アメリカではkindle発のミリオンセラーがけっこう出ているようですよね。
その代表選手がジョン・ロック氏。
哲学者じゃありませんよ。実業家でインディーズ作家です。
その代表選手がジョン・ロック氏。
哲学者じゃありませんよ。実業家でインディーズ作家です。
amazonの著者欄から引用すると、
ドノヴァン・クリード
↓
無名の著者(しかしいい名前)が、小説をキンドルで出して、なんと5か月で100万部を売ったというのです!
100万部ですよ!
大ベストセラーです。
いったいどうやって?というのが、この本に書かれています。
実業家であるジョン氏は、事業を成功させるために役立ったマーケティングスキルを、電子書籍の執筆と販売に応用したそうです。
その「マーケティングシステム」(と彼は呼んでいる)を紹介しましょう。
重要なポイントを(私の言葉で)簡単にまとめると、
・対象読者を絞り込め!
・ソーシャルメディアを使え!
・読者リストを作れ!
ということなのです。
いやなるほどこれはまさにマーケティング。
マーケティングの王道を行っています。
まず、「対象読者を絞り込め!」ですが、ジョン氏はこう言っています。
ビジネス書など実用系の本ではもちろんターゲット・マーケティングをするのですが、小説でもやるのか・・・・・・と私にはちょっと新鮮でした。
ジョン氏のターゲット・マーケティングの一部を見てみると、
執筆前に読者像を詳細にイメージし、その人に向けて書いているわけです。
次に「ソーシャルメディアを使え!」と「読者リストを作れ!」について。
これも簡単に流れをまとめてみると、
ツイッターでファンになってくれそうな人と仲良くなる→ウェブサイトやブログに呼び込む→メールアドレスを登録してもらう→メルマガで新刊の情報を送る
はい、王道リストマーケティングです!
自分の作品を気に入ってくれそうな人とコミュニケーションをとり、信頼関係を築いて、新刊が出たら買ってもらうようにする。
地道にコツコツ、こういうマーケティングをやっているんです。
なんだか、小説をこうやって売っているのって新鮮な感じしますね。なんででしょう。でも逆にそれ以外あるの?っていうことですよね。
ジョン氏はツイッターをかなり活用しているようで、ツイッターについて細かく注意点が書かれていました。
・コツは自分や自分の作品を決して売り込まないこと。作品紹介や販売はリンク先のサイトで行うべき
・プロフィール写真を初期設定のままにしている、売り込みをしている、フォロー返しをしてくれない、3か月ツイートをしていない・・・・・・という人はフォローしちゃいけないやつ
・ツイッターは投稿できる文字数が140字と短いので、長いURLは短縮しよう
・仲間が増えると楽しくて時間を使ってしまう。ダラダラやるのは効率が悪いから1日1時間と決めて集中してやるといい
なーんて話が盛りだくさん。
ツイッターで出会って、ブログに来てもらうようにするわけですが、渾身のブログ記事がいくつか掲載されていました。
じっくり練って書いたエッセイで、最後のほうに本の紹介がちょこっと出てきます。
もちろん、絞り込んだ対象読者に向けて書いたものです。ニッチ読者の琴線に触れる記事にするため、たった550ワードでも丸二日かかったといいます。(小説は1日7000ワード書けるのに対し。)
そして、そのブログ記事が多くの売上をもたらしてくれたそうです。
こうやって見てくると、商品である小説そのものにかける時間以上に、準備や読者とのコミュニケーションにかけている時間が大きいのでは?というくらいですね。
正直大変だと思います。クリエイターは作品を作るのが仕事だなんて言っていたら、絶対にできない。
でもこれ、普通に出版社を通して出す本の場合も、学ぶところがいっぱいあるよね?
本を執筆する前からマーケティング計画を立てるなんてめったにないと思いますが、本当は必要なのかもしれない。本ができてから「プロモーションどうする?」っていうのでは遅いんですよね。
出版社の宣伝力に頼ることができない個人出版ではもちろんのこと。
日本のkindle発ベストセラー作家、藤井太洋さんもプロ級の広報をやっていらっしゃいました。
デビュー作の『Gene Mapper』の執筆を決心したとき、まずやったのが「genemappaer.info」というドメインをとってランディングページを開設したというのですから驚きです。
そのページのクオリティの高さ!
さて、ジョン・ロック氏の「100万部」ですが・・・・・・。
紙の本で100万部っていうと、印税で億万長者レベル。めったに出ないけれど、それでも年間に数冊はある(日本の場合だけど)。
ただ、ジョン氏の本はkindleで1冊99セント(約80円)で売っているということを忘れてはいけません。紙の本の10分の1です。99セントだとKDP(キンドル・ダイレクトパブリッシング)の印税は35セント(約28円)です。
つまり、ジョン氏が受け取ったのは約2800万円にしかならないのです。
じゅうぶんすごいけど。
じゅうぶんすごいけど(もう1回言う)。
やっぱりまだまだ電子書籍市場はこれからなんでしょうね。電子書籍で億万長者が出てくるようになると、もっと盛り上がるかな!?
<宣伝!>
私の初電子書籍はこちら〜
↓
アマゾン・キンドルベストセラー作家、実業家。
インディーズ作家として世界で初めて「アマゾン・キンドル総合ランキング」1位を
獲得、累計100万部以上の電子書籍を販売している。著書にミステリー小説のドノヴァン・クリード(Donovan Creed)シリーズ、ウエスタン小説のエメット・ラブ(Emmett Love)シリーズなどがあり、いずれも大ヒットを記録している。もともと小説家ではないうえ、短期間でミリオンセラーを達成したことから世界的に注目されている。
ドノヴァン・クリード
↓
無名の著者(しかしいい名前)が、小説をキンドルで出して、なんと5か月で100万部を売ったというのです!
100万部ですよ!
大ベストセラーです。
いったいどうやって?というのが、この本に書かれています。
実業家であるジョン氏は、事業を成功させるために役立ったマーケティングスキルを、電子書籍の執筆と販売に応用したそうです。
その「マーケティングシステム」(と彼は呼んでいる)を紹介しましょう。
電子書籍 成功の鍵
第1の鍵:計画を立てる
1書籍コンテンツ執筆計画
2書籍コンテンツマーケティング計画
第2の鍵:あなたの読者対象を知る
1読者対象に向けた執筆
2読者対象にブログを書く
3読者対象へのメール
4読者と信頼関係を築く
第3の鍵:ビジネスアプローチ
1本の書き方、出版方法、価格設定
2本と登場人物をブランディングする
3書籍コンテンツを「従業員」と考える
4利益を最大化するための方法
第4の鍵:ツールを活用する
1電子書籍
2ウェブサイト
3ツイッター
4ブログ
重要なポイントを(私の言葉で)簡単にまとめると、
・対象読者を絞り込め!
・ソーシャルメディアを使え!
・読者リストを作れ!
ということなのです。
いやなるほどこれはまさにマーケティング。
マーケティングの王道を行っています。
まず、「対象読者を絞り込め!」ですが、ジョン氏はこう言っています。
電子書籍はダウンロード販売の形式をとる。ダウンロード販売で成功するには、読者対象に向けて書くことが必要になる。読者対象とは「あなたの書くジャンル・テーマに興味を持っている一部の読者」のことである。私はこれを「ニッチ読者」と表現する。そして、ニッチ読者の発見こそ、ターゲット・マーケティングである。
ビジネス書など実用系の本ではもちろんターゲット・マーケティングをするのですが、小説でもやるのか・・・・・・と私にはちょっと新鮮でした。
ジョン氏のターゲット・マーケティングの一部を見てみると、
・私の読者は、「平凡な主人公」が好きだ。勝者より、勝ち目のない側を応援する同情的な側面を持っている。その反面、ワルにも魅力を感じ、ユーモアがある。登場人物に自分を重ねる傾向があり、地味で、女性にモテず、物静かな主人公を愛し、主人公が失敗したりトラブルに巻き込まれたりすることを楽しんでいる。(後略)
・年齢層は50代が多く、70%以上が女性である。職業は、医者、看護師、経営者、退役した軍人などが多い。(後略)
執筆前に読者像を詳細にイメージし、その人に向けて書いているわけです。
次に「ソーシャルメディアを使え!」と「読者リストを作れ!」について。
これも簡単に流れをまとめてみると、
ツイッターでファンになってくれそうな人と仲良くなる→ウェブサイトやブログに呼び込む→メールアドレスを登録してもらう→メルマガで新刊の情報を送る
はい、王道リストマーケティングです!
自分の作品を気に入ってくれそうな人とコミュニケーションをとり、信頼関係を築いて、新刊が出たら買ってもらうようにする。
地道にコツコツ、こういうマーケティングをやっているんです。
なんだか、小説をこうやって売っているのって新鮮な感じしますね。なんででしょう。でも逆にそれ以外あるの?っていうことですよね。
ジョン氏はツイッターをかなり活用しているようで、ツイッターについて細かく注意点が書かれていました。
・コツは自分や自分の作品を決して売り込まないこと。作品紹介や販売はリンク先のサイトで行うべき
・プロフィール写真を初期設定のままにしている、売り込みをしている、フォロー返しをしてくれない、3か月ツイートをしていない・・・・・・という人はフォローしちゃいけないやつ
・ツイッターは投稿できる文字数が140字と短いので、長いURLは短縮しよう
・仲間が増えると楽しくて時間を使ってしまう。ダラダラやるのは効率が悪いから1日1時間と決めて集中してやるといい
なーんて話が盛りだくさん。
ツイッターで出会って、ブログに来てもらうようにするわけですが、渾身のブログ記事がいくつか掲載されていました。
じっくり練って書いたエッセイで、最後のほうに本の紹介がちょこっと出てきます。
もちろん、絞り込んだ対象読者に向けて書いたものです。ニッチ読者の琴線に触れる記事にするため、たった550ワードでも丸二日かかったといいます。(小説は1日7000ワード書けるのに対し。)
そして、そのブログ記事が多くの売上をもたらしてくれたそうです。
こうやって見てくると、商品である小説そのものにかける時間以上に、準備や読者とのコミュニケーションにかけている時間が大きいのでは?というくらいですね。
正直大変だと思います。クリエイターは作品を作るのが仕事だなんて言っていたら、絶対にできない。
でもこれ、普通に出版社を通して出す本の場合も、学ぶところがいっぱいあるよね?
本を執筆する前からマーケティング計画を立てるなんてめったにないと思いますが、本当は必要なのかもしれない。本ができてから「プロモーションどうする?」っていうのでは遅いんですよね。
出版社の宣伝力に頼ることができない個人出版ではもちろんのこと。
日本のkindle発ベストセラー作家、藤井太洋さんもプロ級の広報をやっていらっしゃいました。
デビュー作の『Gene Mapper』の執筆を決心したとき、まずやったのが「genemappaer.info」というドメインをとってランディングページを開設したというのですから驚きです。
そのページのクオリティの高さ!
さて、ジョン・ロック氏の「100万部」ですが・・・・・・。
紙の本で100万部っていうと、印税で億万長者レベル。めったに出ないけれど、それでも年間に数冊はある(日本の場合だけど)。
ただ、ジョン氏の本はkindleで1冊99セント(約80円)で売っているということを忘れてはいけません。紙の本の10分の1です。99セントだとKDP(キンドル・ダイレクトパブリッシング)の印税は35セント(約28円)です。
つまり、ジョン氏が受け取ったのは約2800万円にしかならないのです。
じゅうぶんすごいけど。
じゅうぶんすごいけど(もう1回言う)。
やっぱりまだまだ電子書籍市場はこれからなんでしょうね。電子書籍で億万長者が出てくるようになると、もっと盛り上がるかな!?
<宣伝!>
私の初電子書籍はこちら〜
↓