『文章上達トレーニング45』(同文館出版)でも書いた話なのですが、文章が書けない3つの壁というものがあります。

1つめは、「書くことがない」
書くことがなければ、そりゃ書けませんよね。

昔書かされた作文や小論文は、けっこうこの「書くことがない」壁にぶち当たって苦しんだのではないでしょうか。

学芸会についての作文を書けと言われても、参加していなかったら書くのがとても苦しい。
グローバル化について書けと言われても、まったく興味がなかったら(汗)書くのが苦しい、という。

でも、普段から考えていることだったり、書きたいことなら書けます。

「本を書きたいけど書けない」という場合、何かしら書きたいネタはあるのだと思います。

ただ、コンセプトと言えるほどにはなっていないかもしれません。
ぼんやりと「書きたいこと」があるだけだと、書き始めるのが難しいですね。

ですから、単なる「書きたいこと」をコンセプトに昇華させるための話はあとでしたいと思います。


本を書きたいけど、まったくネタが思いつかない(書きたいことがない)という場合はどうでしょうか?

その場合、なぜ書きたいのか、という理由の部分を見直す必要がありそうです。

・有名になりたいから
・お金(印税)が欲しいから

そういう理由(だけ)なら、本である必要がありません。というか、別のことをやったほうがいいかもしれない。

電子書籍はだいぶ手軽とは言え、一冊書き上げるのはやはり大変です。
そのうえ、出しただけでは有名になりませんし、大金が入ってくるわけではありません。

お小遣い稼ぎにはなるかもしれませんが・・・・・・。

やはり何かしら伝えたい、伝えなければという想いがないと、一冊書き上げるのは難しいと思います。


つづく。



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