たまたま見つけて読んだこのkindle本。『俺の電子書籍が売れないのは、どう考えてもおまえら悪い。』(あおたけふみ著)が売れていない理由を指摘しますよ。
ズバリ、
ズバリ、
売る気がないからです。
いいですか、まずこの著者さん、無名ですよね。
あおたけふみさんって、ハッキリ言って誰も知らないですよね。
無名であるにも関わらず、「商品紹介」にほとんど何も書いていません。
↓

船橋撃墜王って誰ですか。「粉さん」って著者のこと?
謎だらけです。
レビューは一件のみ。星5つと高評価ですが、これだけでは購入の決め手になりません。
他に判断基準としては、「サンプル」があります。これはAmazonが本の最初の10%程度を自動的にサンプルとしてダウンロードできるようにしているものです。
通常、売る気がある人は最初の部分に力を入れます。
「この本にはこういう役立つことが書いてありますよ!」っていうことを書きます。
ところがどうでしょうか。
「はじめに」の部分はこれだけです。
どう考えても、売る気がありません。
私がこの本を買ったのも、魔がさしたとしか言いようがありません。
実際読んでみると、著者は以前電子書籍の販売会社に勤めていたことがあり、業界の事情に精通していることがわかります。
そして、かつて文芸同人誌をやっていて、小説を書いたりしています。表現者でもあるわけですね。「粉さん」というのは、以前の「めきし粉」というペンネームからきています。創作や表現というものについても日ごろから深く考え、一家言のある人のようです。
さらには、マーケティングの知識もあります。電子書籍を売るための広告について考えているくだりなど随所でその知識を発揮しています。
あのね。
ハッキリ言うけど、この本、良書です!!!
電子書籍制作や販売についてのkindle本はたくさん読みましたが、ここまで本質をついている本はありませんでした。
すごくわかりやすく、面白く、クオリティが高いです!(誤字脱字は目をつぶる!)
「趣味で小説を書いているおっさんが、KDP(キンドルセルフパブリッシング)はすごい、同人誌ならコストがかかるのに無料でできてしまう!ということで昔書いた小説をkindle本にしたら、可能性は感じたけど売れなかった。読者から長い感想メールをもらったけど、なぜそれをレビューに書かない?ソーシャルメディアに書かない?無名作家の本は、たまたま読んで感動した人がクチコミしてくれないと無名のままだよ」
という愚痴のかたちをとっていて、物語としてもじゅうぶん面白いのですが、知識や経験が豊富で考察が深いんですね。
たとえば、電子書籍の価格について考察している部分。
そうなんですよ。通常、紙の本の値段は内容に関係ありません。
コストの部分から自然に決まっちゃうものなんですね。
ところが、電子書籍はコストは限りなくゼロにできますし、価格は自由に決められます。
これはものすごく重要で面白いところです。
それなのに、無名作家の多くは価格についてたいした戦略を持っていません。
とりあえず最低価格で売る人が多いですね。KDPでは99円です。あとはロイヤリティ70%を確保しつつの最低価格ってことで250円。
本当は、最適な価格をつけるため、頭を絞るところだと思うんです。そういう動きがちゃんと出てはじめて、電子書籍界は活性化するのではないでしょうか。
こういうことも、鋭く指摘しています。
また、電子書籍ならニッチがいけるということを考察している部分。私はすごく共感します。
それこそ電子書籍の面白さでしょう。
そして、表現者としてのこんな指摘も。
おっしゃるとおりだと思います。
99円だろうと250円だろうとお金をいただくわけですからね。
「商品」を作る意識が必要ですよね。
読者はいるのか?
自分が出すものは読者が求めているものか?
考えないと。そして、出すときにはプレッシャーがあるものです。
つまり私が言いたいのは・・・・・・、
もっと売る気出してください!
この本はもっと売れたほうがいいと思います!
<絶賛発売中〜>
いいですか、まずこの著者さん、無名ですよね。
あおたけふみさんって、ハッキリ言って誰も知らないですよね。
無名であるにも関わらず、「商品紹介」にほとんど何も書いていません。
↓

果敢に挑む表現者と電子書籍との関係についての濃い話。
読んでもあまり役に立たない話を詰め込んで、
それでいて心の為になる無駄に熱い情熱。
電子書籍業界に翻弄されながら、
「本を作って売るという事」について考える
おっさんの再生の物語です。
これから電子書籍を読もうとする人はもちろん、
日々の生活に追われて創作の情熱を失ってしまった大人の人や、
次世代のクリエーターの方に読んで貰いたい作品。
解説 船橋撃墜王
「粉さん。本当にこんなコト書いちゃっていいんですか?」
船橋撃墜王って誰ですか。「粉さん」って著者のこと?
謎だらけです。
レビューは一件のみ。星5つと高評価ですが、これだけでは購入の決め手になりません。
他に判断基準としては、「サンプル」があります。これはAmazonが本の最初の10%程度を自動的にサンプルとしてダウンロードできるようにしているものです。
通常、売る気がある人は最初の部分に力を入れます。
「この本にはこういう役立つことが書いてありますよ!」っていうことを書きます。
ところがどうでしょうか。
はじめに
この本はライトノベルに分類されるようなものではありません。ある、一人のおっさんの愚痴と再生の物語です。人様の役に立つような話ではありません。ハウツー本のような直接読者が実践できる様な話もないと思います。
また、この本にはフィクションを交えている部分が数多くあります。著者がフィクションという事にしておきたい部分も色々とあるかもしれません。作者の知識不足や誤解に基づくものの他、無責任な数字等を書いている場合もありえます。付け加えて、物語の構成上不本意ながら批判的な表現を敢えて行っている部分もあり、実際の作者の考えや評価とは異なる部分もあるかもしれません。
「はじめに」の部分はこれだけです。
どう考えても、売る気がありません。
私がこの本を買ったのも、魔がさしたとしか言いようがありません。
実際読んでみると、著者は以前電子書籍の販売会社に勤めていたことがあり、業界の事情に精通していることがわかります。
そして、かつて文芸同人誌をやっていて、小説を書いたりしています。表現者でもあるわけですね。「粉さん」というのは、以前の「めきし粉」というペンネームからきています。創作や表現というものについても日ごろから深く考え、一家言のある人のようです。
さらには、マーケティングの知識もあります。電子書籍を売るための広告について考えているくだりなど随所でその知識を発揮しています。
あのね。
ハッキリ言うけど、この本、良書です!!!
電子書籍制作や販売についてのkindle本はたくさん読みましたが、ここまで本質をついている本はありませんでした。
すごくわかりやすく、面白く、クオリティが高いです!(誤字脱字は目をつぶる!)
「趣味で小説を書いているおっさんが、KDP(キンドルセルフパブリッシング)はすごい、同人誌ならコストがかかるのに無料でできてしまう!ということで昔書いた小説をkindle本にしたら、可能性は感じたけど売れなかった。読者から長い感想メールをもらったけど、なぜそれをレビューに書かない?ソーシャルメディアに書かない?無名作家の本は、たまたま読んで感動した人がクチコミしてくれないと無名のままだよ」
という愚痴のかたちをとっていて、物語としてもじゅうぶん面白いのですが、知識や経験が豊富で考察が深いんですね。
たとえば、電子書籍の価格について考察している部分。
聞くところによると本の定価の決め方ってのは、まず初版の部数を何部にするのかで決定されるそうです。2000部なら2000部、1万部なら1万部の初版を刷って、それが7割程度売れて採算がとれる様に設定するんだそうですな。要するに本の値段というのには内容が関与する余地があまりない。(中略)
要するに紙の本というのは商品としての価格決定において何部刷って何部売れるとペイラインを超えるのかって言う所だけが重要なわけなんです。
(中略)
また、おっさんは電子書籍の場合は紙の書籍よりも、一つのコンテンツの対価として価格を見られる部分も大きいような気がしています。
(中略)
今後の電子書籍の値段の付け方として、単純にページ数などから算出されるのでは無くて、内容がしっかりした電子書籍には高い値段がついて、あまりよろしくないモノには安い値段がつけられるっていう流れが出てくるかもしれないということです。
そうなんですよ。通常、紙の本の値段は内容に関係ありません。
コストの部分から自然に決まっちゃうものなんですね。
ところが、電子書籍はコストは限りなくゼロにできますし、価格は自由に決められます。
これはものすごく重要で面白いところです。
それなのに、無名作家の多くは価格についてたいした戦略を持っていません。
とりあえず最低価格で売る人が多いですね。KDPでは99円です。あとはロイヤリティ70%を確保しつつの最低価格ってことで250円。
本当は、最適な価格をつけるため、頭を絞るところだと思うんです。そういう動きがちゃんと出てはじめて、電子書籍界は活性化するのではないでしょうか。
こういうことも、鋭く指摘しています。
また、電子書籍ならニッチがいけるということを考察している部分。私はすごく共感します。
今までの出版になかったような長いスパンを考えた上でのコンテンツ運営が出来ると思います。ロングテールというわけではないのですが、今までフォローしきれなかった読者の需要に応えられる可能性が出てくるかもしれません。つまり、作る価値がある本なのだけれど、今までの紙の出版ビジネスベースにどうしても乗れなかったような内容のものが出てくると面白いのではないのかと思うわけです。
それこそ電子書籍の面白さでしょう。
そして、表現者としてのこんな指摘も。
一個の表現者として考えた場合も、自分の作り出したモノと世間に求められているニーズとに大きなギャップがあるのかもしれないという「恐れ」の感覚は、本を売るという行為を見据える以上、必要になってくると思います。対価を貰おうとする以上、この感覚というのは実は大きなプレッシャーとなって然るべきだと思うのです。このプレッシャーに耐えられないのならば、それこそインターネット上なんかで無料で作品を公開できる機会が数多くあるのですから、そういう所で創作活動を行うべきだと思うのですよ。お金を貰う仕組みの中に入っていく以上は、ちょっとは自覚を持つべきだとおっさんは思ったりするワケなんですよ。
おっしゃるとおりだと思います。
99円だろうと250円だろうとお金をいただくわけですからね。
「商品」を作る意識が必要ですよね。
読者はいるのか?
自分が出すものは読者が求めているものか?
考えないと。そして、出すときにはプレッシャーがあるものです。
つまり私が言いたいのは・・・・・・、
もっと売る気出してください!
この本はもっと売れたほうがいいと思います!
<絶賛発売中〜>