電子書籍のいいところの一つは、絶版がなくてロングテールで売っていくことができることです。

だから、この良さをいかして、無名でも一年かけて1000冊売る。
来年も再来年も、冊数は減るかもしれないけど、半永久的に売っていく。

こういうのが理想のモデルとして考えられるわけですよね。

もう一つ、電子書籍の良さを考えたとき、スピードが速いということが挙げられます。
紙の本の場合、企画が通ってからどんなに早くても2ヶ月はかかります。

普通は半年くらいかかる。

打ち合わせをして、執筆に2ヶ月くらいかかり、その後修正、編集、校正に2ヶ月。さらには、その出版社の販売計画というものがありますので、そこにのせる必要があるんですね。

他に有力な本が出る予定だったら時期をずらしましょうとか、逆にこの月は空いてるからぜひそこに入れ込みたいとか、あるんです。

だから、著者がすぐに書いて来月出したいと言ったって無理です。

これが電子書籍なら、原稿さえ書ければ一週間くらいで出しちゃうことも可能でしょう。

このスピードの速さをいかして、
いま話題になっている旬なテーマを本にするというのもいいと思います。

『3Dプリンタの社会的影響を考える』(小林啓倫)という本は2012年に発売し、10日で400冊も売れたそうですが、これは話題性が大きな要因でしょう。



発売当初はアマゾンで「3Dプリンタ」検索をすると、こちらの本がトップに出ており、ほかには2冊しかないといった状況だったようです。

この情報は、こちらの本に載っています。失敗談が面白く、読む価値アリだと思います。





いま話題になっていることが、コンパクトにまとまっていたら読みたいという人は多いと思います。
こういうのは電子書籍に向いてますね。
分量も少なめで価格が安いと、興味を持った人が気軽に買えます。

波に乗ることができたら、1000冊と言わずもっと売れるのではないでしょうか。

ただ、旬を過ぎれば売れなくなります。ロングで売っていくのとは違う方策をとることになりますね。旬であるときにいかに多く買ってもらうかが重要です。

こっちのほうがある意味簡単で、総合ランキングのトップ100以内に入ればいいのです。

話題性のあるテーマで総合ランキングに露出すれば、そこからどんどん売れるでしょう。

つづく。


<絶賛発売中〜>