)になって、他にもふつうにAmazonでマンガや小説のkindle版を購入して読んだりはしています。

でも、そこまでヘビーユーザーというわけではないかな。

やっぱり紙の本が好きなんですよねぇ。

そんな私ですが、ご縁あって電子書籍のお仕事をすることになりましたので、ただいまモーレツに研究しているところです。

研究しながら思ったことなどを徒然なるままにですがFacebookのほうでつぶやいていますので、備忘録的にこちらにまとめておきたいと思います。手抜きですみません。
もっとちゃんと調べてからブログに書こう!と思うと、当分書ける日が来ないので・・・。

1月17日

電子書籍のお仕事することになったので、いま研究しています。
実績出してる電子書籍を読んで、これはなぜ売れてるのか?って考えたりするわけだけど、これがすごく難しい。

なんだかんだブックライティングを30冊くらいやってきて、紙の本を作る視点が抜けきれないというか。

正直、
こんなの本じゃない
と言いたくなったりする。。

だって、本には必要なあれもない、これもない。

でも、それって私が古いパラダイムに囚われてるってことだよね。

売れてる、読者がいる、
ってことは、
つまりそれは正解なわけで。

たぶん黎明期にあるものって、
いま現在権威のあるものを作っている作り手からすると、
なんじゃこりゃって言いたくなるような、ルール無視で穴だらけに見えるんだろうなー

昔のケータイ小説とか。

でも読者の存在をリアルに感じていたら、理解できるのではないか。

私はブックライターとして、著者にのりうつると同時に、善良な読者であろうと思っているのだけど、
電子書籍の善良な読者って、誰なんだ?どういう人なんだ?とすごく悩んでるところです。

また何かわかったら、つぶやきます。たぶん。



1月17日
研究の一環として、電子書籍を100冊ほど一気に読んでみようと思います。
ともかくある程度の量を読まないと、わからないことあるから。
紙と電子と両方あるっていうのじゃなくて、電子のみのやつ。
おそらく紙の本を読むより、速く読めるでしょう。
おすすめがあったら教えてくださいm(__)m


1月18日
オウンドメディアとかコンテンツマーケティングとかが流行してて、ちょっと知りたいなと思ったことを検索すると、ある程度まとまったコンテンツが読める(昔に比べたら全体的にクオリティが上がっていて、キーワードのみで情報ゼロっていうのは検索にかからなくなっている)わけだけど、

別の記事はどうかなと思って引き続き検索すると、別メディアでも、あれ?これってさっきのやつ?と思うくらい内容が似てたりします。

他にないかなと思って検索すると、どいつもこいつも似てる。
ちょっと言い回し違うけど、同じことしか言ってない。

これ、誰が書いたのよ?と思うと、いまいちよくわからない。
そのメディアが発注してるライターが、いろんなサイトを見て表現変えながらまとめているんだろうなって想像します。

実際、クラウドワークスのような仕事マッチングサイトでは、こういう案件が出てますよね。

ライターからすると、この場合の問題は安いこと。
取材やリサーチなんかしてられない。だからググッて複数の記事を元にする。
要するにメディア側も求めてない。

コピペはダメだから、うまいことリライトして、1つ2つなんか付け加えてっていうオーダーでしょう。
(もちろん、きちんと予算割いてしっかりオリジナルコンテンツを作っているとこもあります)

駆け出しライターはこういう仕事をこなすのも、まぁいいと思いますが、早く抜け出した方がいいんじゃないかと思います。

で、そんな流れの中にあって、ひょっとするとこれからは電子書籍がいい仕事になるかもしれない。

ちょっとまだ研究中だけど、、
そういう検索に疲れた人は、もっとまとまってて、誰が書いたかもはっきりしてるkindleで情報を得たいのではないか。
多少のお金は払うよ!って思って。

これからは、電子書籍のマーケティングがわかって、ある程度企画力・構成力があるライターは、重宝されるのではないかという気がします。


1月19日
お友達にはおすすめの電子書籍や、こういうときに読む!とかこういう基準で選ぶ!とかいろいろ教えていただいてまして、ありがたいです。
ありがとうございます。

研究成果は面白いレポートにして(とハードルを上げてみる)お届けしたいと思っておりますので、引き続きよろしくお願いします!!

電子書籍100冊一気読みすると言いながら、子育てしながらなんで、集中して時間とって読むわけにもいかず、細切れ時間を最大限に使って1秒でもあればすかさずkindle、みたいな感じで読んでるわけです。

しかしあれですね、電子書籍は細切れ読書に向いてますね。

思い立ったらぱっと読める。

読みたいと思ったら即ダウンロードして読み始められるし、中断しても、ふと空いた時間にすかさず続きを読める。こうやってちょっとした時間の積み重ねで、トータルではかなり速く読めてる。

で、これは、物体としてあるのかデータなのかという、物理的な性質の話だけではなさそう。

紙の本は、常に携帯しておくわけにもいかないもんね、
レストランで食事中にトイレに行ったら、トイレが混んでてちょっと並ぶハメになったけど、テーブルに本取りに行くことまでしないしね、
でも電子書籍ならこういう時間にすかさずiPhoneで読めるもん、、
というだけではなくて。

細切れ読書に、スイスイ読めるように作られている感じがします。
(人気のあるやつは)

外山滋比古さんの『乱読のセレンディピティ』という面白い本(紙です)があるのですが、その中で、本は風のように読むのがいいって言ってるんですね。

難しい表現のものを噛み砕くようにじっくり、じっくり読んでいると、結局、よくわかんない。
風のように速く読むことで、理解できるのだと。
難しい本をありがたがって熟読するのが読書、みたいに思いすぎてやいないかと。

面白い指摘で、いろいろ考えてみたいのですが、電子書籍にあてはめてみると、
風のように読めるものが人気が出るのではないかっていうことです。

続く。


1月20日
昨日の続き。電子書籍の話です。

風のように読める文章って、風のように書かれているのかもなぁと思ったりします。
ブログとか、フェイスブックの投稿みたいな感じで、
思考の流れのままにサラサラ〜っと。
(サラサラ書いて、サラサラ読めるためには書き始める前にけっこうちゃんと構築されてる必要はあるけど。。)

今のところ、紙の本で風のように書くのは難しい。なぜかしら。
少なとも私はできない。
私の力が足りない、、というのはあるけども。

たとえばひとつ、PCの問題。
ポリティカルコレクトネス、政治的に正しい表現ほうね。

差別的表現は使えない。下品な言い方はしないほうがいい。みんなに配慮した文章にする必要がある。

これはやっぱり、マスメディアでは配慮しなきゃいけないとは思うんだけど、
読んでる方もある種窮屈さを感じると思うんですね。

それが、
いまのところ電子書籍では、あまり気にされてない。

サラサラーっと、ギリギリのこと言ってたりする。
紙の本だとありえないなーと思っちゃうのたくさんあるもん。
(ブログなんかだと、けっこうあるけど)

読み手は、そういうの面白いわけです。

窮屈さを感じない。
風のように読める。

紙の本にはない一つの爽快さみたいなものを、電子書籍に求めるかもなあと思った次第です。





乱読のセレンディピティ
外山 滋比古
扶桑社
2014-04-01