売れる本にするために、タイトルの作り方をキャッチコピーに学ぼうという話をしました。

書店に行って本のタイトルをチェックしてまわったり、売れている本のタイトルを分析したり、アマゾンのランキングをチェックするっていうのはやるといいですね。

ただ、電子書籍のタイトル付けは、紙の本とはちょっと違う部分もあります。

今日は電子書籍のタイトル付けで意識したいことについてです。
1.短くシンプルなタイトルにする

紙の本は長いタイトルもけっこう多いですが、電子書籍の場合、なるべく短くシンプルなほうがいいです。

読みたいkindle本を探すとき、四六判の単行本の大きさで見て選ぶわけじゃないので。
小さなサムネイル画像で選びます。

私はiPhoneでkindle本を探して買ってますが、サムネイル画像はせいぜい2.5×1.7センチくらいの大きさで見てます。

この中に長いタイトルがあっても、まず読めない。

もちろん、画像と別にタイトルは表示されますが、せっかくの表紙画像がよくわからないのでは不利です。

電子書籍界のスーパースター、漫画家鈴木みそさんは、このへんすごく意識されてます。

『マスゴミ』っていうタイトル、小さなサムネイル画像でもインパクトありますよね。
マスゴミ
鈴木みそ
2013-10-25



ビジネス書・自己啓発書で(しかも無名な人が)このくらいの短いタイトルは難しいですが、
なるべく短くシンプルにというのは意識するといいと思います。

そして、サブタイトルで補足します。

最近の個人出版本で、うまいなと思ったのは杉本ゆみさんの『のびのび不登校〜アスペルガー中学生1800日の記録』です。




タイトルは短くシンプルな「のびのび不登校」。

サブタイトル「アスペルガー中学生1800日の記録」で、どういう本なのか説明しています。

電子書籍で受け入れられやすい体験談系で、明確なベネフィットがあるわけではないですが、「のびのび」という言葉がついていることで「不登校やアスペルガーの子を持ち、悩んでいる人がちょっぴりラクになれる」という感じが出ています。

かなりレベルの高いタイトル付けだなぁと思いました。次に挙げる検索キーワードもバッチリです。

2.検索キーワードを意識する

kindle本を買う人の多くは、アマゾン内でキーワード検索をしています。

そのキーワードに関する、まとまった情報を知りたい、お金を払っても情報を得たいと思っています。

ここでちゃんと自分の本が候補に上がるようにしたいですよね。

対象読者はどんなキーワードで検索するか考え、それをタイトル、サブタイトルに入れます。

タイトル、サブタイトルに入れるのが難しければ、検索用タグに入れることになりますが、
タイトル付けの際に意識することは重要です。

3.本の内容を示すタイトルにする

タイトルに偽りあり!というのは、電子書籍の場合かなりマズイです。

タイトルで期待して本を買った人は、「思ってたのと違う!」と感じたらレビューにそれを書きます。

電子書籍はレビューが大きな判断材料なので、「こういう内容を期待したのに、全然違った」星1つ!というのが付くとその後の売れ行きに影響が出ます。

紙の本でもタイトルに偽りありと言いたくなるのは多いですが・・・・・・、電子書籍ではとくに、読者の期待を裏切らないよう注意する必要があります。

なんとなく紙の本の売れているタイトルをマネしてしまうと、逆に売れなくなってしまうので注意しなければなりません。

つづく。


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