何に動揺し、何に悩み、何に嘆くというのか?
授けられた能力を本来の目的のために使うことなく、起きたことをくよくよと嘆き悲しむというのか?
「そうおっしゃいますが、鼻水が止まらないのです」
ではいったい、何のために手があるのか?
それで鼻をふけばよいではないか?
……文句をたれるより、鼻をふくほうがよほどあなたのためであろう!(エピクテトス『語録』)  
――『STOIC 人生の教科書ストイシズム』より


泣くと鼻水がたれる。少女漫画で悲劇のヒロインが美しく涙を流しているように泣くことはできず、鼻が赤くなりズルズルいうのである。
若い頃は容姿が恵まれていないことを嘆き、鼻水をたらしながら泣いたものだ。アイス屋さんで同じアイスを注文したにもかかわらず、美人の友だちのアイスは明らかに量が多かったのである。

 私、かわいそう!!

 そう思えば思うほど泣ける。誰か涙をふいてくれる人はいないものだろうか。

 ところが、哲学者エピクテトスは「鼻をふけ」と言う。一瞬、あんまりだと思った。



続きは記事をご覧ください。とくに気に入っている名言です!

【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で“最強”になる「超短い一言」


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STOIC 人生の教科書ストイシズム
ブリタニー・ポラット
ダイヤモンド社
2024-11-27