ものごとには、自分の管理下にあるものと、自分の管理下にないものがある。
自分の管理下にあるものは、意見、選択、欲求、嫌悪、つまり一言でいえば、自分の行いに関するすべてだ。(エピクテトス『要録』)
――『STOIC 人生の教科書ストイシズム』より

ストイシズム(ストア哲学)は2000年以上前に生まれたものでありながら、現代でも「実践的な哲学」と言われているが、私はとくに「反応のコントロール」という考え方がよい人生を送るうえで役立つと感じている。

ストア哲学者たちは「自分でコントロールできるものに集中し、コントロールできないものには執着するな」と説いている。

 コントロールできないものをコントロールしたいと思うと悩みが生まれる。怒りや悲しみ、絶望といったネガティブな感情に支配されることになってしまう。もちろんこれは行動にもあらわれる。何とかコントロールしようと、嘘をつく、誹謗中傷をする、自分を犠牲にするなどおかしな行動をして状況を悪化させることにもなるだろう。

コントロールを手放してはいけないものもある
 エピクテトスは、自分でコントロールできるものとは「自分の行いに関するすべて」と言っている。世の中の出来事の大半はコントロールできないけれど、それに対する反応や、何を選択してどう行動するかは自分でコントロールできる。

 逆に言うと、この部分に関してはコントロールを手放してはいけないのだ。


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2024-11-27