まだ3つめの壁「書く環境にない」を超える方法についてお話ししていなかったので、今日はこのテーマで。

当たり前なんですけど、紙やパソコンに向かわなければ書けません。
コンセプトを作って、目次ができていて、何を書くのか大筋決まっているなら、書く環境を作りさえすれば書けるはずなんですね。

簡単に言えば、パソコンの前に座れってことなんです。

座りさえすればいいんです。

「書くことが仕事とは言え、書けないときはないですか?今日は書けそうもないというときはどうするんですか?」と聞かれることがあります。

「パソコンの前に座ります」と答えてます。

書けそうもないなーと思っても、とにかく座る。座り続ける。

すると、書けるんですよ!!

ほんとです。

書く構えを作るということですね。

なんにも思い浮かんでいなくても、ただただ座っていると、何かしら出てくる。
とっかかりができると、そこからバーっと書けるようになる。
そんな感じ。

座る前はすごい憂鬱です。無理だ、書けないって思ってるんです。

で、無理だからといって、出かけたりテレビを見たりお酒を飲んだりしてると本当に書けません。

書く力って、座り続ける体力のことだよなぁとわりと本気で思ってます。

ま、ちょっと根性論みたいになっちゃいましたけど、書く構えは椅子に座らなくても作ることができます。

たとえば、通勤の時間を使ってスマホで書くと決めたら、それが書く構えになります。

藤井太洋さんは会社員だったので、通勤の時間を使って『Gene Mapper』を書きました。



iPhoneでフリック入力し、原稿用紙にして200枚を6ヶ月かけて書き、3ヶ月かけて推敲しています。
 いつでも書けるようにするために私自身が心がけているのは、プレーンテキストで書くということです。つまりWordや一太郎のようなワードプロセッサーでスタイルテキストを使わずに、書いています。原稿のテキストファイル自体をクラウドに置いておきます。どこからでも、iPhoneでもMacからでもアクセスできるようにして執筆を行います。

(『電子出版、独立作家の執筆・出版手法』kindle)





私もこのkindle本シリーズは電子書籍化するつもりですが、子供を抱っこ紐で寝かしつけながらスマホでフリック入力で書いてます。
(本にする際にはパソコンの前に座ってかなり編集しますが。)

その時間に何か書くと決めて、スマホのメモ帳をとにかく開いてるから、書けてます。

毎日のルーチンの中に組み込んでしまえば、「今日は書けそう」「書けなそう」と悩む前に、書く構えによってなんとかなるのです。

こんなふうに、とにかくこの時間は何か書くと決めて、あとから編集するから多少適当でもいいやというくらいの気持ちで進めるのはおすすめです!

つづく。


<絶賛発売中〜>