ゴールデンウィークが始まりましたね。

緊急事態宣言下なので、どこに遊びに行くというのもなく。いつもどおり子どもたちと公園で遊んだり、すきを見て仕事をしたりという日々です。

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「やばいことわざ」も「オタク偉人伝」も参加しています♪


さて、1年かけて作ってきた児童書『オタク偉人伝』の企画書の話です。

前回の記事はこちら

『オタク偉人伝』ができるまで1.企画が生まれた瞬間


昨年5月に企画が降りてきて「これはやらねば」みたいに思ったのでした。

で、すぐに企画書を書いたのですが、いまから思えば本当に粗い企画書です…。最初から「オタク偉人伝」というタイトルを思い描いていたわけではなく、とにかく「偉人の子ども時代を読んで、子どもは偉人を身近に感じ、親は『偉人だってこうだったんだ〜』と思え、子どもを認めてあげることができる」というのを趣旨として書きました。

全然企画書のお手本とはならないので、恥ずかしいのですが公開します…
企画書キャプチャ


恥ずかしいから、この読みにくい画像(笑)。
(タイトル『笑って泣ける伝記(仮)』って。。恥)

*本来、出版企画書には「目次」や「著者プロフィール」が必要ですし、このままではふつう提出できない状態です。マネしないでね。


「コンセプト」の部分を取り出すと、こう書かれています。


読み聞かせされる子ども自身が、偉人を身近に感じて興味を持つきっかけになる「伝記」ファーストブック。
偉人の子ども時代はハチャメチャ。だけど支えてくれた人がいた。
本人の努力と、成し遂げたことに焦点が当たる伝記だが、子ども時代の【笑える】ハチャメチャエピソードと、信じて支えてくれた親や友人のことも合わせて紹介【泣ける…読み聞かせしている親が】。
偉人は自分と遠い存在の天才ではなく、子どもらしい子どもだった部分もあり、「自分もいつか何かを成し遂げることができる」と希望を持てる。
親は、「偉人もこうだったんだ」とほっとすると同時に、子どもを信じて味方になったり支えることができているか?自分を振り返ることができる。
大きなイラストと、シンプルな構成で読み聞かせもしやすく。

例)エジソン
小学生のとき、先生が粘土の玉を使って「1+1=2」を説明したら、「1個の大きな粘土になるだけなのに、なぜ2個なのか」と聞いて先生に罵倒された。こんなことばかりで小学校を退学になった

母親はエジソンを信じ、学校に通わせずに自らが教師となって教えることを選んだ。エジソンの質問を一切否定せずに、一緒に考え、実験した。



最初の最初は、こんな感じでした。
このあと、編集者さんや、イラストを担当してくださったのぶみさんに磨いていただくことになるのです。


あらためて、この粗い企画書に「輝く何か」を見つけてくださった編集者さんに感謝ですね…。

その編集者さんとは、アスコムの菊地さんです。

何冊かご一緒させてもらっており、初の児童書『やばいことわざ』がちょうど完成する頃でした。
お仕事上メールのやりとりをしている中で、「また何か児童書のアイデアがあったら、ご相談・企画提案などお気軽に連絡ください!」と言ってくださったので、すかさず「こんなの考えているんですけど、どうでしょう?」とメール。

もちろん、そんなに簡単に企画が通るとは思っていませんでした。
でも「やらねば」と思っていたので、何社でもあたってみようという気持ちで、まずはアスコムさんにおうかがい。

そうしたら……!


1社目にして、企画が通りました!

菊地さんが、社内で提案する前にブラッシュアップしてくれたこともあり、6月15日に「社内でも正式に企画が通りました!」と報告くださいました。やったぁ〜!


同時に、イラストを絵本作家ののぶみさんに描いてもらえないかとおうかがい。
まったく面識はないのですが、SNS上でつながっていたので「こんな企画を考えているのですがご興味ありませんか?」と。

無名のライターが、出版の確約もないのに突然連絡をしてきたわけですから「誰だおまえ」状態だったと思いますが、のぶみさんは気さくに「電話で話しましょう!」と言ってくださって、アイデアをぽんぽん話してくれました。

そして「ぜひ打ち合わせしましょう!」と。


怖いくらいのトントン拍子です。


つづく。