ショーンK氏の経歴詐称を『週刊文春』がすっぱ抜いたのを皮切りに、「経歴詐称ブーム」が到来しているようですw

参考:経歴詐称ブーム到来! よし、オレもちょっと盛り盛りのプロフィールを作ってみたぞ!:おはよウサギ!

参考:フジ“新ニュースの顔”ショーンKに学歴詐称疑惑:週刊文春WEB

参考:お知らせ 2016.3.15(所属事務所ホームページにてショーンKによる謝罪ページ)


先日『プロフィール作成術』を出版しましたし、プロフィールの専門家として一言言わねばならないだろう、ということで考えを書いてみます。
20160319ショーンK

ショーンK公式モバイルサイトプロフィール写真)

プロフィールというのは、まったくのウソはさすがにダメだけど、「盛る」ことが大事なんだと思っちゃう人もいるかもしれません。。

実際、盛ってる人、大きく見せている人も多いのではと思います。


私がフリーランス、個人事業主や経営者の方のプロフィール作りをお手伝いするときは、
「こうやって盛りましょう!」っていうのは絶対やりません。


やるのは、
・すでにある強みをきちんと表現すること
・お客さまに向けた表現にすること

です。

まずそれができていない人が多いから。


あとは、「覚悟を持って宣言する」ということです。

「私はこれができます。あなたにこれが提供できます」とハッキリ宣言するのは、覚悟がいるんですよね。

「私は実績もないし、たいした人間じゃないからプロフィールが書けません」っていうのは、ある意味、逃げなんです。
本当にお客さまの役に立ちたいと思うなら、「できます」と宣言しないと。
覚悟のある人のところに、お客さまは集まるわけです。
『プロフィール作成術』の中でもお伝えしているとおり、実績はなくてもプロフィールは書けます。

だから、プロフィール作成のお手伝いには、「宣言しちゃいましょう!」と背中を押す部分もあるんですね。

私は「ハッタリ」は否定しなくて、ハッタリを言えるというのはそれだけ覚悟があると思っています。

ハッタリを言ったら、絶対にそれを実現させなきゃならないのです。

そういう意味で「1.3倍のサービス精神で書こう」とお話ししています。1.5倍に見せるのはやり過ぎだけど、1.3倍に見せようとするくらいでちょうどいい、と。

これはマインドの話です。

経歴を盛るのではありません。

似ているようで違います。

「ハッタリ」はいいんですが、ウソをつくのはダメなんです。なぜかというと、ハッタリは「いまこの瞬間のあり方」を良くする(場合が多い)のに対し、ウソは悪くするからです。

人は「いまこの瞬間のあり方」にもっとも惹かれるのだと思っています。(本の中でお伝えした「方向性」も含みます。抽象的な話で申し訳ないですが、方向性ありきの「いまこの瞬間のあり方」に惹かれるのです)

もちろん実績、経歴は大切です。
「私はこれが強みです」と言っても、普通は信じません。根拠を示さないといけません。


でも、たとえ経歴がしょぼくても、実績がなくても、「いまこの瞬間、誰よりも真剣に仕事に向かい、お客さまのことを想っている」のであれば、そっちのほうに人は惹かれるはずなんです。

ウソをついていると、「いまこの瞬間のあり方」にどうしても歪みが出ます。ウソをついているのは本人にとって辛く、エネルギーを消耗させ、いまこの瞬間に集中できなくなります。


ショーンKさんのことは知りませんが、「いまこの瞬間、真剣に仕事に向かっている」人なのであれば、そんなに叩くことなのだろうか?と思っちゃいます。

私個人的には所属事務所に懇意にしている方がいて、ショーンKさんのお話を聞いていたこともあり、その印象からは「情熱があり、能力も高い人」と思っていました。

ま、ウソと言えるくらいの盛り方はやっぱりダメなわけですけど・・・・・・。

経歴を盛っていたことよりも、「いまこの瞬間、大衆をバカにしている」人のほうが問題でしょう。
*中川淳一郎氏のことではありません。


そして、芸能人などマスメディアを通じて活躍を知る人に対しては、「ハーフで高学歴」みたいなわかりやすい人物像を求めがちなのだと感じました。

ビジネスの中で、お客さまと信頼関係を築くときには、「いまこの瞬間のあり方」ってやっぱり伝わるんですよね。

でも、マスメディアを通じて知る人の場合、なかなかそれがわからない。
そして、経歴、実績といったエビデンスで見ようとするのが過剰になってしまう。

これは本人には辛いことですね。

ショーンKさんは見た目・声もよくて才能があるのでしょうから、詐称しなくたって、別の売り方だってあったはずなのになぁと残念に思います。

これは私たちにも責任の一端があるように感じるのです。

ショーンKさんを「自分とは関係ないこと」として叩くのではなくて、「自分たちの過剰な期待がこういう結果を招いたのではないか?」と考えたいと思っています。



★本当のプロフィールの作り方はこちらをご覧ください!