もう一つは、要素を出してから並べていくやり方です。

拙著『文章上達トレーニング45』はこっちのやり方で目次を作りました。
文章上達のためのトレーニングには、どんなものがあるかな?
先輩に教えてもらった方法、私がやってきたトレーニングにはどんなものがあったかな?

思い出しながらふせんに書いていきました。

・好きな文章を書き写す
・小説から感情表現を抜き出す
・ニュースをツイッターでつぶやく
・実況中継する
・なぞかけで遊ぶ
・文章のクセを知る
などなど

ひととおり出したら、グルーピングしていきます。

「表現力」「構成力」「想像力」「論理的思考」など・・・・・・
グループを作ってみると、表現力のトレーニングが多くて論理的思考が少ないなとか、バランスの悪いところがわかるので、
じゃあ論理的思考を鍛える文章トレーニングには他にどんなものがあるかな?と考えて調整していきます。
そして、それをどういう順番に並べたらわかりやすいだろうか、読みやすいだろうかと考えて並べていくわけです。

ただ、PASONA的な内容も必要なので、
問題点共有と解決策提示は「プロローグ」部分に書くことにします。

そしてできた目次がこちらです。(最終的にこの目次にするには、編集者さんの力をかなり借りています)

プロローグ トレーニングで文章は上達する
・いい文章とは目的を達成することができる文章のこと
・いい文章を書くために、目的と読者を意識する
・文章が書けない3つの壁
・トレーニングでスラスラ書けるようになる
Training1 言いたいことを表現できる「言語化能力」
1.好きな理由を書く
2.目の前のモノを描写する
3.類語を調べる
4.別の表現に言い換えをする
5.スピード重視で止まらずに書く
Training2 読み手の共感を得る「表現力」
6.小説から感情表現を抜き出す
7.五感を使って書く
8.直喩を使って書く
9.隠喩を使って書く
10.具体化する
11.抽象化する
Training3 わかりやすい文章が書ける「論理的思考」
12.接続詞を使う
13.「問い・答え・理由」の構成で書く
14.事実と意見を分ける
15.論理的飛躍を見つける
Training4 最後まで読ませる「構成力」
16.話芸に親しむ
17.いい「書き出し」をストックする
18.構成メモをつくる
19.起承転結で書く
20.文章の並べ替えをする
Training5 スラスラ書けるようになる「文体・リズム」
21.いい文章を音読する
22.いい文章を書きうつす
23.長文を短文に分ける
24.短文と長文を混ぜる
25.文末を変える
26.キャッチコピーをマネる
27.作家に乗りうつって書く
28.同じ素材を3種類の文体で書く
Training6読み手の心を動かす「想像力」
29.リアルタイムに要約して伝える
30.質問を予想する
31.反論を予想する
32.読み手の言葉を調べる
33.見た目を意識して書く
Training7頭の中をスッキリ整理する「読解力」
34.本を読む
35.タイトルをつける
36.ニュースを140字に要約する
37.意訳してみる
38.引用して書く
Training8自分らしい文章が書ける「発想力」
39.三題噺
40.なぞかけで遊ぶ
41.もじって遊ぶ
Training9 最後のツメで信頼を得る「推敲力」
42.自分の文章を音読する
43.自分の文章のクセを知る
44.他人の文章を添削する
45.余計な文章を削る
あとがき


ブログの記事をまとめて電子書籍にしたい場合なんかは、こっちのやり方になるでしょうね。

電子書籍の場合、グルーピングしないで、ただ順番に並べていくだけでもいいと思います。そういう本はけっこう多いです。

『ライターはいくら稼げるのか?』もそうです。

章立てがなく、
18のトピックが並んでいるだけの簡単な構成です。

はじめに
1.ライターは貧乏で、コピーライターは金持ち!?
2.原稿料の相場
3.雑誌の原稿料をもっと詳しく
4.WEBメディアの原稿料
5.100円ライター、メルマガライター
6.原稿料の見積もり
7.書籍の場合の原稿料と印税
8.印税の支払われ方
9.印税をもらいながら資金繰りを良くする方法
10.書籍の増刷と海外出版
11.コピー料の相場
12.広告の転用料と企画料
13.セールスレターのコピー料
14.テレビ番組のクイズ作成料
15.プロブロガーという選択肢
16.電子書籍の可能性
17.年収1000万円ライターはそれほど難しくない
18.年収1000万円以上を目指すには
おわりに



紙の本を作っている人からすると違和感あると思いますが・・・・・・、
ボリュームの少ない電子書籍ではアリですね!

むしろシンプルでいいのでは。

つづく。