「誰に向けて書けば売れるのか」という話をしたいと思います。

今のところ、kindleユーザーは20〜40代の男性が多いと言われています。

ランキングを見ても、女性向けの本はあまり見かけず、ビジネス・自己啓発系の本がほとんど。

そこにラノベやグラビア写真集などがちょこちょこ入っている感じです。

通勤、出張など移動のときなどに手軽に短時間で読めて、仕事や自分の成長に役立つ。

これが、ザ・売れるkindle本のイメージです。

だから、電子書籍出版について教えている人のサイトや本では、
「20〜40代男性をターゲットにしよう」という話がよくあります。

しょっちゅう見かけます。

でもね。

無名な人がkindle個人出版本を売れる本にするには?っていうことを考えたとき、一つのモデルとして一年かけて1000冊っていう話ををしましたよね。

簡単ではありませんが、でもたかだか1000冊です。

1000冊くらいなんだから、kindleユーザーの多い層に合わせなくたっていいと思うんですよ。

先日読んだ「誰でも売れる電子書籍は作れる」系の本(出版社から出ている紙の本)には、
「女性はあまり電子書籍を読まないから、女性向けコンテンツも20〜40代男性向けに変えて出したほうがいい」と書かれていて驚きました。

ヨガの本は売れないから、ヨガ教室で彼女を見つける方法にしたら売れるって。

は?!

女性があまり電子書籍を読まないとしたら、それは読みたいコンテンツがないからです!
読みたいコンテンツ(kindleでしか読めない、面白いコンテンツ)があれば読みます!
いまのメイン読者が20〜40代男性だからって、そこに向けた本ばかり出てたら面白い市場にならないし、女性をもっと巻き込まなければ全体的に売れないですよ。

と、私は思います。

kindle端末でしか読めないならともかく(専用端末は確かにちょっとハードルが高い)、スマホがあれば電子書籍は読めるんですから、女性向けコンテンツだって全然いけます。
(現にお料理や手芸系の本が総合ランキング入りしたこともあるようです。)

むしろ、女性ファンの多い人が、女性向けコンテンツを電子書籍にしたら、競合が少ないわけですから売れるんじゃないですか?

たとえば人気ブログを書いている人が、電子書籍にしました!って言ったら、今までkindleを読んだことのない女性だって、「へーkindleってアプリ入れれば読めるのか。この人の本読みたいからアプリ入れてみよう」って思いますよ。

それで、年間1000人。

まったく問題ないと思う。

誰に向けて書けば売れやすいのか?っていうのは、確かにありますけど、それよりも、自分の持っているコンテンツを喜んでくれる人に向けて(対象者が少なかろうとも)書くほうがいいと思います。

ニッチがいけるのが電子書籍のいいところでもあるのですから。

20〜40代男性向けに書いても100冊も売れてない本がゴロゴロしてるんですから、そんなことより、愛情込めて伝えたいと思う読者に向けて書くことですよね。


つづく。


<絶賛発売中〜>