あなたがどういう人間であるかは、あなたがどこへ行くか以上に重要だ。
……とはいえ、じつのところ、あなたは旅をしているわけではない。
さまよい、追い立てられ、あるところから別のところへと居場所を変えているにすぎない。
あなたが探し求めていること、つまりよく生きることは、どこでも見つけられるというのに。(セネカ『ルキリウスに宛てた道徳書簡集』)
――『STOIC 人生の教科書ストイシズム』より



 私はいわゆる「異世界転生もの」の作品が好きだ(もっとも好きなのは「Re:ゼロから始める異世界生活」、通称リゼロ)。
異世界転生もののストーリーでは、現実世界で活躍できていないキャラクターが、異世界に来たら超絶ミッションに挑むことになって、すごい能力を発揮したり、とんでもないスピードで成長したりする。

 旅に出て人生を変えるどころか、世界の設定自体を変えることで人生を変えるというダイナミックなやり方である。

「このくらい思い切って居場所を変えられればなぁ!」という中二病心をくすぐられる。

いまよりもっと人生をよくしたいと思ったときは「場所を変えるといい」とよく言われる。

 人間は環境に左右されやすく、環境によって気分も意識も大きく変わるからだ。

 愚痴や悪口、噂話をしがちなグループの中にいれば自分も愚痴っぽくなるだろうし、前向きに夢を語りがちなグループにいれば自分も遠慮せずに夢を語るようになるだろう。

 ところが、ストイシズムの哲人、セネカは「ちがう」と言う。



続きは記事をご覧ください。

【人の一生】三流は「環境に流される」、二流は「環境を変える」。では一流は?



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ブリタニー・ポラット
ダイヤモンド社
2024-11-27