電子書籍は正直それだけで「儲かる」ものではありません。

紙の本もそうです。

出版したことのある人はよくおわかりだと思いますが、かかる労力に対して入ってくるお金は少ないのが普通です。。

一部のベストセラーを除き、印税のみで生活できるくらい入ってくるということはないです。

まして電子書籍はまだ市場が小さいです。これから大きくなるのは確実と考えられるので、可能性はとても感じるのですが、
現段階で「売れる電子書籍」といっても、それで億万長者になれるレベルではないのでそれを最初にお伝えしておきます。。

だから、電子書籍を出して儲けようという人はあまりいないかと思います。

売れる売れないに関わらず、伝えたいコンテンツがある。
それを求める人には価値があると信じている。

いま無名でも、そういう志があって電子書籍を出す前提で、
最大限に売れる本にしようではないか!
という趣旨で書いております。

前置きが長くなりました。

具体的な数字のお話をしようと思うのです。

紙の本の場合、ビジネス書だと1万部で「売れている本」、3万部で「ベストセラー」と言ってもいいという感じです。

電子書籍(kindle個人出版本)はざっくり10分の1です。

1000冊売れたら、とりあえず「売れている本」です。100冊以下の本がゴロゴロあります。

3000でベストセラーと言っていいかはちょっと微妙です。

というのも、1000を超えると3000はやり方によってすぐいくので。

kindle本は価格の上げ下げが自由にできるから、99円で大量に売る戦略もとれます。
また、ある程度売れている実績があるとアマゾンのほうでキャンペーンにとりあげてくれることがあります。
すると、一気に1000冊くらい売れたりするんですね。

そういうこともあってか、今のところkindle個人出版本でベストセラーと呼ばれる本をあまり見かけません。まだ決まってないのではないですかね(誰が決めるのかよくわかりませんが。そういう空気がまだできてないです。4000、5000くらい売れている本も、ベストセラーとまでは言わないです)。

1万部売れたら、文句なしにベストセラーと言っていいんじゃないかな、と思います。
藤井太洋さんの『Gene Mapper』が2012年に7000部で話題になったことから言っても。

アメリカではミリオンセラーがいくつか出てますから、そのうち日本でも出るかもしれませんね。


つづく。


<絶賛発売中〜>